私達の悪夢は、とんでもない幸運から始まりました。
当時私は食品メーカーに勤めるサラリーマン。
入社10年目で係長の私は、出世街道を進むわけでもなく、落ちぶれるわけでもない、そんな平凡な営業マンでした。
妻の由美は30歳。
元会社の後輩だった妻とは5年前に結婚し、2年目で恵まれた長男はもうすぐ3歳の誕生日を迎えようとしていました。
その日会社から帰った私を、妻が興奮した様子で迎えました。
「あなた、当たったのよハワイ旅行。」
興奮する妻をなだめて聞いてみると、近所のスーパーの福引で、特賞のハワイ旅行に当選したとのことでした。
「すごいじゃないか。休みをとって出かけるか。」
まだ若くうだつの上がらない私には、自力で家族をハワイに連れていく実力はありません。
私も妻の幸運を素直に喜びました。
3歳の長男でさえ、興奮する両親につられて「ハワイ、ハワイ」と大騒ぎしていました。
結局、私達家族がハワイに向かったのはシーズンオフの10月でした。
格安ツアークーポンでしたからホテルは当然2つ星でしたが、
新婚旅行以来の海外旅行に、私も嫁も浮かれていました。
ワイキキの中心街から離れた微妙な立地も、狭いエレベーターも、
やる気のなさそうなフロントマンも、全て無料ゆえのご愛敬だと思っていました。
そう、あんな悲劇が起こるまでは。
ハワイ到着初日は無事に過ごすことができました。
2日目は天気が良かったので、午前中は家族でビーチへ出かけました。
砂浜で無邪気に遊ぶ妻と長男。
私は、久々に見る妻の水着姿に少し興奮してしまいました。
「最近、太っちゃって。」
そういう妻のお腹周りは、出産以来、少し肉がついたように感じます。
しかし、肉付きの良い太ももには熟れた女性の魅力を感じましたし、
ビキニに包まれた豊かな乳房が作り出す谷間は、夫として自慢できるレベルでした。
いきなり肌を焼きすぎてはいけないという配慮もあり、
ビーチは午前中で切り上げ、昼食後はウィンドウショッピング。
特に何を買う訳でもなく歩き回るうちに時間を忘れ、夕食後に慌ててホテルに戻った時には
午後9時30分ごろになっていました。
疲れてぐする長男を励ましながらエレベーターを降り、
自分たちの部屋がある13階フロアに降り立った私たちは、
慌ててカードキーを取り出し部屋のドアロックを解除しました。
今思えば、これが不用意な行動でした。
少し周囲を警戒していれば、男たちの気配に気付けたかもしれません。
先頭に立った妻が室内に入り、後から長男を抱いた私が続こうとした時、
私の腰に固いものが押し付けられました。
「サワグナ。ヘヤニハイレ。」
振り返るとそこには屈強なポリネシアン風の男が2人。
1人は黒いタンクトップにアーミーの短パン姿。
もう1人はグレーのアロハにデニムのパンツ姿。
2人とも私の倍はあろうかという屈強な大男なうえ、
アロハ男の手には黒光りする拳銃が握られていました。
「オトナシクスル。カネヲダス。アナタ シナナイ。ワカッタ。」
呆然とする私達家族を部屋に押し込み、自らも押し入ってきたアロハ男は、
拳銃を我々に向けたまま片言の日本語でそう言いいました。
「分った。金は出すから乱暴はしないでくれ。」
そういう私の言葉に満足そうにうなずくと、
アロハ男はポケットから布袋を取り出して、私たちに投げました。
「ソコニカネヲイレロ。ゼンブダ。イレタラ フクロ ベッド ニ オク。」
その時は無我夢中でした。
とりあえず命が大切だから、私は嫁にそう言って、自分の財布と嫁の財布を袋に入れ、
男の言う通りベッドのうえに袋を置きました。
私がベッドに袋を置いたことを確認すると、
タンクトップ男が、私たちに近づいてきました。
ベッドから袋を拾い上げたタンクトップ男は、それをアロハ男に投げて、
自分は妻の方を舐めまわすように見つめていました。
「もう金はない、出て行ってくれないか。」
男の視線に不穏なものを感じた私が、そう言いながら男と嫁の間に割って入ろうとしたその瞬間、
タンクトップ男の拳が私の顔面をとらえました。
吹っ飛び壁に叩きつけられ倒れる私。妻の悲鳴と長男の泣き声が上がりました。
「コドモ ヲ シズカニサセロ。コロス イヤネ。」
慌てて近づいてきたアロハ男は、私と長男を粘着テープで縛り上げ、猿轡を噛ませました。
私は朦朧とする意識の中で、必死に長男を背中の後ろに隠しました。
私の目の前では、妻が2人の男に両手を壁に押しつけられて、逃げることもできず立たされていました。
「オレタチ タノシマセル。カゾク ミナ ブジ。ワカルネ。」
アロハ男は、妻の耳元でそうささやきながら、銃口で着衣のうえから妻の乳房や股間を撫でまわしました。
「わかったから、乱暴はやめて。誰も殴らないで。」
タンクトップ男は哀願する妻を抱き上げると、ベッドのうえに押し倒しました。
現地語で奇声をあげながら、男は刃渡り10センチほどのナイフを取り出すと、
妻のTシャツを引き裂き、ブラジャーを引っ張り上げると、そのカップを切り裂きました。
さらされた妻の白い豊かな乳房のうえを、タンクトップ男の舌が這いまわり、
長男を育て上げた乳首をタンクトップ男の唾液が汚しました。
「あなた、見ないで。許して。」
泣きながらつぶやく妻の声は聞こえていましたが、私は目を背けることができませんでした。
大切な妻の身体が汚されていく。そして私は無力でした。
強烈な屈辱感だけが私に残りました。
妻の乳房を堪能したタンクトップ男は、妻の太ももを撫でまわしながら、スカートをまくり上げました。
その日妻が履いていたのは妻のお気に入りのレースのついた白いショーツでした。
タンクトップ男は妻のお気に入りのショーツをナイフで引き裂き、
薄めの恥毛に包まれた妻の陰部をさらしました。
夫である私ですら、妻の陰部をこんなに明るい場所で見るのは初めてでした。
しかし、男は妻との前戯を楽しむつもりはないようでした。
妻のショーツをはぎ取った男は、自らの短パンとトランクスを脱ぎ捨て、黒光りする肉棒を取り出した。
「嫌よ、そんなもの入らない。」
妻が思わず悲鳴をあげるのも理解できた、興奮しすでに隆起したタンクトップ男の肉棒は
20センチ近くあるように見えました。
男は妻に覆いかぶさると、迷うことなくまだ濡れてもいない妻の陰部に巨大な肉棒を突き刺しました。
「ヒギィー、痛い、裂ける、助けてアナタ。」
泣き叫ぶ妻。男は構わず裸の妻のうえで、腰を動かしています。
男が激しく腰を打ち付ける度に、妻の身体は海老ぞりにされ苦し気に悶えました。
「ワシモ タノシマセテ クダサイ。」
今まで傍観していたアロハ男が、パンツとトランクスを脱ぎ捨てると、苦痛にゆがむ妻の
顔を無理やり自分の方に向け、巨大な肉棒を口にねじ込みました。
「うっ、うぐ、ううう。」
口にねじ込まれた肉棒の太さに耐えられず、苦し気にえづく妻。
それは信じられない光景でした。
私の目の前で2人の外国人が、同時に上と下から妻の身体を貫いているのです。
やがてタンクトップ男は、より激しく妻の股間に腰を打ち付け、雄たけびのような声を上げ始めました。
「やだ、今日はだめなの、中はやめて。お願い。」
射精しようという男の気配を感じた妻は、何とか男の肉棒から逃れようと身体をよじりました。
しかし、そんな妻の願いは叶うはずもなく、むしろさっきまで妻の口を汚していたアロハ男が、
妻の肩をがっちり抑え、妻の退路を断ちました。
「オオ、オオ、オオ、オオ」
「やだ、やだ、やだ、赤ちゃんできちゃうの。」
射精の瞬間、タンクトップ男はより深く腰を沈め、妻の奥へとドクドクと自らの子種を流し込みました。
呆然とする妻に、次はアロハ男がまたがりました。
「ツギハ ワタシ ハッピーベイビィ ネ」
アロハ男はそういうと、間髪入れず妻の股間を隆起し黒光りする肉棒で貫きました。
「もう、やめて、お願いだから。あなた、助けて。」
アロハ男は、妻の股間を貫きながら、乳房を撫でまわし、
更には妻の唇に何度も唇を重ね、舌を重ね合わせ唾液を流し込みました。
「アナタ ワタシ ノ コドモウム。ダカラ アナタ ワタシ ノ ワイフ ネ」
アロハ男は、相変わらずのふざけた日本語でそう言いながら、
私の妻を抱きしめ、身体を密着させ、その黒い大きな手で私の妻の身体を隅々まで愛撫しました。
ベッドのうえで私以外の男に組み敷かれ、大きく股を開き犯される妻の姿を見ていると、
私は本当に妻の愛情まで男に奪われたかのような錯覚に囚われました。
妻は、今や悲鳴さえ失い、両手を力なくたらして、男のなすがままになっています。
そんな妻の姿は、私に暗い感情をかきたてました。
男に腰を打ち付けられるたびに、大きく乳房を揺らし首を振らされている姿は、
女として感じているようにも見えるのです。
「イエス、イエス、イエス。」
掛け声とともににわかに動きを増す、アロハ男。
もう諦めたのでしょうか。
妻は目を閉じて、何かを受け入れようとするかのように、じっとしています。
「オオ、イエス」
アロハ男は、ひと際大きな声をあげると、痙攣する肉棒を、深く妻の中に差し込みました。
長い時間をかけて大量に流し込まれる男の子種を、妻は黙って受け入れました。
男たちは、記念撮影だと言って、裸の妻の写真をスマホで何枚も撮影し、やがて立ち去りました。
しばらく呆然としていた妻ですが、やがて、私と長男に粘着テープを解き、開放してくれました。
泣いていた長男を何とか寝かしつけた後、私たちも夫婦も泣きました。
その後の日程は、ほぼ部屋から出ることなく過ごしました。
妻が嫌がったので警察には行きませんでした。
まとまった現金と、パスポートや航空券は
ホテルのセキュリティーボックスに入れていたので無事でした。
私達夫婦は、もっと大切なものを失ってしまいましたが。
帰国後、妻の恐れていた通り妻は妊娠しました。
私は妻とともに病院にいき、妻は中絶しました。
妻とはその後も一緒に暮らしていますし、心配していた長男も今や小学生です。
彼があの夜のことをどれほど覚えているのかはわかりませんが、元気に成長しています。
私達は父と母として精一杯生きています。
しかし、私は他の男を受け入れる妻の姿を二度と忘れられないのです。
そして妻もまた、若の男に黙って妻を捧げてしまった私を許してはいないのでしょう。
これが私たち夫婦のハワイでの思い出です。