「先輩!週末時間有りますか?」
仕事を切り上げて、帰り仕度を始めようとした時に、マサアキが声を掛けてきた。
「おう!また飲みに行くか?」
マサアキは俺の八つ下だが、毎週一緒に飲みに行くほど親しかったので、誘いかと思いそう返事をした。
するとマサアキは、彼女が出来たので紹介したい、彼女の友人も来るのだが、4人で飲みに行きましょうという事だった。
当時俺は38歳でバツいち、遊んではいたが特定の女も居なかったので、早速週末予定を立てて飲みに行く事にした。
当日、俺は飛び込みの仕事が入り、1時間程遅れて店に着いた。
1時間で大分飲んだらしく、マサアキと女の子2人は結構盛り上がっていた。
取り合えず自己紹介すると、髪が長く目鼻立ちのハッキリした子がユキ、髪がショートで大人し目の子がユウコ。
ユキがマサアキの彼女だった。
ユキとユウコは同じ地元で幼馴染、歳は二人とも25歳。
マサアキのアパートとユキの実家が近所で、しょっちゅう顔を合わすうちに話しをするようになったらしい。
ユキは、付き合い始めてまだ1ヶ月、週に一度マサアキの部屋にユキが泊まりに行くと、結構オープンに話してた。
店は照明が暗めで、座ったテーブルは半円形でマサアキ側が壁になっており、マサアキ、ユキ、ユウコ、俺の順番で座っていた。
ユキがトイレに行くというので、テーブルとユウコと俺の前の狭い間を通り、トイレに行き戻って来ると、また奥に入るのは悪いからと、ユキは俺の隣に座った。
しばらくユウコとマサアキ、俺とユキが話しをしていたが、ユキがグラスを取った時に、グラスの底にくっ付いていたコースターが俺の太ももの所に落ちた。
ユキが小さく「ごめん」と言ってコースターを取るために手を伸ばした瞬間、俺の股間をギュッと握り、そのままコースターを拾った。
俺はハッとしてユキの顔を見たが、ユキは何事も無かったような顔をしていたので、俺は偶然だろうと思いそれには触れず、普通に話しをしていた。
それから少し飲んで、俺とユウコは電話番号とアドレスを交換し、その日はお開きになった。
その後は、4人で飲みに行く事は無く、ユウコはデートと言えば俺の部屋に泊まりに来るようになった。
4人で飲んでから1ヶ月半後の年末。
マサアキは田舎に帰り、ユウコは家族と温泉旅行、俺は一人で部屋に居た。
携帯が鳴り、見ると知らない番号、電話に出るとユキだった。
「どうして俺の番号知ってるの?」
「ユウコから聞いたの…」
「ユウコがね、私が温泉に行ったら、俺さん一人だから、おせちでも食べさせてあげてと言われたの」
「ユウコは何も言ってなかったぞ…」
「ユウコが行く前に行ったら、俺さんは遠慮するからって…」
「そうか…」
「それでいつおせちをご馳走してくれるのかな?」
「俺さんさえ良かったら、これから持って行きたいんだけど…」
「俺の部屋知ってるの」
「前にマサアキを聞いた事があるから…」
時計を見ると6時だった。
電話で詳しい場所を説明し、少しするとユキが来たので部屋に上げると、ユキはテーブルにおせちを広げた。
「すごいね!」
「全部ユキちゃんが作ったの?」
「私も手伝ったけど…」
「ほとんどはお母さんかな…」
「では早速頂こうかな」
「ユキちゃん良かったらビールでも飲む?」
「ええ!良いんですか?」
ユキにビールを注いでやり、おせちをつまむ。
マサアキやユウコの話題で話しをしているとユキが。
「ユウコが言ってましたけど、俺さんって凄いんですね」
「何が?」
「俺さんのエッチはちょっと変態だけど凄いって!」
「はあ!ユウコとそんな話してるの」
「しますよ~」
「何聞いたか知らないけど、普通だよ」
「そうなんですか、でもユウコ潮吹かされるって」
「女の子はみんな吹くんじゃないの?」
「ええ~そうなんですか!」
「ユキちゃんは経験無いの?」
「無いですよ~」
「じゃあ今度マサアキに教えておくよ」
「ホントですか?」
「それとも今やってみる?」
「ええ!ダメですよ~」
「ユキちゃんエッチ好きそうだよね?」
「好きですよ~」
「どMだし~」
俺は立ち上がり、ユキの後ろにまわり、後ろから抱きかかえるように座った。
「ええ!ダメですよ~」
無言でユキの胸を揉む。
「ダメです!」
左手で胸を揉みながら、右手でユキの顔を振り向かせ強引にキスをした。
舌を入れると、ユキが舌を絡ませてきた。