『玉置は本が好きなのか?』 俺は話を反らすために質問した。 『はい。本って、内容ももちろん面白いですけどその人なりの哲学っていうか、考えがわかって楽しいんです』 『本ってそんなに奥深いのか?俺は面白ければいいけどな』 『大野君は本っていうかマンガでしょ?』 『うぐっ‥‥痛いとこ突きやがって(汗)』 すると玉置は本棚のほうへ歩いて行き、一冊の本を取りだし持ってきた。 『これとか、ページ数少ない...
喧嘩に明け暮れた中学校生活。 頭だった奴に媚びへつらい、仲間を増やし堀を固め、頭にタイマンで勝って天辺に立った。 でもそれだけだった。 言い寄ってくる女はシンナーくせぇアホばっか。 俺は見た目は良いわけじゃない。 中の上くらいで髪染めて派手な格好してなければそこらへんの奴と変わりない。そんな俺にも好きな女がいた。 学級委員で図書委員、笑える話、そいつは俺とは正反対‥‥大袈裟に言えば住む世界が...
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