想い出す大晦日


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結婚して初めての大晦日は、睦巳の実家で迎えた。
紅白歌合戦を聞き終えて睦巳より一足先に居間の寝床に横たわっていると、
まもなくして睦巳も布団に潜り込んできた。
布団に潜り込睦巳の動作で女の柔肌が少し触れただけで男は昂ぶる。

田舎の家のこと…、襖一枚隔てた隣の部屋には義父母が寝ていた
そんな環境の中でいかに男が昂ぶったとはいえ、睦巳を抱くわけにはいかない。
そう思って暗闇に目を瞑っていたが、昂ぶった男の性欲はもう我慢ができない。
それに今夜は結婚初めての大晦日だし、新年を迎えたのだ。
その節目に何としても睦巳を抱きたい。

隣部屋の義父母を意識しながら静かに睦巳の稜線に手を差し伸べた。
睦巳は囁く声で「イヤ…、今夜はダメ…、隣に父と母が…」と拒むが、それを無視する。
弾む女の柔肌、敏感な女の恥丘、恥裂を男の指が這い回る。
襖の向こうには両親が居るという環境だけに、
睦巳は仕方なく動かずに、されるままにジットしていた。
布団が擦れる。
その擦れる音は襖一つ隔てた義父母の耳にも聞こえていると思った。
その義父母も、今、娘が夫から愛撫され、快感の宙を彷徨っているのだと想いながら、
両親も二人抱き合って愛しているのではなかろうか…と思った。
義父母といっても、まだ五十歳の熟した男と女なのだから。

そんななかで睦巳を、これでもか、これでもか、と女の敏感なアソコを愛撫し続けた。
布団がすれる音が次第に大きくなっていく。
睦巳は両親に聞こえないようにと、されるままにジットしているが、
男の執拗な愛撫に睦巳は女の快感を暗闇の中に味わっているようだった。
それは睦巳の吐息が次第に喘ぎに変わって聞こえてくるし、
睦巳のアソコも結構に潤んできて、受け入れる準備も出来ていると感じた。
結婚して初めての大晦日、そして元旦を迎える時だけに、睦巳も感じていると思った。

睦巳がまどろむのを睦巳の喘ぐ吐息と蠢く睦巳の肌で感じながら、
睦巳は静かに男を迎入れてくれた。
布団が擦れ抽送する音が部屋に漏れ響く。
もう義父母に聞こえて知られても良いと思った。
セックスをする、それが夫婦なのだから、と開き直って
睦巳の奥に向かって、ゆっくり… そして激しく… 強く…突いた、
睦巳も次第に我を忘れてからだを捩って性行為の中に埋没してくれた。
その強い絞り込みに耐えられず、
隣の義父母に聞こえているという興奮の中に、
睦巳の温い肉襞に包まれて多量の精液を睦巳に注ぎ込んで果てた。

それが結婚初めての大晦日であり、新しい年の姫初めだった。
終わって暗闇の天井を見つめている時、
隣の部屋から囁くような低い声とともに、微かに布団のずれる音が聞こえ、
やがて「スポッ…」という肌を吸うような音がして、それもやがて静かになった。
睦巳との今宵の愛は隣の義父母の耳にも達していたと思うし、
義父母も年の節目に娘夫婦にも刺激されて抱き合っていたのだと思った。

睦巳は両親に知れる恥ずかしさを我慢して、男の欲望にからだを全裸にされ、
男にされるままに粛々と応えてくれていた。
そんな睦巳に女の慈しみを感じながら次第に眠りに就いていった。

目が覚めた元日の朝、何もなかったような顔で義父母と顔を合わせ
お互いに「おめでとうございます」と新年の挨拶を交わしていた。

結婚してから一日おきに週三回は繋いでいた睦巳との愛…。
決して少ない回数ではなかった。
そして新婚二年目を迎え、元旦の夜も睦巳と睦まじく繋いで果てた。

 

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