女たちのこうしたエロ話は田植えのときに特に多い。
田植歌の中にも性行為をうたったものが多い。
作物の生産と人間の生殖の連想や、休憩と娯楽としてのセックスも影響していたのだろう。
正月の初田植の行事に性的な仕草を伴うものが極めて多いが(姫始めですか)、田植のときのエロ話はそうした行事の残存とも見られる。
早乙女(田植えする女性)というが若い女だけではない。
若くなくても若くてもエロ話をする。
無論、性の話がここまで来るには長い歴史があった。
そしてこうした話を通して男への批判力を獲得したのである。
エロ話の上手な女の多くが愛妻家であるのもおもしろい。
女たちのエロばなしの明るい世界は女たちが幸福であることを意味している。
したがって女たちのすべてのエロ話がこのようにあるというのではない。
女たちのはなしをきいていてエロ話がいけないのではなく、エロ話をゆがめている何ものかがいけないのだとしみじみ思うのである。
田植えのときに多かった女たちのエロ話
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