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妻が不倫相手を嫉妬させるために廻されていた


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 妻が不倫をしていた。それがわかったのは、些細な偶然からだった。ドライブレコーダーのSDカードを交換する時に、なんとなくデータを見て気がついた。SDカードを交換するのは、だいたい半年ごとにしている。SDカードが意外にクラッシュするものだと知っているので、定期交換している。
 そして、データを見ていて、不自然に消去されているデータがあることに気がついてしまった。最初は、ただの気のせいだと思った。でも、確認すればするほど、歯抜けのデータが多い。

 私は、なんだろう? どうしてだろう? と、不安な気持ちでデータのサルベージを始めた。昔からパソコンや機械関係には詳しいので、フリーソフトでデータ復元出来るようにはしてある。でも、まさかこんな形で役に立つ時が来るとは思っていなかった。
 データは、あっさりと復元出来てしまった。一部壊れているデータもあるが、ほぼ復活させられた。私は、ドキドキしながらデータを確認し始めた。

 妻の渚は、私の3歳年下の32歳だ。パートをしているが、毎日働いているわけではない。息子が幼稚園に通うになり、週に2~3回行く感じだ。渚は、身長155センチくらいで小柄だが、少しポチャッとした見た目だ。でも、裸になるとしっかりとウェストもくびれていて、太っているわけではない。
 胸がFカップと大きいわりに、身長が低いので服を着ているとポチャッとした見た目になるみたいだ。私にとっては、最高の妻だ。ルックスだけではなく、性格も優しくて良い母であり良い妻だと思う。

 復元したドライブレコーダーの動画を見て、すぐに後悔した。知らなければ良かったと思った。動画では、渚が鼻歌を歌いながらご機嫌で車を走らせている。買い物か何かだろうか? でも、すぐに違うとわかった。渚は、駅のロータリーで男性と合流した。
 男性は、おそらく50手前くらいの中年男性だった。長身で痩せ型、眼鏡をかけた優しい雰囲気の男性だ。男性は、そのまま車に乗り込んできた。でも、ドライブレコーダーは車内の映像は撮していない。声だけだ。
「お待たせ! 待った?」
 渚は、親しげな態度だ。
「いま来たところだよ。悪いね、迎えに来てもらって」
 男性は、落ち着いた良い声で言う。もう、この時点でイヤな予感しかしない。どう聞いても、二人は親密な関係みたいな会話だ。

「今日は、なにするの? 楽しみだよ」
 渚は、好奇心いっぱいの声だ。
「今日は、凄いよ。渚ちゃんが大好きなヤツ」
「え? 何、教えて? またオモチャ買ったの?」
 渚は、しゃべり方も違う。幼くなったというか、少女のような口ぶりだ。最近は、母親としての顔ばかり見ていたので、ギャップを感じてしまう。
「違うよ。オモチャ買ったばっかりでしょ。あれじゃ、物足りない?」
「ううん。そんな事ない。だって、まだ少し痛いし。大きすぎるよ」
「でも、ハマってるでしょ? すぐイクじゃん」
「それはそうだけど……ねぇ、何するの? 気になるよ~」
 媚びた声で聞く渚。もう、この時点で覚悟はした。どう考えても、肉体関係がある会話だ。でも、もしかしたら勘違いかもしれない……一縷の希望を胸に、動画を見続けた。すると、車は大型のラブホテルに入っていく。もう、確定だ……。

「ねぇ、何するの? 教えて。ドキドキして興奮しちゃうよ」
 渚は、口調がとろけてきた。媚びる以上に、興奮しているのが感じられる。
「ナイショ。そうだ、これに着替えてくれる?」
「え? ここで?」
「うん。ほら、早く。時間ないでしょ」
「う、うん……人来ないか見ててね」
「来た方が興奮するくせに」
「そんな事……あるかも」
 楽しそうに会話を続ける二人。ドライブレコーダーは、エンジンを切ったあとも録画を続けるタイプだ。サブバッテリーも積んでいるので、ほぼ24時間常時録画している感じだ。

「可愛いじゃん。メチャエロいよ」
「これ、短すぎない?」
「いや、全然大丈夫だって。ちゃんとパンツは隠れてる」
「ホントに? もう、ヘンタイ」
 楽しそうな会話を続ける二人。そして、車から出た二人のことも、ドライブレコーダーは撮している。渚は、ビックリするくらいに短いスカートを穿いている。かがんだりしなくても、ただ歩いているだけでパンツが見えそうだ。
 そして上は、透けたようなキャミソールを着ている。ブラジャーまで見えてしまっているようなはしたない格好で、恥ずかしそうにモジモジしている。
 男性は、何か声をかけた。すると、渚は彼の腕に腕を絡ませて、密着するようにして歩き始める。二人は、そのままホテルの中に消えた……。

 想定していたよりも酷い状況だ。どうして? なんで不倫なんか? どこで知り合った? 相手は誰だ? 色々なものが頭をグルグル回る。男性は、一切見覚えのない男だ。渚は、あんなはしたない格好をさせられている。男性に対して、従順? ショックで脚が震えてきた。
 まさかだった。息子も可愛い盛りで、私の仕事も順調だ。幸せを絵に描いたような家庭だと思っていた。それに、渚とのセックスも月に2回程度はある。浮気をされているなんて、本当に夢にも思っていなかったというのが偽りのない気持ちだ。
 この先どうしたら良い? そんな事を考えていたが、引き続き動画を確認した。シークバーで動画を早送りしていくと、出入りの多いホテルだとわかった。こんな事をするのはどうかと思ったが、観察みたいに見てしまった。
 凄く年の差のカップルや、どう見ても風俗関係、男同士もいたし、3人で楽しそうに入っていく男女もいた。多様性を感じながら動画を見続けると、渚と男性が戻ってきた。渚は、歩き方がぎこちない。男性に支えられるようにして車に戻ってきた。

 すると、男性が渚を助手席に乗せ、自分が運転席に乗り込んだ。
「大丈夫? 腰抜けた?」
 男性の心配そうな声が響く。
「うん。凄かった……凄すぎるよ。あんなの聞いてない」
 渚の声は、疲れているというか弱々しい。
「でも、いっぱいイケたでしょ?」
「うん。もう、頭の中真っ白になった……イッてもイッても次の人が入れてくるから、気持ち良すぎて泣いちゃったもん」
 渚が、信じられないことを言っている。
「喜んでくれた? 輪姦されたいって言ってたでしょ?」
「……うん。でも、本当にやるって思ってなかったよ……」
 渚は、モジモジと恥ずかしそうだ。
「けっこう大変だったよ。身元のしっかりした男じゃないと怖いからさ。でも、6人とも性病検査も受けてもらったし、チンポもデカかったでしょ?」
 私は、音声を聞いているのに思考が止まっている。話の内容が理解出来ていない……。完全に理解を超えてしまっている。

「うん。本当に凄かった。あんなに中に出されて、大丈夫かな? ピル飲んでるけど、あんなに注がれたら出来ちゃわないかな?」
 渚は、本当に心配そうだ。そんな事をした? とてもではないが信じられない。そんなのは、不倫でもなんでもない。ただの乱交だ。そして、渚がそんな事をするはずがないと思っている。
「大丈夫だよ。避妊率はコンドーム以上だから」
「う、うん。でも、どうしよう……まだ溢れてくる。家で溢れてきたら、バレちゃうよ」
「さっき、流したでしょ? 中も流してなかったっけ?」
「うん。流したけど……まだ溢れてくる。子宮の中に入ったのが、逆流してるのかな?」
 渚は、耳を疑うことばかりを言い続けている。もう、動画を止めてしまいたい。でも、気になってしまってそれも出来ない……。

「でも、それが興奮するんでしょ? 他人のザーメン、オマンコに入れたまま家族と過ごすと、それだけでイッちゃうでしょ?」
 男子がからかうように言う。
「うん。イッちゃうの。どうしよう……想像したら、もうイキそう」
 渚は、声が震えてしまっている。興奮しすぎなほど興奮しているようだ。
「じゃあ、行こうか。時間だよね」
「うん。そろそろ戻ってきちゃうから」
 そんな会話が終わると、車が動き始めた。運転中も、会話は続く。さっき何をしたのか、知りたくもないが詳細がわかってきた。
「6人相手だと、どれがどれだかわからなくなるでしょ」
「そんな事ないよ。高橋さんのが一番気持ち良かった。大きさは3番目くらいだったけど、反ってたでしょ? Gスポットにゴリゴリ当たって、天国みたいだった」
 渚は、うっとりとした口調で話をしている。私の知っていた渚と、この渚はまるで違う。この本性を知らないまま、10年近く一緒にいた……あまりにもショックが大きくて倒れそうだ。

「へぇ、反ってるのが良いんだ。俺のはどう?」
「中井さんのは特別だよ……一番気持ちいいに決まってるよ……ねぇ、興奮してくれた? 私が回されるの見て、嫉妬してくれた?」
「もちろんだよ。凄く嫉妬した。それに、興奮した……」
「フフ、良かった。愛してる」
「俺も愛してるよ」
 絶望的な会話が続く。同時に、この男に騙されているなと直感した。男の欲望を満たすために、渚は乱交をしたのだと思う。嫉妬したとか言っているが、男は渚を都合の良いオナホ程度にしか思ってないと思う。
 そして、車は見慣れた公園の近くで泊まった。家の近所の公園だ。
「ねぇ、して……やっぱり、中井さんにもして貰いたい」
「いや、さすがにここじゃマズいでしょ。知り合いとかも通るかも」
「……じゃあ、指で」
「良いよ。じゃあ、行くよ」
「うぅっ、あっ、んっ、ヒィ、うぅっ、気持ちいいっ」
 すぐにあえぎ始めた渚。まさかの行動だ。近所の公園で、こんな事をしていた? あまりにも常軌を逸している。
「うぅっ、ダメぇ、イク、イクっ、イクぅっ」
 渚は、ビックリするくらいにあっけなくイカされてしまった。一分二分程度しか経っていないはずだ。こんなにもあっけなくイカされるものだろうか? すっかりと、感じるポイントを把握されてしまっているようだ。
「早いね、敏感になってた?」
「うん……だって、中井さんの前であんなに乱れちゃったから……。嫌いになってない?」
「大丈夫だよ。愛してる。嫉妬で、もっと好きになったよ」
「嬉しい……何でもするから言ってね。愛してます」
 そんな会話をする二人。そして、運転を交代した。男性は、ここで別れたようだ。

 グッタリしてしまった。これは、最近の動画だ。一週間くらい前のものだ。その前の動画もあるが、確認する気にもなれない……。本当に、精根尽きたように動けない。現実と認めたくない私がいる。
 私は、車を動かし始めた。まさか、コンビニの駐車場で、こんなに長時間妻の不倫動画を見ることになるとは思っていなかった。と言っても、好意は映っていない。会話だけだし、男との行為も直接は映っていない。何かの間違いだと思いたい。でも、それは無理だと思う……。
 私は、混乱したままの頭で車を走らせた。会社に戻って仕事を片付け、いつも通りに帰宅した。
「おかえりなさ~い。お疲れ様」
 玄関で出迎えてくれる渚。息子も大喜びで出迎えてくれる。どこから見ても、幸せな家族だ。でも、渚は不倫をしている……。精神が壊れそうだ。
「ちょうど出来たところだよ。お腹空いてるでしょ?」

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