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大学時代の恐怖体験


3文字数:2099

ちょっと怖い話になるかもしれないけど。
ずっと幽霊だの心霊だのって類いの話は一切信じていなかったんだけど、人生で初めて信じた時の話。

大学生の時にバイト先にTさんという歳上(当時25才くらい)の女性がいました。
Tさんは勤怠がだらしなくて、遅刻も多いし当日欠勤も多々あるような人でした。
ルックスだけは抜群に良くて、美人じゃなければクビになってるんだろうな、店長のスケベ心で雇い続けているんだろうな、と仲間内では話していました。

ある日、僕はバイトが休みだったので家にいたのですが、バイト先から突然電話がきて「Tさんが来てないんだけど何か連絡もらってる?」と店長に言われました。
特に連絡を個別でもらっていなかったので、それを伝えると「そうか、分かった」と言われて電話は終了。
“また遅刻してるのか…”と思いながらTVを見ていたんです。

それから1時間ほど経った時に、またバイト先から電話がきました。
店長から「悪いんだけどTさんの安否確認に行ってくれないか?」と頼まれました。
事情を聞くと、Tさんは確かに勤怠がだらしない人ではあるけど、連絡がつかなくなった事は無かったらしく、今回は折り返しも無ければ欠勤の連絡を店にもバイト仲間にも入れていないそうで、店長が心配になっているとのことでした。

それにしても“何で俺なんだ?”と思い、店長に聞くと「Tさんの履歴書の住所を見たら、お前の家からめちゃくちゃ近かったから」「インターホンを押すだけでもいいから行ってくれないか?」と言われました。

今なら絶対に断るんですけどね…
もしTさんが家で倒れていたり、最悪◯んでいたりしたら第一発見者になるわけですから。
それなのに当時は謎の正義感と使命感に駆られてしまって引き受けてしまったんです。

Tさんの住所を聞くと確かに近所でした。
自転車で5分くらいの場所にあるアパートでTさんは一人暮らしをしているとのこと。
時間は23:00頃でしたが、自転車に乗ってTさんの家に向かったんです。

アパートに到着してTさんの部屋のインターホンを押しました。
すると中から「はーい」と言う返事が。
“なんだ?Tさん居るじゃん!”と思って玄関前で待っていると、上下スウェット姿のTさんが出てきました。
咄嗟に「今日出勤ですよ!みんな心配してますよ!」と伝えると、Tさんは首を傾げて無言。
そのまま部屋の中に入って行ってしまったんです。

様子がおかしいと思って「Tさん!お店に連絡入れて下さい!」と声を出すと、中から全裸になったTさんが出てきました。
“え?なんで?”と思いつつも全裸のTさんに目が行きます。
「何やってるんですか?!服を着て下さい!からかってるんですか!?」と少し声を荒げてしまったその時です。

「…うるせぇよ…」
Tさんが小声で言いました。
ハッキリ聞こえました。

パニックになってしまい、呆然としていたら、Tさんはその場に崩れるように座り込んでしまいました。
怖くなったので「僕、帰りますからね!お店には僕から電話しておきますから!」と伝えて帰ろうとすると

「…ごめんなさい…」
とTさんが言いました。

僕は何がどうなって、今の状況があるのか、サッパリ分からなくてテンパっていました。
するとまたTさんが「私の意思じゃないの、私じゃない人が私の中に入ってきて、私をコントロールしているの」とまたまた謎の発言をしてきたんです。

“は?”と思い、事情を聞くと、Tさんは憑依体質?らしくて、体調が悪い時や精神的に弱っている時に限って、霊が自分に憑依して理由のわからない行動や発言をしてしまう事が過去にもあったとのこと。
そして今さっきも霊が憑依して、Tさんの意思ではないのに全裸になったり、僕に暴言を吐いたりしてしまったとのこと。

とにかく、今日出勤するのは難しいという状況は理解したので「とりあえず服を着て下さい、事情は分かりました、この事は誰にも言いません、今日はお休みして下さい」と伝えて、その場から去ろうとした時です。

Tさんが立ち上がって、ガニ股の様な姿になり自分でアソコを広げて「…見ろよ…この女は自分の意思では絶対にこんな事はしないぞ…見ろよ…」と不気味な笑みをしながら僕に言うんです。

いよいよヤバいと思って、その場を逃げるように去り、お店へ電話してTさんが無事だった事と今日お休みする旨を伝えました。

家に戻った後も恐怖が収まらず、一睡も出来ないまま朝を迎えてしまいました。
“霊って本当にいるんだ…”と思い、初めての経験に体が震えてしまいました。

それからTさんとはバイト先で会う事はありましたが、何も無かったかのように接してきました。どうやら記憶から消えているみたいです。

僕は大学卒業と同時にバイトも辞めましたが、Tさんはまだ続けていました。
時間が経過して恐怖も薄れてきた今、あの時のTさんの全裸を思い出してはオナニーをしています。

2007年の話なので、それから17年経過した今でもオナネタに使わせてもらっています。

Tさん元気かな…

 

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