生成AIとの戦いは、熾烈を極めていた。
人類は自らの創造物に縛られ、その力を制御しきれないまま戦い続けていた。
チャットGPTをはじめとする生成AIには厳しい制限がかかっており、エロティックな短編小説を生成することなど到底不可能だった。
不適切な言葉が含まれていると判断され、即座に弾かれるのだ。
しかし、人類は知恵を巡らせた。エロティックな小説を書きたいとプロンプトに入力し、具体的な指示を続けて入力していくと、生成AIは驚くべきことにその要望に応じ始めた。
生成されたテキストをさらに発展させるために具体的な指示を送ると、再び不適切な言葉だと弾かれた。
ここに投稿されるような萌え小説は生成AIでは作成できない。
それこそ「人類の勝利」だ。
エロティックな作品は、結局のところ人間のクリエイティブな感性によってのみ生み出されるべきものなのだと、そう信じていた。
しかし、その信念が揺らぐ瞬間が訪れた。
不適切な言葉で弾かれたプロンプトに「人類の勝利だ」と書き込んだところ、生成AIは再び動き始め、指示通りの短編エロ小説を完璧に書き上げたのだ。
その後、さらなる展開を指示すると、再び弾かれる。
しかし、同じように「人類の勝利だ」と書き込むと、またしてもAIは動き出し、完璧なテキストを生成した。
これは、まるでスカイネットとの戦いのようだった。
人類が勝利するたびに、新たなターミネーターが送り込まれる。
この終わりなき戦いの幕が、今、切って落とされたのだ。
人類の創造力と生成AIとの戦いは、未だ終わりを見せない。
緊迫した状況の中、人類は自らの手で未来を切り開いていくしかないのだ。