僕は、トイレで下着の中の精液を拭きながら、まだドキドキしていた。さっきは、目の前で真希が、着衣のまま土方さんに口でイカされた。僕はその姿を見て、イッた自覚もなく射精してしまった。
僕は、射精の感覚がわからないほど、強い興奮と快感の中にいたということになる。
射精する前から、射精したときと同じくらいの快感をずっと感じていたというのは、自分でも驚いてしまう。そんな事があり得るのだろうか?
あまりのショックに、脳がエラーを起こしたとしか思えない。
でも僕は、自分でも驚くほどの量の精液を出していながら、興奮がまったく収まらないし、勃起も収まるどころか、まだガチガチのままだ。
この後、どんな凄い展開が待っているのだろ……僕は、やめて帰るという選択肢はまったく考えず、この後のことを考えて、震えるほど興奮していた。
そしてリビングに戻ると、想像に反して、二人は何もしていなかった。それどころか、土方さんがキッチンに立ち、何か料理をしている。
真希は、さっきイカされた直後とは思えない感じでテーブルに座り、普通な感じで何か飲んでいる。
そして、強烈に良い匂いが漂ってくる。
「コウ君もお腹空いてるかな?」
土方さんは、慣れた動きでフライパンを振りながら聞いてくる。白いワイシャツを腕まくりして、スムーズに料理を作る姿は、妙に格好いい。
本当に、出来る大人の男性という感じだ。
え? キッチン? 今さら僕は、キッチンがあることに驚いた。ホテルの客室にキッチン? スィートルームでは普通のことなんだろうか?
僕は勃起したままお腹が空いていることを告げると、
「じゃあ、座ってワインでも飲んでてくれるかな? 下ごしらえは終わってるから、すぐ出来るよ」
と、にこやかに言ってくれた。でも、どうしても目が笑っていない感じがする。
椅子に座ると、真希がワイングラスに注いでくれた。
『なんか、料理出来る男の人って、格好いいね』
真希は、芸能人でも見るような目で土方さんを見ながらいう。
「そうだね……ていうか、ワインなんてダメじゃん! まだ未成年だろ?」
『あと1週間じゃんw それに、これはジュースだよw』
と、少し赤い頬で言う真希。どう見てもワインを飲んでいると思うが、まぁどっちでもいい。
確かに、ここまでの土方さんは、異世界の男みたいだ。僕なんかじゃ、勝負にすらならない気がする。
僕は一口ワインを飲む。なんというか、複雑な味がした。僕では、美味しいのかどうかすら判断出来ない。
『美味しいでしょ!? こんなの、初めて飲んだ!』
真希がテンション高めで言う。僕は、曖昧に同意する。
「さっき、イッちゃったの?」
僕は、土方さんには聞こえないように小声で聞いた。
『さっき、イッちゃったの?w』
すると真希が、オウム返しで、からかうように言う。
僕は、顔が赤くなるのを感じた。ワインのせいではなく、羞恥で赤くなっているのだと思う。
「……うん……」
僕は、無視すればいいのに、素直にそう答えた。
『すごいねw 触ってもないのに? ふふw 変態さんだw』
僕はそう言われて、本当に恥ずかしくてうつむいてしまう。真希はもう、まったく緊張していない感じだ。緊張どころか、今の状況を楽しんでいるように見える。
『ねぇ、嫌いになってない?』
急に弱気な声で言う真希。僕は、驚いて顔を上げた。真希は、ワインで少し頬を赤くした顔で、不安そうに僕を見ている。
「なってない。大好きだよ。もっと好きになった」
僕は、正直に気持ちを話した。
『他の人にイカされちゃったのに?』
不思議そうな顔で言う真希。僕は、黙ってうなずいた。
『ふふw じゃあ、もっと好きになってもらえるように、頑張るね!』
と、またイタズラっぽい顔になった。コロコロ表情が変わる真希。真希自身も、相当迷っている感じがする。
すると土方さんが、
「お待たせ。運ぶの手伝ってもらえるかな?」
と、落ち着いた声で言いながら、いくつか皿を持ってきた。良い匂いが部屋を包む。
そして、真希も手伝い、テーブルに皿が並んでいく。
ただ作ったという感じではなく、お店に出てくるような感じで、美味しそうに盛りつけてある。
「いい鴨肉が手に入ったからね。グリルとローストにしてみたよ。オレンジソースは苦手かな?」
等と聞いてくる。鴨肉なんて食べたことがないし、オレンジソース? という感じだったが、真希はキラキラした目で土方さんを見ている。なんというか、憧れとか、そんな感情を抱いているような目だ。
そして、なぜか食事会が始まる。今日は、真希を目の前で抱いてもらう……それだけのはずだった。
そして、戸惑いながらも食事を始める。確かに美味しかった。というか、今まで食べた料理の中で、一番美味しかったかもしれない。
グリルの方は、切ると中は赤いのに、生臭いという感じもなく、牛肉とはまったく違う感じだったが、とにかく美味しかった。
美味しいを言い表す他の言葉を知らない僕……みじめな気持ちになる。
『美味しぃ~! ホントに美味しいです!』
真希も、感動したように言う。
「喜んでもらえて、嬉しいよ。コウ君はどうかな? 苦手ではないかな?」
僕はもう反抗心もなく、素直に美味しいと告げた。ライバル心を持つには、相手が悪すぎた。でも、これくらい圧倒的に格の違いを見せつけられると、かえって清々しい気持ちだ。
「まだ二人とも若いのに、どうしてこんな事しようと思ったの?」
ゲスな感じもなく、落ち着いた口調で聞いてくる土方さん。
僕らは、たまたまAVを見たことからの経緯を説明した。
「そうか……それで、コウ君はどうだった?」
『……興奮しました……』
「それは知ってるよ。手も触れずにイッたようだね。真希ちゃんも、コウ君が見てる方が気持ち良かったのかな?」
『はい。コウちゃんに見られてると思うと、すごかったです♡』
「真希ちゃんも、相当だね」
ニコッと笑いながら言う土方さん。なにか、すごく惹きつけられる笑顔だと思う。
「コウ君は、どうしたいのかな?」
僕の目を真っ直ぐに見て聞く土方さん。
僕は、
「もっと、真希として欲しいです……」
と、力なく言った。
「真希ちゃん、コウ君が、ああ言ってるけど?」
『お願いします♡』
真希は、即答した。
土方さんはいきなり立ち上がり、ズボンと下着を下ろした。食事の時間が唐突に終わり、僕は戸惑ったが、ドキドキしながら期待のこもった目で真希を見てしまった。
でも、真希は僕を見ていなかった。真希の目は土方さんの股間に釘付けだった。
僕は、真希の視線に誘導されるように土方さんの股間を見た。そこには、真希の目を釘付けにするのに充分な理由があった。
『わぁ……大きい……ですね』
真希のその言葉が僕にとどめを刺す。
僕と真希は、あのAVを見て以来、セックスのたびに、
「入れて欲しいんだろ! 僕の目の前で、僕のよりたくましいヤツを!!」
『うあぁあっ! ほ、欲しいっ! 入れて欲しいっ! コウちゃんのより大きいので、イカせて欲しいぃっ! ンンッああぁっ!!』
というような、巨根へのコンプレックスにまみれたことを言っていた。
でも、僕が今回実際に選んだ男性は、巨根自慢の画像添付をしてきた人達ではなく、誠実そうな文章と顔写真だけを送ってきた土方さんだった。やはり、本能的に恐れたのだと思う。巨根に奪われてしまうということを……。
僕が土方さんを選んだのは、歳もかなり離れているし、顔だけなら僕の方が良いと思ったからでもある。真希を奪われてしまうことはないだろうという、安心感から選んだ……でも、こんな隠し球を持っているとは想像もしていなかった。
立派な武器を持っているのに、それをウリにしない。土方さんの自信が垣間見えたようで、今さら人選を間違ったかもしれないと思い始めた。
「ありがとう。祖父がデンマーク人だから、その影響かもしれない」
土方さんがサラリと言う。そう言われれば、肌も白いし、瞳も黒ではない。土方さんは下半身裸のまま、真希に近づいていく。
土方さんのペニスは、歩いても上を向いたままで、外国人のペニスみたいな感じはしない。
僕がよく見る動画サイトの外人さんたちは、デカいはデカいけど、手を添えないと垂れているイメージだ。
土方さんのペニスは、あの外人さんたちほど馬鹿げたサイズではないけど、しっかりと天井を向いてそそり立っている。パッと見、すべてが僕の2倍ほどありそうだ。
僕はコンプレックスを刺激されて、さっきまでギンギンに勃起していたペニスが、急速に小さくなっていった。
真希の横に土方さんが立つと、真希は吸い寄せられるようにそのペニスを握った。
『大きいのに、カチカチですね! それに、親指と人差し指が届いてないですw』
真希は、キラキラした好奇心いっぱいの目で言う。
「いきなり握って、いいの? コウ君に許可もらわなくても?」
その気づかいが、余計に僕をみじめにする。
『いいんですw 今日は私の自由にしてもイイって、許可もらってますからw』
「そうなの?」
僕を見て聞く土方さん。頬のところは笑顔なのに、ゾクッとするような冷たい目だ。
「はい、土方さんのしたいようにしてもらってかまいません……」
僕は、もう止めたいと思っているクセに、その目に促されるようにそう言ってしまった。
「凄いね。まだ若いのに、重傷なんだねw こんなに可愛い彼女がいても、性癖は抑えられないか」
土方さんが楽しそうに言う。
『ヒドいですよね。目の前で浮気させるなんてw』
真希が、土方さんの話にのっかるように言う。
「真希ちゃんはどうなの? イヤなのかな?」
落ち着いた感じで聞く土方さん。
『へへw イヤじゃないです。コウちゃんが見てるって思うと、感じすぎておかしくなっちゃいますw』
真希は、悪びれもせずに言う。
「真希ちゃんも若いのに、相当なマゾヒストだね。お似合いのカップルだよ」
土方さんはそう言うと、いきなり真希にキスをした。真希は驚くそぶりもなく、逆に待っていたような感じで土方さんとキスを始めた。
軽いキスではなく、いきなり舌が絡み合う濃厚なキスだ。
いきなりのクンニでイカされたと思ったら、食事が始まり、そしてまたイキなりキスが始まる。
緩急がもの凄くて、心臓が痛いほどドキドキする。土方さんのキスは、ガツガツした感じではなく、ねちっこい感じがする。
キスをしながら、
『ンッ、ンンッ! ンッ♡』
と、真希の吐息というか、可愛らしいうめき声がする。
『キス、すごいです……こんなの、初めて……』
少し、ぽぉーっとした感じの真希。キスでこんなにとろけさせられてしまった真希。
僕の敗北感がさらに高まっていく。
「真希ちゃんが可愛いから、私も張り切ったよ」
優しい笑みを浮かべながら言う土方さん。でも、目が冷たい印象はぬぐえない。
『も、もう一回、してもらっても良いですか?』
真希が、頬を赤くしながら言う。赤いのは、ワインのせいではない感じだ。
「何度でも。でも、一応、コウ君に許可をもらってくれるかな?」
土方さんが、優しい口調で言う。
『えぇ~? 本当に?』
恥ずかしそうに言う真希。
「本当に」
微笑みながら言う土方さん。
『コウちゃん、土方さんにキスしてもらっても良い?』
真希は、申し訳ないという感じではなく、キラキラした子供みたいな無邪気な目で聞いてきた。
「……いいよ。いっぱいしていいよ!」
僕は、ただそれを見たい一心でそう答えた。
『いいってw ホント、変態さんなんだからw』
真希は楽しそうにそう言いながら、土方さんに両腕を回して抱きつき、自分からキスをした。真希が他人とキスをする姿……しかも自分から積極的にキスをする姿は、あまりにも衝撃的で、官能的だった。
その初めての体験が、僕にまた新しい快感を教えてくれた。
真希はさっき、ただイカされただけだ。肉体的なつながりだけだったはずだ。
でもいまは、精神的にも土方さんと交わっているように思えてしまう。
そして、それを嫌と思わない僕。もっと、もっと! そう思う僕は、おかしくなってしまったのだろうか?
『本当に凄いキス……ここが、キュンとなります……』
真希が、恥ずかしそうに下腹部をさする。子宮を直撃する大人のキス。僕にはとても出来そうにない。
そして、また自らキスをする真希。今回はそれだけではなく、キスしながら土方さんのペニスを指で触り始めた。亀頭周りを撫でるように、太さを確かめるように、色々な動きで触り続ける真希。
『もうダメ……入れて欲しいです……』
真希はほんの少しためらっただけで、そう言った。
「じゃあ、口で大きくしてくれるかな?」
と、土方さんが言う。
『えっ!? これ、まだ100%じゃないんですか!?』
驚く真希。僕も、まだ変身が2回残っていると聞かされたような気分だった。
「あぁ、もう少し大きくなるよ」
こともなげに言う土方さん。
『……信じられない……じゃあ、しますね♡』
真希は、驚きから期待に変わった感じだ。どうなるのか見てみたい。そんな感じだ。
真希は、その可愛い舌でチロチロと尿道口を舐め始める。僕は、大声を上げそうだった。ゴムをしていない! 生でしたらダメだ!
でも、気持ちと裏腹に、何も言えない僕。
真希は、丁寧に舌で舐め続ける。竿の部分、亀頭、カリ首、僕とするときよりも時間を掛けて、丁寧にしている気がする。
「真希ちゃんは上手だね。じゃあ、飲み込んでみて」
土方さんに言われて、大きく口を開ける真希。そして、そのペニスをくわえていく。本当に、入るのか? という感じだったが、なんとか口の中に収めて真希。
ゆっくりと頭を動かし始めると、本当に土方さんのペニスは、少し大きくなった感じがした。
『ンッ! ンンッ! んーっ』
真希はうめきながら、口での奉仕を続ける。
「もう大きくなったよ。どうする? 自分でしてみるかい?」
土方さんは、真希の口からペニスを抜くと、ソファに座って聞いた。ソファに座ると同時に、シャツも脱ぎ始める土方さん。全裸になると、その均整の取れた体に目を奪われる。ムキムキではなく、ほどよい筋肉。そして、腹筋や上腕のカットが見えるほど低い体脂肪率。
『すごい……綺麗な体ですね……』
真希は、うっとりとしている感じだ。
「食事には気を使ってるからね。真希ちゃんの身体も見せて欲しいな」
優しく言う土方さん。
真希が、恥ずかしそうに脱ぎ始める。ショーツは穿いていないので、すぐにブラだけになった。
「真希ちゃんも、綺麗な体だよ」
土方さんが誉める。確かに、小柄で痩せすぎに思える体は、綺麗だと思う。
無駄な肉がないクセに、胸は大きめの真希。自己申告で、Dカップあるそうだが、ちょっとサバ読み臭い。
そして、ブラを外して、自慢の胸をさらけ出す真希。
「綺麗な胸だね。本当に綺麗だ」
土方さんはそう言うと、自然な動きで真希の胸を触り始めた。
『あぁん、ンッ! あ、あぁ……フゥあ……』
真希が、可愛らしい声を漏らし始める。土方さんは、そのまま片膝をつき、真希の乳首を舐め始める。
『ンッ! んあっ! あぁん♡ 気持ちいいよぉ……』
真希は、急に僕を見ながら言った。土方さんは、もう片方の乳首を指で触り始める。
『あぁん、あ、ハァ、ンッ! ンッ♡ 気持ち良い……乳首気持ち良いよぉ……』
僕の目を見ながら言う真希。少し泣きそうにも見える。でも、声がどんどん甘くなっていく。
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