懺悔の気持ちを込めて、この話を投稿します。
私が遥香と付き合い始めたのは大学1年の春だった。
私は生まれ育った京都から上京し、東京の大学に進学していた。
同級生のほとんどが、京都や大阪で進学をしていたので、東京で一人暮らしを初めた私には知り合いがいない状況だった。
でも、それは私自身が望んだ事で、地元の淀んだ人間関係が嫌になり、自分自身を変えたいと思い、逃げるように東京にやって来た。
東京での新しい生活は新鮮で刺激的に感じ、私の暗かった性格も明るくなっていった。
しかし、新しい環境に慣れて来ると、身勝手な物で私は故郷が恋しくなっていた。
そんな時、私は遥香と出会った。
彼女は私と同じ高校の出身で、2年の時のクラスメイトだったが、彼女とは会話をした覚えがなく、お互いの名前を知っている程度の関係だった。
そんな遥香も地元の京都を離れ、東京で就職し一人暮らしをしていた。
渋谷で偶然に再会した私達が、付き合い始めるまでに時間は掛からなかった。
童貞だった私は、遥香に女を教えてもらい、休日は一日中セックスをし、色んなテクニックを研究して、いつの間にか遥香を逝かせるまでにテクニックが上達していた。
やがて遥香は、彼女の職場から近かった事もあり、私の部屋で生活するようになった。
遥香は、私と同様に地元の京都から逃げるように東京に出て来ていた。
しかし、遥香の状況は私より深刻で、彼女が五歳の時に両親が離婚し、母親に育てられた彼女の家庭は裕福ではなく、しかも、彼女が中学二年になった頃から、実の兄に毎日のようにレイプされていた。
私の知ってる遥香は地味な女の子で、男とは無縁の処女だと思っていたが、実際の彼女は高2の時点で3年間も毎晩のように兄にレイプされ続けていて、小遣いのない彼女は友達と遊ぶ為に、両手では数え切れない人数の男達に体を売っていた。
そんな遥香は母親と相談し、兄から逃げる為に東京にやって来たそうだ。
私は遥香の身の上を知って彼女が可哀想に感じたが、同時に彼女が汚いモノに思え、彼女とのセックス浸けの毎日を改めた。
そして、遥香と付き合い始めて1年が経った頃、毎日のように会っていた私達は、学生と社会人の生活環境の違いから疎遠になっていた。
しかし、私の性生活は充実していた。
京都にいた頃の私は男としての自信がなく、貧弱で背の低い事がコンプレックスで、自分が女にモテる筈がないと思っていたが、実際には女性からのアプローチに気付いていないだけだった。
よく女性は「男は鈍感だ」と言うが、それは全くもって正しい見識で、女達は男が気付かないだけで頻繁に男を誘っていた。
私は昔から「○○君って彼女いるの?」と女の子からよく質問されていたが、当時の私は「お前みたいな貧弱な男に彼女なんていないだろ?」という意味でバカにされていると思っていた。
しかし、童貞を卒業して女性に対して自信をつけた私は、彼女達の質問が「彼女がいないなら私とセックスして」という意味だと気付く事が出来た。
しかも、ほとんどの女は、男に彼女がいても気にしていない様子で、寧ろ、彼女のいる男の方がモテていた。
私は遥香と付き合いながらも、大学の同級生やバイト先の女達とセックスをした。
やはり、生活環境が同じ学生同士は、スケジュール的に一緒にいる時間が多く、私は遥香以外の女とセックスをする事の方が多くなっていた。
そんな時、遥香から連絡が来て、社員寮を引っ越す事になったから、部屋にある私物を取りに来て欲しいと言われた。
その時、私は遥香の異変に気付くべきだった。
私と付き合い続けるなら、引っ越し先に私の荷物も一緒に持って行けば良いだけで、わざわざ取りに来させる必要はなかった。
遥香の部屋には替えの下着くらいしか置いていなかったが、部屋の合鍵を預かっていたので、私は講義の合間に彼女の部屋に合鍵を返しに行く事にした。
彼女の住む社員寮は、音が隣に漏れるような古い木造2階建てのアパートだった。
私は彼女が部屋にいないと分かっていたが、ドアの郵便ポストに合鍵を入れるだけだったので、特に連絡を取らずに彼女の部屋の前まで行くと、中から人の気配がした。
平日の昼間だったが、遥香は引っ越しの準備をしているようで、私は彼女を手伝おうと思い、鍵の掛かっていないドアを開けた。
狭い1Kの遥香の部屋は、玄関から部屋中が見渡せ、荷造りした段ボール越しに、二人の人間が目に入った。
一人は遥香で、もう一人は彼女の会社の上司である湯浅さんだった。
湯浅さんは優しい人で、以前、私と遥香にご飯をご馳走してくれた30代前半の元ラガーマンの大男だった。
私の目に映った湯浅さんは下半身裸の状態で部屋の真ん中に立っていて、遥香は湯浅さんの前に跪き、彼のいきり勃ったペニスを咥えていた。
私達はお互いに目を合わせた状態で凍結した。
そして、遥香が咥えていた湯浅さんのペニスを口の中から抜いた時、止まっていた時間が流れ始め、私は段ボール箱の上に、震える手で持っていたこの部屋の合鍵を置き「ごめんなさい…」と言って、彼女の部屋から走り去っていた。
何処をどう歩いたのか、私が我に返ったのは、日が暮れて生徒がいなくなった大学のグラウンドにあるベンチだった。
私はショックを受けていた。
それは、実の兄からのレイプがトラウマになって、私とのセックスに消極的だった遥香が、夢中になって湯浅さんのペニスを咥えている姿ではなく、大人の男の勃起したペニスを見た為だった。
男である私は、更衣室やトイレで他人のペニスを何度も見ていたし、勃起したペニスもネットの動画で何度も見ていた。
しかし、生の勃起したペニスを見た事が初めてで、筋肉質でガッチリとした体格の湯浅さんのペニスは巨大で、血管が幾筋も浮き出ていて、遥香の唾液で濡れた赤黒い亀頭は光沢があり、どんな物でも貫ける武器のような印象だった。
私は、自分自身も他の女と浮気をしていたので、近い将来に二人が別れる予感があり、遥香が浮気をした事に怒りの感情はなかった。
私が携帯を見ると、遥香からのメールの通知があり、彼女は私の荷物を私の部屋の合鍵と一緒に宅配便で送った事を知らせていた。
私は、自分の部屋にある遥香の私物の処分についてメールで尋ねると、彼女から
「お手数ですが、そちらで処分してください」
と敬語のメールが返って来た。
恐らく遥香は転居先の住所を私に知られたくなかったのだろう。
そのメールを最後に、私達は会う事も連絡を取る事もなくなり、ショックを受けた私は部屋に籠って大学を休むようになっていた。
無気力な状態になった私は、遥香の事を忘れる為に、彼女の私物を処分する事にした。
狭くて会社からも遠かった寮よりも、私の部屋を気に入っていた遥香の私物は多く、下着や洋服以外に、化粧品や生理用品やシャンプー等の生活用品まで、沢山の荷物が部屋のいたる所にあった。
私が遥香の私物を整理していると、悪ふざけで買った大人の玩具が出て来た。
勃起したペニスを浮き出た血管までリアルに再現したディルドを見ていると、私は湯浅さんの逞しい体を思い出してしまい、なぜか彼に犯される自分を想像して、そのディルドを咥え自分の乳首を弄りながらオナニーをしていた。
私は湯浅さんの大きなペニスを自分が咥えていると思うと、頭の中が真っ白になり、自分のペニスを触ってもいないのに射精をしていた。
私は性的にノーマルな人間の筈で、セックスは女としか経験がなかったのに、男に犯される妄想だけで逝っていた。
その時から私の中の何かが狂い、男に犯される所を想像しないと、性的に興奮しない体になっていった。
私は、より気持ちよくなる為に、遥香が残していった女物の下着や部屋着を着てオナニーをするようになり、やがて、化粧やアナル洗浄を覚え、太いディルドを肛門に挿入出来るようになっていた。
私の女としてのオナニーはエスカレートして行き、誰かに自分の可愛い姿を見られたいと思い、深夜に女装して外出するようになっていた。
初めての女装外出は、とても刺激的で、他人とすれ違うだけで緊張し、閉店したお店のショーウィンドウに映る自分の姿に興奮した。
そして、何度目かの女装外出の時、酔っぱらったサラリーマンに
「お姉ちゃん、一人?一緒に遊ぼう」
と声を掛けられた。
私は自分が男からセックスの対象として見られた事に驚き、頭に血が上り心臓が破裂しそうになって、手と足が震え始めた。
すると、私をナンパしたサラリーマンの連れの人が
「止めとけよ、彼女が困ってるだろ」
と言って、彼等は私の前から去っていった。
私は自分の事を「お姉ちゃん」とか「彼女」と呼ばれた事が嬉しくて、その晩は興奮して眠る事が出来ず、私に声を掛けて来たサラリーマン達に自分がレイプされる妄想で何度も逝った。
その日を境に、私の女装は更にエスカレートしていったが、女装はとてもお金の掛かる趣味で、学生の私は、男の時に着る服を買わずに、仕送りやバイト代のほとんどを女物の洋服や化粧品に注ぎこんだ。
結果的に私の部屋は、女の子の部屋のようになって行き、親に見られると不味い状況になっていた。
私は親が心配して上京しないように、大学にも真面目に通うようになっていて、バイトは必然的に講義のない夜のバイトがメインになり、自分のマンションの近くにあるラウンジのボーイとして働き始め、より可愛い女の子になる為に錠剤の女性ホルモンにも手を出した。
まだ大人の男に成長しきれていない体に、女性ホルモンは効果的で、肌質や髪質が女性らしく変化して行き、皮下脂肪がつき始め、僅かだが乳房も膨らみ始めた。
私は、自分が可愛くなる事が嬉しくて、元々薄かった髭や体毛を永久脱毛したり、毎日のスキンケアに力を注いだりした。
私は女が綺麗になる喜びを知って、より綺麗に、より可愛くなれるように努力した。
すると、ボーイとして働いているラウンジのお姉さん方に、肌や爪が綺麗な事を指摘され、私が女装する事がお店にバレてしまった。
私は女性ホルモンの影響で筋力が低下していて、ビールケース運び等の力仕事に影響が出ていた事もあり、お店をクビになりかけたが、オーナーがオネエのキャストがいても面白いと言って、私はボーイからキャストに配置転換された。
私は昼間は男として大学に通い、夜はドレスに着替えてキャストとして男性の接客をする事になった。
自分自身を変えたいと思って、京都を飛び出した私は、思わぬ形で願いが叶っていた。
私にとって、この環境は最高で、1日の半分を女として過ごせて、キャストのお姉さん方にはマスコットのように可愛がられ、メイクや女として必要な知識を教えてもらい、バイト代はボーイの頃とは比べ物にならない程の高額がもらえた。
また、ボーイとしての経験も役立ち、裏方のスタッフからも信頼される存在になっていた。
本物の女性の中に偽物が一人の状態だったが、若くて可愛い顔をした私は、お客さんにも好評で、私が男だと分かっていてもみんな優しく接してくれた。
中でも常連の清水さんという年配のお客さんは、私の事をとても気に入っていて、お店の外でも食事に連れて行ってくれた。
そして、お店が休みの日にデートをする事になり、私は初めて女として男に抱かれた。
清水さんは、私みたいな男ともセックスの経験があり、私を本物の女性のように優しく扱ってくれた。
普段からアナルオナニーをしていた私は、すんなりと清水さんのペニスを受け入れる事が出来て、初めてのセックスなのに性的な快感を得られる事が出来た。
私は妄想ではなく、本物の男に抱かれる悦びを知り、男を悦ばせるテクニックも身につけ、何時の間にかセックスの経験人数は、女よりも男の方が多くなっていた。
また、大卒初任給の5倍の収入があった私は、経済的な余裕が出来て、本格的なホルモン治療を受け、エステやプチ整形のお陰で、ノーメイクで男の洋服を着ていても男と思われない見た目になっていた。
そして、性転換をしていない私は、普通に女ともセックスが可能で、付き合った男の中には、私に逆アナルをして欲しいという人もいて、私のセックスは何でもアリの状態になっていた。
しかし、客観的に見て十分な変態である私だったが、私は逆アナルが嫌いで、男が女のように喘ぐ姿を見ると、性的な興奮が醒めてしまった。
私は大学に通う事が馬鹿馬鹿しくなり、一日中女として生活するようになっていたが、たまに若い男を漁る為に大学に登校していた。
大学での私は、どの女子大生よりも可愛くて美しく、ミスキャンパスだとか読者モデルだとか言って、いきがっている女を見下し、わざと彼女達の男を寝取ったり、彼女達自身を犯したりして遊んでいた。
やがて私は、彼女達の告げ口で大学を退学処分になり、私の変わり果てた姿を見た親に家族の縁を切られ、パパである清水さんに買ってもらったマンションで一人暮らしをするようになっていた。
その頃、ラウンジに私の元カノである遥香の上司だった湯浅さんがやって来た。
元々、そのラウンジは湯浅さんの会社の本店の近くにあり、その会社の接待の場所としても使われていたので、常連さんの中には湯浅さんと同じ会社の人も多くいた。
私は、女としての初恋の人とも言える湯浅さんを見た瞬間、顔が熱くなり、心臓が高鳴って、ペニスと乳首が疼き始めた。
そして、湯浅さん達のボックスシートについた私は、彼を直視出来ない状態だったが、新規のお客さんに対して、この店でのお決まりである「実は私が男だ」という話を聞いた彼は、驚いた表情で私を可愛いと言ってくれた。
湯浅さんは、私が男だと分かっても、遥香の元カレの大学生だとは気付いていない様子だった。
私は湯浅さんに女として褒められた事で感極まって、その場で泣いてしまったが、常連さんとお姉さん方にホローしてもらい、私が湯浅さんみたいなタイプが好みだと言う事にされた。
その事自体は本当の事だったが、湯浅さんも私が好きなタイプだと言ってくれて、私は嬉しさで涙が止まらなくなった。
その日から湯浅さんは、ラウンジに私目当てで通うようになり、3年前に初めて彼の勃起したペニスを見た時から、何度も妄想で抱かれていた彼に、遂に抱かれる事になった。
夢にまで見た湯浅さんのペニスは、大きく熱いモノで、彼が私の中に入っていると思っただけで、幸福感で満たされていた。
それから私達は定期的に会って、セックスをするようになったが、ふとした事で湯浅さんが私の元カノである遥香と結婚していた事を知り、彼のスマホの待ち受け画面が、遥香と彼等の娘だと知った時、私は幸せそうな遥香に対して女として嫉妬していた。
私は同郷で不幸な生い立ちの遥香に同情していて、別れてからも彼女の幸せを願っていたが、自分の中にどす黒い女の嫉妬心があるとは思いもよらなかった。
私は日曜日の昼に、隠れて湯浅さんの家を見に行くと、そこには、お母さんになった遥香の幸せそうな姿があった。
遥香は私と付き合っていた頃と変わっていて、地味な何処にでもいる主婦に見え、今は私の方が女として綺麗になっていたが、彼の子供が産める本物の女である彼女を憎いと思う気持ちだけが大きくなっていった。
私は幸せそうな遥香を苦しめたくなり、翌日、湯浅さんと会った時に、奥さんへのプレゼントとして、私が通っているエステのチケットを渡し、次の日曜日に彼の家に行く事にした。
当日、私がエステ店にいると、遥香が嬉しそうな顔でお店にやって来た。
遥香は新規客が受ける体形チェックの為に、使い古された安い下着を脱いで裸になっていた。
私はVIP用の待合室から、遥香に気付かれないように彼女を観察した。
彼女の体は、私と付き合っていた頃と変わっていて、産後のブヨブヨしたお腹は弛んでいて、乳房は垂れ、乳輪は黒ずんでいて、女としての商品価値はなくなっていた。
私は遥香の変わり果てた体を見て、女としての優越感に浸り、湯浅さんにこれから家に行く事をメールで告げてエステ店を後にした。
私は日曜日の昼下がりに、湯浅さんと遥香の愛の巣に侵入し、玄関で彼と濃厚なキスをしてから、遥香のエプロンを着け、彼女の子供を抱っこしてあげた。
そして、遥香のキッチンで彼に手料理を作り、遥香が普段座っているテーブルで一緒に食事をし、遥香の匂いのするベッドで彼に抱かれた。
私は野生動物が自分の縄張りをマーキングするように遥香の聖域を侵し続けた。
洗った食器をわざと違う所に仕舞ったり、取り込んだ洗濯物を遥香と違う形で畳んだり、シーツにわざと口紅をつけたり、至る所に私の痕跡を残した。
すると湯浅さんが、いつものように私に逆アナルをして欲しいと言い出したが、私もいつものように断った。
しかし、幸せな遥香の生活を侵している高揚感から、私は湯浅さんを抱く事を了解してしまった。
私達は全裸のまま浴室に行き、彼の腸内洗浄を済ませて寝室に戻った。
そして、湯浅さんのアナルにローションを塗って、彼の肛門をほぐしていると、彼は男の声で女の喘ぎ声をあげ始めた。
私は女々しくなった湯浅さんが気持ち悪く感じ始め、まるで飢えた女のように私のペニスを求めてフェラをする彼に嫌悪感を覚え、彼に対する愛情が消えて行った。
私は、単なる気持ち悪い変態になった男に、遥香のベビードールを着せて、彼女のメイク道具で、おぞましい化粧を施した。
私は早くこのセックスを終わらせる為に、バックから男のアナルに勃起したペニスを挿入すると、男は声だけではなく仕草まで女らしくなり、ベッドのシーツを掴みながら悶え始めた。
私は、男の奥にペニスを押し込む度に、彼が嫌いになって行き、逆に遥香に対して申し訳ない気持ちが溢れて来た。
私に犯され、閉まりきらないアナルから私の精液を垂れ流し、ぐったりしている男をベッドの上に残し、私は帰る事にした。
本当は遥香に対する嫌がらせでした他の女が家に来た痕跡を消してから帰った方が良かったのだが、早く帰らないと彼女が帰って来るので、私はマーキングを残したまま彼女の家を出た。
家に帰って来た遥香は、自分が留守の間に旦那が女を連れ込んだ事に気付く筈だが、浮気の相手が普通の女なら、遥香は精神的に耐えられると思ったからだ。
しかし、遥香の家の玄関を出た所で、私は彼女と鉢合わせしてしまった。
きっと遥香は、エステで綺麗になった自分を一刻も早く旦那に見せたくて、急いで家に帰って来たのだろう。
私と目の合った遥香は、一瞬で私が昔の彼氏である事を見抜いて、唖然とした表情を浮かべた。
湯浅さんに男の魅力を感じなくなっていた私は、あの時と同じように「ごめんなさい…」と遥香に言うと、彼女の瞳孔が開き、持っていた荷物を落として自分の愛の巣に入って行った。
私は遥香の悲鳴を聞きながら、彼女が落として行ったデパ地下のお惣菜を拾ってあげて、彼女の家を後にした。
大学の同級生の彼氏を寝取っても何とも思わなかった私は、自分がした事を初めて後悔していた。
自分の愛する夫が、元カレに犯された姿を見た遥香は、私が家中に残したマーキングに気付き発狂する事だろう。
結果的に私は、普通の主婦だった遥香をエステで最高の気分にさせて、普通の女に浮気される以上の苦痛を彼女に与えていた。
今の私は、その日に勤めていたラウンジを辞め、清水さんに買ってもらったマンションを出て、知らない街でホステスをしながら生活している。
その後の遥香が、どうなったかを知らないまま…。