前回からの続きです。
智愛に会いたがる小デブ。
俺は登校後、智愛にこういう奴がいてさ…って話をした。
智愛「やっくんの友達?全然良いよ!いつ遊ぶ!?」
俺「そいつ定時制の高校だから、今週の金曜の夜とかどう?でもエロい奴だから気をつけなよw」
智愛「金曜の夜ね!ウチもバイト終わりだし少し話すくらいになっちゃうけど、小デブ君に合うの楽しみw」
こうして金曜の夜、23時に3人で紹介がてら智愛の家の近くの公園で話そうってことに決まった。
小デブから毎日「智愛ちゃんのデカパイ楽しみ過ぎるww」っていうようなメールが届いてて結構うざかった。
俺(智愛もノリは良いけどそんなエロ話したら嫌われるぞ…)
俺はそう思ってたけど、金曜が近付くにつれ「智愛と仲良くなったらどうしよう」っていう変な気持ちになっていった。
智愛はただの女友達、なのに小デブと智愛が仲良くなるのは何か気に入らなかった。
多分内心俺が小デブを見下してるからだろうなって思う。
そしてその日の金曜がついにやってきた。
先に小デブと合流し、公園で智愛を待っていた。
22時にバイトが終わり、急いで帰って着替えてきたのか23時頃智愛が少し息を切らしながら公園にやってきた。
智愛「ハァ…ハァ…お待たせー!」
息を整えるまでもなく俺と小デブに挨拶する智愛。
吐息が漏れながら汗をかいたのか服の胸元を指で開け、パタパタ仰ぎなら登場した智愛に俺は思わずエロいと思ってしまった。
そして俺以上に興奮してたのは小デブだった。
小デブ「智愛ちゃん初めまして!やっくんの大親友の小デブですww」
小デブの明るい性格に智愛はすぐ慣れたようで、お互いのことや時折俺の名前を出しつつ楽しそうに話していた。
俺はなんか邪魔しちゃいけないみたいたな変な意地で楽しそうに話す2人とは少し距離を置いてジュースを飲んでた。
たまにチラっと横目で見ると小デブの奴、智愛の胸をガン見してやがる。
モヤモヤしながら2人のやり取りを見ていたら会話に混ざるタイミングを完全に見失った。
30分くらい話し込んでたので、ジュースでお腹が痛くなった俺はトイレに行くことにした。
10分くらいトイレに篭った後戻ると
小デブ「ごめんやっくん放置しちゃってww智愛ちゃんと話してたら夢中になっちゃってさw」
智愛「ごめんよー!とりあえず今日はもう遅いし警察が巡回にきたらあれだからお開きにしよってなったよ」
俺「そう…分かった」
1時間ほど公園に居たと思う、トイレから戻ったら今日は解散ということになったらしい。
俺は不機嫌になってた。
放置気味だったのもそうだけど、今日セッティングしたの俺なのに…っていう感じでね。
でも会話に混ざらなかったのは俺だし、智愛と小デブが仲良さそうにしてたのが気に入らなかったのが本音だった。
俺「俺先帰るわ、またね」
不機嫌そうに小デブと智愛より先に公園を出て帰る。
帰る途中智愛から「やっくん怒ってる?ごめん放置気味だったよね?」ってメールが来たが無視した。
小デブからは「智愛ちゃんの連絡先ゲットしたーww」って能天気なメールが来て無性にイラついた俺はこれも無視。
帰宅後モヤモヤとイライラしたまま眠りについた…
翌日土曜、朝起きたら智愛からメール。
智愛「今日ウチ来る?暇だから話さん?」
俺は昨日のモヤモヤが消えてなかったが行くことにした。
智愛の家に到着し、2階の智愛の部屋の襖を開けて俺は驚愕した。
いつも俺が泊まる時に寝てるコタツに、小デブが寝てた…
智愛「やっくんおはよー、昨日はごめんね、ウチなんか不機嫌にさせちゃった?」
俺「いやそれより何で小デブが…?小デブも呼んだ感じ?」
智愛「昨日さ、やっくん先に帰っちゃたから小デブ君と怒らせちゃったかな?って話をし始めたら遅い時間になっちゃってさ、遅いからウチの家近いし泊まってけば?ってなったんよね」
俺「…そう、なんだ…」
俺は少しパニックになってた、何で?会ったばっかのこいつを泊めた?そんなに小デブのことが気に入ったのか?
智愛「やっくん元気なくない?小デブ君寝てるし、ウチお腹空いたしコンビニ行こっか」
2人でコンビニに行こうと言ってくれた智愛に謎の安心をしつつ、寝てる小デブを横目にコンビニへ行くことになった。
俺「あいつ変な話とかしてなかった?迷惑かけたならごめん」
智愛「うんん!小デブ君すごい面白いし全然迷惑じゃなかったよ!」
ここでまたモヤモヤが戻ってきた。
俺「でもあいつエロいからさ、そういう話されなかったか?」
智愛「…!いや、まぁ軽くはそういう話したかな…はは」
智愛が一瞬ビクっとなった気がした。
俺「マジで大丈夫か?」
智愛「大丈夫大丈夫wまぁしたとすればおっぱい何カップ?って聞かれたくらいだよw」
なんとなく歯切れの悪い答えだったけど、小デブがセクハラみたいな発言しないかモヤモヤしてた俺は予想が的中してショックだった。
そんな会話をしてたらコンビニに到着、俺はパンやジュースを取ってレジに行こうとしたら智愛もレジに。
俺「昨日なんか心配かけちゃったし俺がまとめて払うよ」
そう言いながら智愛に持ってる商品をレジに置くように促した。
いつもなら「ゴチになります!w」みたいな感じで遠慮なく置くのにその時は
智愛「え!?いいよいいよバイト代も入ったし自分で買うって!」
何故かちょっと焦ったような智愛に違和感を感じつつも、後ろにお客さんも並んでたので別個でレジへ。
コンビニを後にし、智愛の部屋に戻ると小デブが起きてた。
小デブ「お!やっくん来てたん?2人でお出かけか〜?」とかニヤニヤしながら言ってた。
俺「お前寝てたからコンビニ行ってきただけだよ、それより智愛にあんま変な話すんなよな、俺の友達なんだからさ」
小デブ「あぁバストサイズのこと?いや〜気になっちゃってついつい聞いてもうたwね、智愛ちゃん盛り上がったもんね?」
智愛「そうだね〜!えへ…」
俺「まぁ智愛が良いなら良いけどさ、とりあえず朝メシ食おう、小デブの分も俺買ってきたぞ」
智愛「あ!ごめんやっくん、言うの忘れててウチも小デブ君の買ってきちゃってて…」
は?と思った、智愛は優しい性格だけど昨日会ったばっかのこいつの為にそこまでしなくてもって思った。
俺「え?あっそうなんだ…」
俺が言いかけた瞬間、小デブが智愛の持ってたコンビニ袋を結構な勢いで掴み取り
小デブ「お!これこれwありがとう智愛ちゃんw」
なんだこいつ…と思ったが俺も自分のコンビニ袋を覗き込んで小デブの分を出そうとしてた。
その時一瞬小デブが袋から何かを出して自分の後ろに置いた気がしたが、視界外だったのでよく分からずそのまま小デブの分のメシを渡した。
その日はそのまま小デブと智愛と夕方まで話してたが、俺がその日バイトだったので抜けることに。
正直小デブと智愛を2人きりにするのは嫌だったが仕方なくバイトへ。
智愛「やっくんバイト22時まででしょ?終わったらまた戻ってくれば良いじゃん」
智愛がそう言ってくれたのでバイト終わりにまた戻ってくることに。
小デブ「行ってらっしゃい〜!」
やけに小デブがニヤニヤしてたのが気になるがいつものことなので智愛の家を出てコンビニへ。
続きます。