お盛んなチーフ


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コロナ禍になる前の話。
今のオフィスへ就職して7年目の頃。チーフである美鈴さんと付き合い始め、プライベートでこっそり逢うようになった。
美鈴さんは当時35歳。女優の堀内敬子にやや似ており、いかにも仕事ができそうな雰囲気のバリキャリだった。
優しく包容力のある性格に惹かれ、思い切って告白。内心ダメ元のつもりだったが、彼女は戸惑いながらも了承してくれた。
それから俺たちは、周囲に悟られぬよう秘密のサイン交換を始めた。

「ねぇ、俺くん。この会議資料チェックしてちょうだい」

そう言って手渡された資料には、よく付箋が張られていた。

『今日は来れそう?』

その際、美鈴さんは口元をにんまり緩ませ、色っぽい眼差しを向けてきた。

「はい、大丈夫です」

俺が確認ついでに小さく頷くと、それは『OK』の意味。
ここだけの話、美鈴さんは結構お盛んな人。週2で肌を重ねていたけど、毎回のように濃厚なプレイ。主導権はいつも美鈴さんが握り、朝までぶっ通しの日も頻繁にあった。
そんな関係が1年半ほど続き、あろうことか美鈴さんの妊娠が発覚。

「責任は取ってもらうからね!!」

その場で美鈴さんに婚姻届けを欠かされ、俺たちはめでたく夫婦となった。現在はもう1人生まれ、家族4人で幸せに暮らしている。

 

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