ー朝、目が覚めるとまた裕美姉が布団に潜り込んでいた。ただ今回は理由を知っている。実は裕美姉は22歳になっているのにも関わらず、雷が苦手なのだ。雷におびえる裕美姉はまるで、幼稚園生か、小学校低学年ぐらいの女の子にしか見えないのだ。「まったく、裕美姉は・・・。」そして相変わらずの無防備な寝姿を性欲盛んな少年の前にさらしている。「ふにゅ・・・・・あっ、おはよ圭ちゃん♪」悶々としている間に、裕美姉が目を覚ました。そして歳の割には幼い笑みを向けてきた。「(ホント、罪作りな人だよ・・・)」その時、圭司は気付いてしまう。自分が裕美に対して、抱いてはいけない感情を抱いていると。「(あれ?・・・なんで、ドキドキしてるんだろ?)」裕美の事を自分の物にしたい、性的色を含んだ背徳的考えを考えていた。「ねぇ・・・しよっか?」「えっ・・・?」いきなりの台詞に心臓が大きく跳ねる。幼い顔立ちに大人の体。薄い服装と濡れた瞳。普段から見慣れているはずの顔なのに、どこか女の色気を醸し出していた。「・・・っち、しようよ?だめ・・・?」裕美が上目使いで迫って来た。少年にこの魔力から逃れる術は無く、ただ黙って頷く事しか出来なかったのであった。