「これがこの村のいわれですよ。誰にでもこんな話をするわけじゃないんだ。弘子君が
今日此方へ来る道すがらウリ坊を見たと言うから。長話をしてしまったね」
「おや、すやすやとお休みかい?疲れてるんだね。ところで、この村君に向いているかな?」
校長先生の声が聞こえる。
「む、向いています」
そう答える私、滝野内弘子22歳です。
「今日は宿直室に泊まっていきなさい。朝食はお寺から運ばせるから」
「ところで好きな味噌汁の具は?」
これは、前もって聞いていたとおり
「なめこ汁!」
と答える私。
「なめこ汁?お〇こ汁であろう」
いきなり後ろから股間に手が入り核芯に中指を立てられました。
背筋が凍ると同時に裏腹に熱い吐息を漏らしてしまった私。
「明日孫たちに稽古つけてやってください」
新しく買ってきた剣道着がベトベトにされるとは、このとき思ってもいませんでした。
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猪丸 3
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