知り合ったのは、とある店の常連同士だったから


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少しはフェイクいれるけど。
     
【やられたこと】強姦
【相手】40代後半♀
【自分】20代後半♂
【要約】旅行中に睡眠薬飲んでやられた
     
以下主観を交えた詳細
この性犯罪者と知り合ったのは、とある店の常連同士だったから。
次第に店主を交えた食事・飲み会から、個人的なものに移行した。
もちろん、色恋の話などない。
20も年上の、もはやBBAと呼ぶのもおこがましい初老の女性に、そのような感情を抱くほど、自分に特殊な性的嗜好はないからだ。
だがそこに油断があったのだと、いまでは思う。
年の離れた相手に対する「可愛がり」を考慮しても知人、友人(と言うのはおこがましいと思っていた)付き合いであったと思っていた。
甘かった。温この性犯罪者は虎視眈々と自分を狙っていたのだ。
とは言えそんなことに気づくこともできす、何度かの飲み、また過去に今回とは別に温泉好きが高じて旅行に行ったこともある。
    
そのような訳で、今回もたまたま予定が取れたので、かねてより行きたかった温泉宿にいった。
そこはひなびた風情たっぷりの宿で、これはとても素晴らしかった。
因みに、夕食の酒は日本酒一合も飲んだかどうか。
食後にもいくつもある湯を巡るため、酒に酔ってはいなかった。
また、温泉に都合2時間は浸かっていた。体力は消耗していた。
ここで自分の特殊事情だが、睡眠障害持ちで睡眠薬を常服している。
トリアゾラム(ハルシオン)を入眠用に、クエチアピンとベルソムラとエバミールを安眠用に飲んでいる。
当時はトリアゾラム(ハルシオン)を2錠ぶちこみ、早期の入眠を画策していた。そのほかにも1錠ずつ。
睡眠薬ユーザーはご存じだろうが、このトリアゾラム、かなり脳みそをプリンプリンにさせてくれるおクスリで、意識を刈り取られる。
自分の記憶がないままに食事したり、外出したり運動したり…といったことが希にある。
今回そのようなことはなく、ただの意識ぷっつり作用だった。
しかしながら、そのこうかはばつぐんで、これが効いている、すなわち血中濃度が高いときは何されても気づかない。
ここを的確に狙われたのだ。
    
この性犯罪者は、このときに至るまで無害な年上の知人を演じ、自分のもっとも無防備なところを待った。正に狩人のごとく。
ともあれ自分はそのときやられてしまったらしい。
らしい、というのは気づかなかったからだ。
ではどうして発覚したのかと言うと、明けて朝方のことだった。
トリアゾラム(ハルシオン)とエバミールの効果が薄まり、夢うつつ。
なにやら圧迫感。
圧迫感はクスリの副作用か、ときたま感じることがある。
今回もそれか、キツいなと思った。
だが違った。
そう、圧迫感の正体は性犯罪者だった。
奴が自分の上に乗り、腰を振っていたのだ。
当初自分はもちろん狼狽した。
狼狽しすぎて咄嗟に(クスリのせいもあるが)何もできなかったのだ。
そしてようやく意識と体を取り戻した自分。
おそるおそる、間抜けな質問をする。
「あの、いま…強姦されていたような気g…」
平常心とは程遠い。
「何をしていた、なんてことを」などというような言葉は出てこなかった。
性犯罪者はそしてぬけぬけと言ってのけた
「昨日もしたでしょ」
自分、そこで初めて昨夜のうちにやられていた事実を認識する。そして
「はぁ?」
本当に、問いただすとか言うようなことごできなかった。
ショックとう状態とはちょっと違ったと思う。
え?なにそれ??やったの???みたいな。
性犯罪者はやや放心状態の自分を見て、軽い感じて言う
「ごめんね」
それを聞いても、自分は何も思わなかった。
経験者ならわかってくれると思う。
何も感じないのだ。むしろ思考が先立つ。
この宿ボロいから軋むよな、とか、え?ナマ?とか、朝なんですけど今、とか。
あー、自分初めてだったのになあ、とか。
そしてじわじわと後悔、怒り、軽蔑その他あらゆる負の感情のわき上がり。
初めて見る性犯罪者の実物だった。
ときにこの旅行は自分が運転する車で来ていた。
ひなびた秘湯のため、足は自分に頼りきりだ。
よっぽどすぐさま退散しようかと思ったが、まだこれは自分が男性だったからだろう、おぞましいと呼ぶべき嫌悪感を抱きながらも、しっかりと送った。
帰りの道では、当然会話などなかった。
そして今。やはりすさまじい悔恨の念に悩まされている。
どうして?なんで?昨日に戻りたい…がぐるぐる渦巻く…

 

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