中学の時、生徒会長をやってたので顔も名前も覚えのない同学年から声をかけられたりすることが時々あった。
放課後、掃除の時間に廊下を歩いていたら「あっ! 会長!! ちょっと、ちょっと…」と声をかけられ、振り返ると学生服の袖をつかまれて「すぐだから」と小走り。
そのまま、20~30メートル離れた図書室か視聴覚室の隣の準備室に。
その中では女子4人くらいがホウキとかを使ってるところで、そのまま袖を引っぱり寄せられるがままで椅子に座る。
「これなんだけど、ちょっと見てもらおうかと思って…」
というので、そのいきなり呼びつけた(?)女を目で追っていたら、部屋の中にいた別の背の高めなのが突然、背後から制服のプリーツスカートをまくりあげて俺の頭にかぶせて来た。
こっちは面食らったが、打ち合わせ済み。
背後からスカートをかぶせて俺を目隠し状態にするのが、残りのメンツが掃除をやめて加わる合図も兼ねていたらしい。
ネタだったら、ここで押し倒されて強制クンニとかいう展開だろうけど、現実にはさすがに逆レイプにはならない。
ちょっとした悪戯(あ…一種のセクハラにはなるかな?)
椅子に座った以後の周囲の動きは状況から推測でしかないのだが…。
スカートをかぶせた女はそのまま自分の尻を後方にあった机に乗せたのだろう。
左右の足を俺の両脇の下にくぐらせつつ、椅子の左右の端を上履きの靴底で抑えて固定。
膝というか太腿というか…にちょっと重みがかかる。
足元にひざまずいて腕組した手を乗っけたのか、浅く腰かけたのか、それともガバッと馬乗りになっていたのかは不明。
押し倒されたわけでも手足を縛られたわけでもないが、とにもかくにもこれで動作は封じられた。
中学生男子なものだから頭の両側を太腿で挟まれて、後頭部に生柔らかい肉があたっている…というシチュエーション(とにかく急だったのでどんな感触だったのかはわからない。が、「ちょっと待て~、コレ、凄いエロい体勢だぞ!?」という認識)で息を呑まされる。
指先を下に向けた手のひらが俺の股間にあてがわれたらしい。
指の関節の内側で陰嚢を包まれ、掌底の部分が陰茎の根元に押し当てられる。制服のボタンははだけられない。
確かにいきなり他人の着ている学生服のボタンを正面からはずすのは、手際よくはやりにくいだろう。
別に「カラダは正直よねェ…」の類の言葉責めがあったわけでないが、「きゃあ~」「ワハッ!!」的な声が短く上がっていた。
学生服の裾をめくりあげて、左右からも二人の手が来ていたんだと思う。目的はそれだったらしい。
14歳(おそらくは)処女娘としては、男のそれが勃起するのがどんなものなのか自分の手で確かめようと純粋な好奇心から思ったようだ。
つけ根の圧迫、茎部の鷲づかみ、先端部は親指と人差し指でつねられたのか指三本でつままれたのか。
経験の浅い女にありがちなことで、おそるおそるのソフトな触りかたで幸いしてか俺は彼女らに柔からなそれが、徐々に固く膨らんで行く感触を味あわせてやることができた。
そして、彼女らは自分の指で同級生男子のそれを勃起させることで、女としての実感とか征服感みたいなのが感じられたのかしれない。
いや…期待してた人は拍子抜けかしれないが、真面目な話で脱がされたわけでも、抜かされたわけでもない。
手コキとかフェラすらなかったし、見ている前でオナニーやらされたとかそういうことはなかった。
目的達成で好奇心を満たされた三人は「成功!」とばかり立ち去ってしまった。
(……て、これで終わりかよ?)
普通の奴なら知り合いでもないのに呼び止められたら警戒する。
教師ウケの良い優等生だと後で密告されかねない。
ヤンキー系だとブチ切れて「何しやがる」と大声をあげたり、逆に押し倒して来るかもしれない。
体育部系だと「いや~まいったぜ」などとエロ話として言いふらしたりしそうな連帯関係がある。
そういう意味で好都合だったのだろう。
で、なんともいたたまれないのは、エロエロな期待が燃えかけながら肩すかしを喰った俺と、スカートをめくりあげて男にかぶせたまま置き去りにされてしまった鈴木さんである。
ずる…と身を滑らせて脚の間から抜け、向き直る。
そう、三人とも名前も顔も知らない女子だったが、この娘だけは1年の時のクラスが同じで席が隣だったこともあったんだった。
状況を整理し、いままでの流れを認識する。
顔を真っ赤にして「あ、あのォ…、そのォ…」みたいな感じなところに、あっけらかんとした口調で単刀直入に問いかけた。
「ん~~と、要するにどんなだか触ってみようと思ったんだ? 固くなるってどんなのかな……て。四人で話してるうちに」ハッと驚きつつ、反射的にうなづく。
「じゃ、ひとりだけ損してるじゃんか」そう言って手をとるとサオに触らせた。
緊張してるらしく、ギュッと強く握り、「あ…、ゴメン! 痛くない?」
と言うから「平気」と答え、「あいつらに触られたからじゃないからな……後ろからいきなりあんな風にされたんで、こうなったんだ」と続ける。
腰かけていた机から降りる彼女に「何なら見る?」と問いかけると、ビクンとして、「い…いえ!」と首を横に振った。
三人が立ち去った直後、「あれ…? 部屋に入ってきた時、視界の隅にチラッと見えた気がしたけど、このスカートを被せてるの…て確か」と記憶を手繰り、思い出した。
彼女は去年、父親を亡くしてるんだった。葬儀で焼香したんだった。
そこまで思い出すと、ちょっと嬉しかった。
親が早くに死んだからって、妙に意識して生真面目に生きようとするなんて堅苦しい。
友人に誘われて「そんなバカなことしない」ではなく、一緒になってなりゆきやはずみの行動をやるくらいな方がいい。ハメをはずしたりも普通に。
というのが中学生時代のえっちな思い出なのだが、後になって考えれば、あれって「誰にも言わないから、その代り俺にも触らせろよ」とか「勃たせたんだから、ちゃんと責任とって抜いてくれよ」などと言っても、鈴木さんの方は逆らいようのないシチュエーションだったんだよな……と気づき非常に後悔しています。
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顔も名前も覚えがない同学年に声をかけられたとき
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