あなた、私に勇気をください 1


10文字数:1275

私は40代の女です。
今は夫の実家に住んでいて夫の父や兄と体の関係を続けています。
あまり詳しいことは書けませんが、仮の名前で書き綴っていこうと思います。

私は直美。
2歳年上の夫、勉(仮名)とは23歳で出会い、2年間のお付き合いの末結婚しました。
結婚前に夫の実家へご挨拶に行ったのですが、私が孤児で施設育ちだったことから夫の父や母に反対され、半ば駆け落ちのように出てきました。
とは言っても夫は地方の大学を出て一人暮らしをしていたので、私が夫のアパートへ転がり込んで暮らしていたのです。
最初はご両親が賛成はしてくださらなくても反対でもないくらいになって結婚しようと思っていたのですが、先に子供が出来てしまったのです。
私は親に捨てられ施設育ちだったので、すぐに賛成してくださるとは思っていませんでした。
でも、夫の強い意志で結婚しようと言ってもらい踏み切ったのです。
夫の実家のご両親には妊娠してからも、子供が生まれてからも時々連絡を取っていました。
それでもいい返事がいただけず半ば私も夫も諦めていたのです。
夫は、「すまないな、」と言いながらも私を愛してくれとても幸せに暮らしていました。
そして二人目の子供も出来たころから夫の体調が悪くなっていったのです。
腰が痛いと言い出し、痛みが引き、また痛いと言い出し、病院で見てもらったらすい臓がんと診断され、しかももう手の施しようがないとも言われました。
保険らしい保険も入っていなく、私も子供が二人いては仕事にも出れなかったので、だんだん貯えも底をつき途方に暮れていました。
私には親戚も兄妹も親しい友人もいなく、とっさに思ったことは夫の実家へ頼むことでした。
例えば子供さえ見てくれていたら私が働きに行ける、でもそんな厚かましいことをいまさら頼めるのか、不安でしたが行くしかなかったのです。
夫の相談すると反対されるかもと思い、まずは私だけでご両親に会ってきました。
しかし、私の心配をよそにご両親は、「大変だったな、すぐに連れてきなさい。あいつの兄が離れにいるんだが兄を母屋に来させて、直美さんと孫は離れに住めばいい。」と言ってくださったのです。
「ありがとうございます。勉さんは入院しますから子供さえ見てくださったら私が働きに行きます。母屋の掃除洗濯食事の用意から後片付けもすべて私がしますから、、どうかお願いします。なんでも、私が出来ることでしたらしますから、どうかどうかお願いします。」
私は嬉しさのあまり畳の額を着けお礼を言ったのでした。
それでもご両親はとてもやさしい言葉をかけてくださったのです。
「私の家にも見栄がある。子供が体を悪くして帰ってきたのに、その嫁を働きに行かせるなんて、ご近所に何を言われるか。まあ家事くらいは手伝ってもらうかもしれないが、勉と孫の面倒を見てくれ。さっそくあいつの兄に言って離れを空けてもらうようにするから。」
そのことを入院中の夫に言うと、「直美、すまないな、子供と両親のこと頼むぞ。」と言って涙を流しながら二人して抱き合っていました。

 

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