滝壺の少女たち


23文字数:4036

今年も、また、夏が巡ってきました!
2010夏!昨年の夏の話になってしまいますが、私は思いがけない「ロリ体験」をしました!
それは決して忘れられない「体験」でした。
まさに、サプライズでした!

夏休みをもらい、信州方面に3泊4日のドライブ旅行に出かけました。気ままな一人旅でした。
初日は中央道・長坂ICから八ヶ岳の清里高原、そして、一泊目は白樺湖の湖畔の宿に!
二日目は車山高原から美ヶ原高原をドライブし上田市に降り、その日の昼過ぎに菅平に到着!
でも、二日目の宿にチェックインするにはまだ早すぎる・・・かといって、久しぶりに車を出して長距離を走って来たので疲れてしまい、これ以上は運転する気にもなれない・・!
なので、チェックインまでどこか涼しく安全に停まっていられるところはないかと考えた!

『菅平高原の奥の峰の原スキー場がある!』と頭に浮かんだ。ここは冬場に何度かスキーで訪れている。
大きな駐車場があったのを思い出した!
『菅平の中心から少し離れており、冬はスキーでお客もいるが夏場はこの辺りは何もないわけだから、誰もほとんどいないのでは・・・!』と思い、疲れていたがもうひと頑張りしてそこへと向かう。

菅平から、須坂方面に抜ける大笹街道、この途中<峰の原高原スキー場>の看板に沿ってスキー場の方に上がる。
やはり、思った通り・・・というか、思った以上に人影はほとんどない!
冬場のスキー場だけで、その他のシーズンには何もないところだからだ・・
時折り、夏合宿の学生たちが麓の菅平の方からマラソンをして来たのだろう、スキー場の入口のところのまで来て彼らは折り返しまた麓まで向かって走る姿がたまに見かけるだけ。
駐車場はスキー場の入口にあり、ここまでしか車は入れない。
駐車場の一番涼しそうな木陰があるところに止め、他に停まっている車はないし、人影もないのでエアコンを付けっ放しにして、しばし休む!

どれだけ、ウトウトしていたのだろう・・・!時計を見たらホンのわずかしか寝ていなかったが、すっかり疲れが取れた!
まだ、宿のチェックインの時間には少しある。私は車を止めて、スキー場の方へと入って行った。
ここ<峰の原高原スキー場>は冬場に何度か訪れていて、雪がある「冬場の風景」には見慣れているが「夏場の風景」は初めてだった。やはり、冬場とはまったく雰囲気が違っていた。
誰もいない夏場のゲレンデは、雪の代わりに芝生で覆われてリフトや山小屋などがなければ『ここが冬場に何度か来た「場所」か?』と見間違うばかりであった。
良く晴れて日差しは強いが、風はさすがに「高原の風」だけあって心地良く感じる。
しばらくはその「高原の風」に当たってはいたが、『チェックインの時間も迫ってきたことだし、そろそろ宿に行こうか!』と車の方に戻る。

車を止めていた駐車場に戻る途中に、《緋(ひ)の滝へ約600メートル 約15分》という看板があり、滝がある谷底の方に通じる遊歩道があった。
その看板に補足として《この滝へ行く途中にはごく最近作られた遊歩道である》と記載されていた。
『こんなところに滝があるのか・・・スキーに何度か来たが気が付かなかったな! そうだな、冬場は雪に埋もってしまうから看板すら気が付かないのも当然だろうな!』・・・なんてひとり呟く。

ただし、《クマが出ることがあります!!クマ除けにこの鈴を持って行って下さい!》とも捕捉されて、その看板の下に<クマ除けの釘>が打付けられている釘に引っかけられていた。
『え~?!クマが出るの~!』と思いながらも、その滝を見たい気持ちが強かった。
私は会社のサークル仲間と奥多摩などへ「森林浴」しに行く機会が増え、「滝がある癒しのスポット」という場所に興味を持つようになっていた。
だから『クマがいるかも知れない・・!』という《危険》よりも、そこにある、たぶん誰もあまり行かない「穴場」であろう「緋の滝」という滝に心がはやった!
『滝を見るついでに水浴びをするか・・!』と思い、車に戻って<スポーツタオル>を取ってきた。

滝壺までは山道を下って行く。看板にあった様に「遊歩道」は整備されていて歩きやすい・・と思ってのもつかの間!
最初は歩き易い様に、等間隔に細い丸太がひとつひとつの段ごとの土の中に埋め込まれていたが、下に降りるに従ってその段の間隔がまばらになり、埋め込まれていた丸太もなくなってきた。

中間ぐらいまで行った時に、道が左右に分かれていた。
そこには立て看板があり、そして、ここでも「クマ除け」の《鈴》が、看板を支える柱にいくつかかけられていた。
看板には・・
「右→ 緋の滝まで約10分」「←左 ハイキングコース約40分」と各方向を示す《矢印》とともに表示されていた。

もちろん、私は看板に従って「緋の滝」のある右方向にさらに下って行った。
徐々に木立はうっそうと生い茂って来た。
クマが出てもおかしくはない!・・・そうなると「クマが出ることもあります!」との《注意書き》の信憑性が増してきた。
私は「クマ除けの鈴」をより響かせるつもりもあり、歩く・・というよりもその「遊歩道」を駆け降りて行った。

すると、「滝壺」に落ち着ちる水の音が徐々に聞こえてきた。下がるに従ってその水音が増す。
だが、たしかに谷底に向かっているわけだが、木立にうっそうに覆われ「滝壺」が未だ見えない。
ようやく、木立にさえぎられていた谷底の風景が現れてきた。だが、まだ、「滝壺」は姿を見せなかった。
「滝壺」は下る「遊歩道」からして右方向の山の斜面にあるはずだが、木々が生い茂り遊歩道からの角度の関係で、完全に「滝壺」のある谷底まで降りないと滝全体が見られなかった。
谷底に降り切ったところでやっと「滝」のある右側の崖全体が見渡せた!

「滝」となる水の流れは上方の<峰の原スキー場>から来るものだろう。
落差は約10mほど・・。滝自体は決して規模の大きな「滝」ではない。
「滝」の幅はある程度あるが、一番水量がある《流れ》はひとつでその左右に筋となって落ちてくる程度の「流れ」がいくつかある。
一番水量がある《流れ》の「水量」もそれほどではないので「滝壺」に入って落ちてくる「水」を体で受けても大したことはなさそうである。
あとで調べたがこの「緋の滝」から流れ出た水は「鮎川」という川になり、須坂市あたりで「千曲川」に流れ込んでいる。
駐車場の入口のこの「緋の滝」の<案内板>にも書かれていた通り、降り口から滝までの距離は500~600mほど、そして、標高差200mといったところだった。

水しぶきがかかる「滝壺」に佇むとこれ以上ない「マイナスイオン」が・・
「滝壺」に落ちる水の音が周りに響くだけ、木々の間から差す木漏れ日が涼しい風をさらに呼び起こしていた!
まさに心洗われる様な至極の<ひと時>だ!
「滝壺」から周囲を見回す。その「滝壺」のある谷底の周りはかなり広いが周りは木々がうっそうと生い茂り、人影はまったくない。
そして、人がやって来るとしても、私が降りてきた「遊歩道」を来るしかないが、その方向を見渡してもあとから来る人の気配はまったくない!
『上の駐車場の滝への入り口付近も、マラソンする学生をたまに見掛けるだけでハイカーすらも見かけなかったから、この「滝壺」に来る人もいないだろうな・・・!』と思いを巡らす。
さらには、《クマが出ます!ご注意を!》の<注意書き>はなおのことこの谷底の「滝」まで来ようとする人の意欲を打ち消す効果もあるんでは・・!とそんなことも頭を巡らした。

滝壺まで降りて来るまでに着ていたTシャツも汗でビッショリとなっていた!
私はGパンとTシャツを脱ぎ、トランクスまでも脱ぎ棄て丸裸になり滝壺に入り滝に打たれる。
「誰かが急に来て見られたら見られたでいい!!」と<大いなる自然の中>で私は「大胆」になっていた。
心地良い「滝の水」が走り下りて来て汗をかいた体に心地良い。
滝の水を立ちながら浴びているわけだが、このまま立って寝てしまうぐらいに気持ちが良かった。
しばらくはじっと目を閉じて「滝の水」に当たっていた。

どのくらい時間が経ったであろう・・気持ち良さのあまりずっと目を閉じたこともあり、さらには、滝壺に落ちる水の音で他の音がかき消されてしまって、周囲の気配にはまったく気が付かなかった。
かすかに響き渡る「子供の声」とその子供たちが《クマ除け》に携えた「鈴の音」に気付き目を開けた!
その声のする方向を見ると、「遊歩道」を降りかけ様としていた小学生ぐらいの3人の子供たちが近づいてきた。
小学2、3年生ぐらいの低学年の女の子二人と、その子たちのお姉さん格の小学5、6年生ぐらいの高学年の女の子が一人の3人組みである。
裸になっていた私に臆することがなく、その3人は私がいる滝壺に向かって来た。

幾筋もの滝から落ちる水がひとつになり下流へと流れ出るが、滝壺の周囲はその落ちて来た滝の水の流れがひとつにまとまる前に広く拡がり、浅い「水溜まり」を形造っていた。
その浅い「水溜り」から下流の方に<流れ>を作って行く。
その少女のうち幼い方の二人が先に「遊歩道」から降り、滝から落ちて来た水が作る浅い「水溜まり」に入って来た。
そこから、私がいた「滝壺」までは10~15mほどの距離しかない。
「え?・・(こっちに来るの・・?)」と私は驚く!
私が驚くのも無理はなかろう!裸になってしまっている私がいるのにも関わらず、その少女たちは躊躇することもなく近づいて来たからだ!
ためらうこともなく平気で近づくのは、その子たちが、まだ、子供だからであろう。
だが、子供でも一応は女である。私はとっさに足元近くの岩場に置いたスポーツタオルを取り腰に巻き前を隠した。

(続く)

 

良かったら「いいね」してください。誰でも「いいね」出来ます!


同じジャンルの体験談

トップページに戻る