峠道を夜通し走っていた、午前3時頃大雨が降って来たので仲間同士、危ないから今日はもう止めようってことになった
仲間はバラバラに帰ることになり、方向が違う俺は1人山道を下った
山道を下り終えつぶれたパチンコ屋を通りすぎるとライトに人影が!
幽霊?と思ったが気になり車を止め降りた
ゆっくり下を向いて大雨の中を歩いていたのは女だった、恐る恐る声をかける
『こんな時間にこんなところ危ないですよ』
『助けて下さいお願いします』
スカートにコート何故か?泥だらけ?
確かに人間だ、少しホッとしたが、何故こんな時間に?
よく見ると女子高生ぐらいの女の子だった
泥だらけだから車に乗せたくなかったが、この大雨だし時間も場所も、放っておける訳もなく
『車で送ろうか?あんたがいいなら?
』
『すいませんごめんなさい…』
女の子をとりあえず助手席に乗せる、シートもマットも泥だらけになってしまったが仕方ない
『家は?何処なの?』
『・・・・』
何も答えないまま下を向いていた
それから何度聞いてもうつむいたまま
『黙ってたらわかんないよ?どーすんだよ?』
『貴方の家に行ったらダメですか?』
『はっ?マジで言ってんの?』
俺は薄々気がついていた…
たぶん男に乱暴されたんじゃないかって?
『いいよ俺アパートだから、大丈夫~何もしないよ、わかったから』
女の子はいきなり泣き出し
『車汚してごめんなさい…』
ってぐちゃぐちゃに泣き出した
いくら変態、スケベな俺でもさすがに変な気は起きなかった、哀れみを感じたよ
車を走らせ俺のアパートに着いた
『大丈夫か?立てる?』
『すいません大丈夫です』
よろけながらも何とか歩く事が出来た
部屋の灯りをつけ女の子を部屋に上げようとした
『ちょっと待って泥だらけだからどうしよう?』
俺は風呂の灯りをつけ、綺麗なタオルと適当な着替えを出した
『俺外に出るからとりあえず玄関で脱いで風呂入って』
女の子はすいませんとうなずいた
俺は外に出て部屋に鍵をかけコンビニへ行った
だか着替えの下着を買ってあげる勇気もなく、適当な食料と飲み物を買って30分ほど時間を潰して部屋に戻った