「エイプリルフールっていうじゃないですか」
男性教師は帰りがけ、ジルに声をかけた。
実際、半ば冗談で言った一言が、思わぬ反応で、マジバナになろうとは、思ってもいなかった。
「先生もお若いんですね。いいですよ、ソファにおかけになってください」
「手と口でいいですか」
「えっ。まじで」
体が柔らかいのか90度に腰を折ると、ジルは男性教師の一物をくわえこんだ。
「ほらほら。いい具合に立ってきたじゃありませんか」
Zupyu
ひときわ高く飛び散ったあの液体が落ちてきたのは、ジルの黒パンストのふくらはぎのあたりだった。
ぐったりした男性教師を置いて外に出ると校庭にはまだ帰らない生徒たちがいた。
「先生。パンストに白いものがついてますよ」
うかつにも気づいていなかった。
「あ、何かしらね」
ジルはとぼけて笑うしかなかった。
「今日はご苦労様。新学期からよろしくね」
さりげなくハンカチでふくらはぎの不測の放出物をふき取った。