「あなた・・・」
「君枝・・・」
12年前に別れた元妻と再会したのは、東京に向かう新幹線の中でした。
「まさか、隣の席が君枝とはな・・・」
東京まで約1時間、色々話しました。
お互い出張だという事、お互いまだ独身だという事、私と暮らしている娘は短大を出て社会人1年生だという事、今日泊まるホテルの事、そして夜、待ち合わせて食事に行くことを約束しました。
11年前、元妻の君枝が東京勤務になったことで、夫婦感がギクシャクしだしました。
私は、できれば仕事を辞めて、家庭に入って欲しかったのですが、君枝は単身で赴任、私と娘が取り残されて、これじゃあ家族の意味がないと言い争いになり、
「私、このまま出て行くから。あなたの言うとおり、これじゃ家族とは言えないものね。」
慰謝料無し、夫婦の財産のうち君枝の分は養育費に使って欲しいと、君枝が辞退して、憎しみ合う訳でなく、円満に離婚しました。
元夫婦が12年ぶりに食事をしたら、やっぱり惹かれ合いました。
君枝が、私の宿泊するホテルについてきました。
シャワーを浴びて出てきた君枝は、
「なんか、気恥ずかしいわね・・・」
「11年間も愛し合った仲じゃないか。今更恥ずかしがるなよ。」
「だって、私47歳よ。最後にあなたに抱かれた時、35歳だったのよ。」
12年ぶりに元妻を抱く、何とも興奮しました。
47歳の君枝の陰唇は良く熟れて、アケビのような色合いでした。
私のクンニに、
「ああん・・・懐かしい・・・」
と愛液を垂らしました。
「これも懐かしい・・・」
私の陰茎をじっと見つめて、ネットリと舐め回しました。
「元夫婦だし、中には出さないから、生で良いだろう?」
「ええ、いいわ・・・」
12年の時を超えて、元夫婦が一つになりました。
「ああ~~やっぱり懐かしい・・・」
元妻の君枝を抱いて、長年夫婦として性生活を営んだ身体の関係は、なかなか切れないと思いました。
12年過ぎても、夫婦だった頃のように、お互いの息がピッタリでした。
夫婦時代、毎晩のように飽きるほど抱いた君枝の身体です、お互い、快楽の貪り合い方を忘れていませんでした。
11年、愛し合った相手だし、憎しみ合ったわけでもないので、12年の歳月はあっという間に埋まりました。
「君枝、お前、男はいるのか?」
「ああっ・・・12年の間に、2人とお付き合いしたわ・・・あっああ~~・・・」
「そうか・・・でも、再婚はしなかったんだな?」
「ええ、結婚前提のお付き合いじゃなく、恋人・・・ああ~~・・・あなただって、彼女作ってるでしょ?12年前より黒光りしてるもの・・・ああっ、あん、ああん・・・」
「まあな・・・女の肌は恋しくなるもんだよ・・・君枝、イクぞ・・・」
「待って、いいわよ・・・」
夫婦だった頃のように、君枝はティッシュを握って射精する場所をこさえて、私は君枝が両手で作る手のひらの膣に陰茎を挿し込み、射精しました。
暫くして、君枝がシャワーを浴びて帰り支度を始めました。
「なんだ、泊まっていかないのか?」
「ここに2人は狭すぎでしょ?私、帰るわ・・・」
「そう言われりゃ、そうだな・・・」
「また、一緒に暮さないか?」
「まだ、その時期じゃないと思う。もう少しして、お互いが本当に必要だったら、その時はきっと、またどこかで出会うわよ。」
「そうか・・・」
「じゃあ、今日は抱いてくれてありがとう。やっぱり、元夫婦のセックスは最高だったわ。じゃあ、さようなら・・・」
「ああ、さようなら。元気でな・・・」
扉が閉じられ、元妻の君枝は去っていきました。
翌朝、朝食を食べて戻ると、部屋に君枝の残り香を感じました。
「君枝、イイ女だったな・・・あいつ、別れた後に2人の男にヤラれたのか・・・」
部屋を出る時、忘れ物が無いかもう一度振り返ったとき、ベッドで愛し合う私とキミエの姿が見えたような気がしました。
ベッドの脇に戻って、屑籠にあるティッシュを見て、
「君枝、外出し精液の受け止め方、覚えてたな・・・」
と呟き、ホテルを後にしました。
帰りの新幹線に君枝が載ってるかな?・・・なんていう事は無く、知らないビジネスマンらしい男と隣り合わせで帰ってきました。
現在、10歳年下のセフレの四十女がいるけれど、君枝とのセックスはセフレの何倍も満たされました。
あれから、君枝の身体が恋しくなった私でした。
「君枝、また、会おうな・・・」
まだ、君枝を愛している事に気付かされた私でした。