『あなた、もうそろそろ時間だから、お願い出来ますか?』
嫁の恭子が、少し慌てた声で言う。僕は、ノートPCのキーボードから手を離し、
「ゴメン、もうそんな時間なんだ。すぐ用意するね」
と、言った。そして、仕事を中断してサイドボードの中からいつものものを取り出す。
嫁の恭子は、おもむろにスカートをまくり上げると、ショーツも脱ぎ始めた。薄いヘアに肉感的な太もも……。僕は、思わず見とれてしまう。でも、恭子はそのまま後ろを向く。そして、お尻を突き出すようにしてきた。
僕は、用意した袋の中からいつものイチジク浣腸を取り出す。同時に、白色ワセリンを指に取り、イチジク浣腸の先端に塗る。
「じゃあ、行くよ」
僕は、そう言って恭子のアナルにイチジク浣腸を差し込んでいく。
『ん、うぅ』
短くうめくような声を出す恭子。僕は、そのまま容器を潰して中の溶液を注入していく。
『うぅ、冷たい……』
恭子は、恥ずかしそうに言う。僕は、ギュッと潰して中の溶液を全部入れていく。恭子は、お尻を突き出したままそれを受け入れている。僕は、全部注ぎ込むと、イチジク浣腸を抜き取った。
『ゴメンね、ありがとう』
恭子は、恥ずかしそうに言うと、ショーツを穿いてスカートも戻した。僕は、
「僕こそゴメン……。本当にいつもゴメン」
と、謝る。
『仕方ないよ。そんなに謝らないで』
恭子は、優しい顔で言ってくれる。僕は、うつむいてゴメンと言うしか出来ない。すると、インターホンが鳴った。恭子は、大きなため息をつくと、玄関の方に移動した。僕は、いたたまれない気持ちになりながらも、身動き出来ずにいる。
少しすると、恭子が戻ってきた。橋元さんと一緒に……。
「こんばんは、今日もよろしくお願いしますよ」
橋元さんは、満面の笑みで挨拶をしてくる。50代半ばの彼は、年の割に若々しい。腹も出ていないし、髪もふさふさだ。ジーンズにジャケット。飲食店や美容室のオーナーといった風貌だ。僕は、小さな声でよろしくお願いしますというのがやっとだった。
『は、橋元さん……もう、我慢出来ないです。お手洗いに……』
恭子は、内股気味にモジモジしている。さっきのイチジク浣腸が効いてきてしまっているようだ。橋元さんは、ニヤニヤした顔で腕時計を眺める。そして、
「あと5分。しっかり我慢しないと、綺麗にならないからね」
と、言う。恭子は、眉間にシワを寄せた苦悶の表情を浮かべながらも、わかりましたと言った。
「橋元さん……。今日も、僕は見てないとダメなんですか?」
僕は、そんな風に質問する。
「え? だって、条件でしょ。守ってくれないなら、すぐに返済してもらいますよ?」
橋元さんは、無感情にそんな風に答えた。僕は、小さな声ですみませんとだけ言う。
「それに、見てた方が安心でしょ? 私が約束破るかもしれないし」
橋元さんは、そんな風に言う。その横では、恭子がモジモジしながら必死でお腹を押さえている。
『は、橋元さん……もう、ダメです……お願い……します』
恭子は、本当に苦しげだ。橋元さんは、笑顔のまま腕時計に目を落とす。
「まだ、あと2分」
冷たく言う彼。恭子は、お腹を押さえて身体を折り曲げるようにしている。本当に、我慢の限界に来ているみたいだ。
『で、出ちゃいます。お願い……します。トイレに……行かせて下さい』
恭子は、哀願するように言う。僕は、本当に申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになっていた。
こんな風になってしまったのは、僕が仕事でミスをしたせいだ。単純な発注数のミスだったのだけど、桁が二つ違ったせいで、そのままだと会社をクビになるかもしれないくらいのミスだった。それを、相手先の会社の社長さんだった橋元さんがフォローしてくれて、ミスはなかったことになった。
でも、助けてもらった見返りとして、週に一度恭子を抱かせると言う状況になってしまった。ただ、普通の膣でのセックスは無しで、アナルセックス……。そして、その準備は僕がすること、行為の最中、僕は見学することが条件になった。
あまりに異常な条件だけど、セックスだけは許して欲しいという僕の要望をいびつな形で聞いてくれた結果、こんな条件になってしまった。
恭子は、僕のせいでこんなことになってしまったのに、文句の一つも言わない。そして、こんなアブノーマルなプレイにも耐えてくれている。本当に、彼女には頭が上がらない……。
「よし、時間だ。行くよ」
そう言って、恭子を引っぱっていく彼……。恭子は、トイレで排泄する姿を毎回橋元さんに見られている。
僕は、二人がトイレに行ったタイミングで、寝室に移動する。そして、ベッドの布団を床に移動し、ベッドの上には防水パッドを敷く。
廊下の方から、かすかに恭子の声が聞こえてくる。
『見ないでッ、お願い、うぅっ、見ない……で、うぅ、下さい、うあぁ、イヤァ』
恭子は、ほとんど泣き声だ。排泄姿を見られるなんて、本当にツラい事だと思う。僕があんなミスさえしなければ……後悔してもしきれない。
そして、恭子の泣き声が響き続ける中、僕は針のむしろみたいな気持ちで待ち続ける。
恭子の声がしなくなり、少しすると歩いてくる気配が伝わってくる。僕は、照明を暗くした。そして、恭子と橋元さんが入ってきた。二人とも、すでに全裸になっている。橋元さんは、僕をチラッと見ると、薄く笑った。温和な笑みなのに、僕は小馬鹿にされているような気持ちになってしまう。
橋元さんはベッドに寝転がり、恭子は恥ずかしそうにベッドの上に上がる。恭子は、僕のことをいっさい見ない。そして、
『失礼します』
と、言って、橋元さんの乳首を舐め始めた。
「あぁ、気持ち良い。すごく良いよ」
すぐに気持ちよさそうな声をあげる彼。僕は、気配を殺してそれを見続ける。毎回、なぜ見学をしないといけないのだろう? どうして僕を同席させたいのだろう? と、疑問で頭がいっぱいになる。
恭子は舌で彼の乳首を舐めながら、指でも乳首を刺激する。すると、だらんとなっていた彼のペニスが、徐々に起き上がってくる。
恭子は、恥ずかしそうな素振りを見せながらも、慣れた舌使いで乳首を舐め続ける。指も休むことなく動いている。
「あぁ、良いよ。すごく上手になった」
橋元さんは、満足げに言う。確かに、恭子の愛撫はすごく上手くなったと思う。元々、恥ずかしがりで経験が僕しかなった彼女は、愛撫が下手だった。経験不足丸出しの、ぎこちない動きだった。
それが今は、滑らかに舌と指を使っている。僕は、自分の嫁が他の男に変えられてしまったんだなと、絶望的な気持ちになるばかりだ。
「良いよ、すごく良い。じゃあ、そろそろ下もしてくれる?」
橋元さんは、そんな風に指示をする。まるで、恭子が風俗嬢扱いされているような感じがする。僕は、泣きそうな気持ちを感じながらも、目が離せないでいた。
恭子は、言われるままに彼のペニスを舐め始めた。チロチロと、様子をうかがうような感じで竿やカリ首を舐める彼女……。でも、的確に気持ち良いところを舐めているように見える。
「気持ち良いよ。睾丸も舐めて」
橋元さんは、そんな指示をする。恭子は、言われるままに彼の睾丸を口に含む。四つん這いの姿勢でフェラチオをする恭子……。大きな胸がより強調されながら揺れている。小柄なのに、胸は大きい。そして、スタイルも悪くないのに、太ももは少し太い。昔、陸上部だった影響かもしれない。
僕には、もったいなようなイイ女だと思う。僕が、あんな失敗さえしなければ、僕だけの身体だったはずだ。何度時間を戻したいと思っただろう? 僕は、涙がこぼれるのをこらえられなくなっていた。
恭子は、睾丸やペニスを舐め続ける。そして、大きく口を開けると、彼の太いペニスをくわえた。同時に、頬をすぼめて吸引も始める。
頭を前後に動かし始めた恭子を見て、僕はさらに絶望的な気持ちが大きくなる。本当に、申し訳ない……。僕は、ただただそう思っていた。橋元さんへの怒りを感じるべき状況だと思う。でも、僕は生来の気弱もあり、橋元さんへの怒りを感じることが出来ない。
この期に及んでも、まだ助けてもらった感謝の方が大きい。夫として、最低だと思う。
恭子は、フェラチオしながら橋元さんの乳首も触り始めた。イヤらしく舌を使い、音を立ててバキュームをしながら、乳首まで触る……。まるっきり、風俗嬢になってしまったような感じがする。
「あぁ、良いよ。すごく気持ち良い。本当に、フェラが上手くなったねぇ」
橋元さんは、満足げに言う。しばらく、そんな状況が続いていく。
『よし、お尻ほぐすよ。またがって』
橋元さんは、そんな指示をする。恭子は、一瞬で顔を真っ赤にしながらモジモジと恥ずかしそうな素振りを見せる。