ある中年男のエロい思い出実録(長文・続き物) Part 2


前回:  ある中年男のエロい思い出実録(長文・続き物) Part 1

21文字数:1548

【状況が一変】
 そんな付かず離れずの優柔不断な私の目を覚まさせる出来事が起こります。あの頃は、今ではもう下火になってしまったスキーの全盛期でもありました。職場でも親睦のためのスキー旅行が盛んに行われていた時代です。そのキッカケとなる出来事は宿となった旅館での夜のことです。
 スキーといっても、ガンガン滑りまくる派と流行に乗って形だけで済ます派に分かれていて、夕食後のナイターでギリギリまで滑ってきた連中は夜の宴会もそこそこに、早めの就寝へとついてしまいました。そのため、もともと男女別だった部屋も早寝派と夜更かし派に分かれてしまい、結局は男女同室となったのです。
私も彼女も夜更かし派で、その夜は1時頃まで盛り上がった後、こたつの周りに布団を敷きみんなで雑魚寝状態に。その時は、ただ布団を並べて横に寝るだけなので、男も女も入り乱れての配置でした。昼間からのスキーでみんな疲れていたし酒も入ってるためか、意外にも電気が消えた後は誰もすぐに寝入ったようで静かになりました。
この時の私と彼女の位置はというと、周りのみんなに二人の関係を知られたくないせいもあってワザと彼女と正反対の位置に寝てました。それぞれの位置を決める時、「○○(彼女の名字)さん、ここ開いてるよ」と私の後輩男性が彼女に声をかけており、彼女も言われるままにその隣に寝ていたことも分かってましたが、その時は別になんとも感じませんでした。
そして、電気が消えたその後・・・。
声はしないものの、なんだかただならぬ雰囲気が伝わってきました。酒も入っていて疲れているせいか、軽く誰かのいびきも聞こえてくる中、何やらモゾモゾと動くような感じと音が・・・。それは彼女が寝ている方向から伝わってくるのがすぐに分かりました。寝返りとかいう感じのものでなく、そのうち女性の小さくため息を漏らす声や、「あっ」という声も聴こえてくるようになり、直感的にそれが彼女のものだと分かりました。顔を上げて見たわけではありませんが、明らかに先程彼女に隣が開いてるよと声がけをしていた後輩が彼女にチョッカイを出していると感じました。
複雑な思いで聞き耳を立ててると、その声は次第に荒々しくなり、周りの人達にも聞こえるんじゃないかと思える程の声になってきました。たぶん、彼女のオッパイや下半身ももしかしたら触られていたのでしょう。おまけに酒の酔いも手伝ってふたりとも大胆になってきた感じがしてくると同時に、二人がデープキスでもしているのでしょう、グチュグチュという音も聞こえてきました。軽く、頭を上げてその音のしてくる方向を見てみると、こたつの天板の向こうのまさしく彼女が寝ているところで、男の頭の影が彼女に覆いかぶさっているところでした。
その時は、「あぁ、やっぱりチヤホヤされる女は、いくら酒が入っているとはいえ、簡単にスケベなことをされても許してしまうんだな。そんな女に深入りしなくてよかったな」と逆に冷静に、むしろ醒めた感情を持っている自分がいました。その後は、まさか後輩もその場でそれ以上の事はできなかったのでしょう、途中までで彼女と後輩の行為は終わったらしく、後輩が一人でトイレか何かに立っていたようでした。彼女がその後を追う気配もなく、10分程でその後輩は帰って来ましたので、多分トイレでたった今のことを思い出しながらオナニーデモしてきたのだと思います。翌日は、朝食時から皆が押し黙っており、もちろん昨夜の出来事を話題にすることもなく、当の二人も何食わぬ顔で平静を装っていたのが印象的でした。
翌日の天候は一日中の吹雪・・・。スキーも早めに切り上げた私の心は何故か空模様と一緒でした。この一件が、その後の私と彼女の関係に大きく影響することになります。

 

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みんなのコメント

1 名前:名無しさん2023年04月04日(火) 22時03分57秒

それほど好きでは無かったのですね。
普通は後輩をぶん殴り、彼女を連れ戻すのが正。

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