これは以前、結婚して嫁いで行った姉から聞いた話だが、この世の中に女性限定の秘密俱楽部というものが存在するというのだ。
ズバリそれは男性ストリップだそうだ。
ストリップというと大抵は男性が女性の裸を見るというのが一般的だが、その逆なのだという。
しかもただのストリップではなく、男性自らは脱がず、女性に脱がされるのだとか。
脱がされるシチュエーションも様々で、その一つがプロレスらしい。
女性と男性が一対一で戦い、それを俱楽部会員の女性たちが観戦するのだが、ここは女性限定の俱楽部。
試合は、言うまでもなく女性が勝つことが約束されているのだ。
なのでレフェリーも女性。
女性選手が優位になるようリードしていく。
俱楽部会員女性の多くはフェミニストで、現代の男社会に不満を持つ女性ばかり。
男性の裸を見るのはもちろん、男性が女性に力で捻じ伏せられ、リングの上を惨めに這いつくばる姿を目に焼き付けようと集まって来ている。
言わば、リング上の男性選手は男代表として、大勢の女性の前で屈強な女性にいたぶられ、挙句の果てに最後は全裸に引ん剝かれ晒し者にされるのだ。
素っ裸のM字で掲げられ、そのまま360度ゆっくりと回転させられる。
観客の女性たちにおチンチンを公開されるのだ。
姉曰く、会場が一番盛り上がる瞬間だそうだ。
この時の男性は、もうすでに意気消沈しているらしい。
しかも、そんな男性を嘲笑うかのように、女性選手はサービスとばかりに男性をM字で掲げたままリングを降り、観客の女性たちの前を練り歩く。
会場は、お祭り騒ぎのように沸くそうだ。
「わっしょい! わっしょい!」
と、女性選手が声を上げ、男性を神輿のように上下に揺さぶると、それに続くように会場からも掛け声が上がる。
「わっしょい!! わっしょい!! わっしょい!! わっしょい!!」
女性たちの掛け声に合わせ、男性のおチンチンがぶらんぶらんと元気よく揺れる。
「あははは!! わっしょい!! わっしょい!! わっしょい!! わっしょい!!」
レフェリーの女性も、スタッフの女性たちも笑いながら参加した。
姉はしなかったそうだが、面前で元気よく揺れるおチンチンをスマホで撮る女性が多くいたそうだ。
男性の象徴であるおチンチンを、映像または画像として自分のスマホに収める。
男性の一番弱い部分を記録として残すということは、女性からすれば男に勝った気分になるのだろうか。
逆に男性はどうだろう。
大勢の女性の前でただ一人一方的に裸にされ、おチンチンを見られ辱められる。
そもそもこの男性はどういう人なのだろう。
俱楽部が雇ったM男なのか。
姉が言うには、男性は顔を真っ赤にして本当に恥ずかしがっていたらしいのだ。
最後まで勃つことはなく、終始情けないフニャチンを晒していたという。
ただ姉は、同じおチンチンを見るなら、男性が恥ずかしがるほど興奮するのだと言っていた。