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クモを追っ払って


2文字数:1252

中学の時、俺は水泳部に所属していたんだけど忘れもしない1年の時、
当時俺は授業が終わると大抵一番に部室に向かってプールの門の鍵を開けてたんだけど、
その日は既に開いていたんだよね。
今日は誰か先に来てたんだと思って気にせずに男子ロッカーに入ろうとしたら、
隣の女子ロッカーから可愛いと評判の1コ上の先輩が水着の格好で出てきたんだ…

先輩は何かに怯えた顔していたので、
「どうしたの?」と聞いてみると、「クモを追っ払って欲しい」と言ってきたんだ。
年季の入った部室だったからクモやゴキブリは珍しいことではなかったが、
虫や爬虫類が苦手な人だったのでちょっと気が引けたが、女子ロッカーに入ったんだ…

ロッカーの中は7月の梅雨時というこもあってか、かなりジメジメしていた。
先輩は俺の腕に捕まり、俺は先輩が言うクモが現われた方へ恐る恐る歩いていった。
俺は何とかしてクモを追っ払おねばと頭では思っていたが、
ロッカーに入った時からほのかに膨らむ先輩の胸がチラチラと腕に触れて
顔では冷静を装いつつも、ずっとドキドキしていた。
すると突然、先輩が「きゃあ!!」という悲鳴と共に俺に抱き付いてきたんだ…

ドキッとしながらも床を見ると先輩の足元に手のひら大のクモがいてゆっくりとこっちに近づいてくるんだよ。
俺は夢中でそばにあったホウキでクモを出口へ掃き出して出していったんだ。
外に出たクモが何処かへ行ったのを確認し、もう大丈夫だという旨を伝えた時、
短い間の後、先輩は「ありがとう」という言葉と共にやさしく俺にキスしてきたんだ…

突然の出来事への戸惑いと、思わぬ形でファーストキスをしたことの驚きで俺は固まった。
先輩はニコッと微笑み、もう一度キスをしてきた。
今度は先程のような触れるだけのものではなく、しっかりとした数秒に渡るものだった。
おもむろに先輩は俺の手を取り、そっと胸に当てた。
俺は一瞬躊躇したんだけど、「いいよ、触って…」という言葉に
抑えていた感情が込み上げてきてゆっくりと先輩の胸を撫でた…

先輩の胸は発育途上で決して大きかったとはいえなかったが、
母親以外で初めて触れた異性の体に徐々に興奮し始めた。
先輩は着ていた水着をへそまで下ろし上半身が露になった。
俺は勇気を出し、先輩の胸に触れながら「舐めていい?」と聞いた。
先輩は無言で頷き、俺はそっと乳首に口を近付けた…

先輩の乳首に口を付けた途端、外から他の部員達の声が聞こえ、
俺は正気に戻り、先輩も慌てて水着を元に戻した。
程なく中に入ってきた女子部員に白い目で見られ気まずい空気になった。
先輩のフォローもありその場はことなきを得たが、
しばらくの間は誤解(でもないが…)で口を聞いてもらえなかった。
それからというもの学年の違いもあり先輩とはすれ違いの毎日で、
部活で会っても人目の多さからまともな会話もできずにいた。
そして約1ヵ月後、先輩は父親の転勤で新潟に引っ越した。
今考えればすごい貴重な経験だったと思う。

 

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