両親は共働きだった
父が仕事変わる、といった言葉を覚えてるが、
詳しくはわからなかった
失業かなにかで、家族が途方にくれて、そんな感じの様子
よく覚えてない、古い家で、厳しい冷え込みの冬の日だった
こたつで、知らない大人の男の人2人、母と自分と4人での夕食
子供の自分には、ご馳走に思えた
母が流し台や冷蔵庫を甲斐がいしく往復する
お酒飲んで騒ぐ大人たちは、楽しそうだったが
よく見ると、酔った大人というのは、とても悲しそうな表情にも見えた
その隣の物置みたいな部屋に、母と自分と2人分、布団が敷いてあって
ホコリ臭い布団にはいって、寒さで震えながら1人で寝た
目が覚めた、襖の向こうには、母と知らない男の人がいる
ごそごそ、動く音、はぁはぁ、はぅっ、大人の女の息づかい
ひーっひっひっ、男の含み笑いも聞こえて
寝る時、大人の男に怖い顔で、こっちの部屋を見るなよと言われてた
何か、大人だけことが、なされてるような
子供が立ち入れないこと、怖いような気もしたが
それでも、襖の隙間からそっと見てた自分
全身を裸にして、真っ白な肌をあらわに、仰向けに横たわる女性がいた
一瞬、母でなく、知らない女性がいるのかとも思った
けど、その裸の女性は、間違いなく見慣れた母だった
父以外の男性の前で、母が何も身に付けず、裸の体をさらしてる
子供ながらの解釈というか、そういう光景はあり得ないもの
頭の中を真っ白にして、その、ありえない光景を見てた、記憶がある
その時、自分は小学4年生、だから母は33、4才だった
女盛りというものだろうが、子供にわかることでもなく
白色の裸、その下半身、膝を立てて開いて、その先に男の人が
手で顔をおおって、耳を真っ赤にしてる母、時々周りを見てる
男の人は下半身だけ裸で、よれよれのワイシャツの裾から性器が
上向きの大人の男性器の、赤い先っぽが見える
けものみたいに、異様に光る目、ぞっと怖さを感じる
裸の母を見下ろしてて、それから、その股間に顔をうずめて
母が声を出す、腰と背中をぐっと反り返らせる
男の人が離れて、また見下ろす、それを繰り返して
もう1人、作業服着たままの丸刈りの男の人も、横で笑って見て
時々、手を伸ばして、乳房を揉む、ぐいぐい揉む
母が仰向けで、されるままになってる
自分を守るとか、そういう仕草を見せない、母のそういう様子が
受入れ難く感じたというか、つらかったのを覚えてる
何かの大人の事情で、こういうのを拒めないのかも
子供が理解できる事でなかった、根拠も無く、そう感じただけのこと
最近思う、あるいは無意識に、父以外の男性を求める母の本性
そういう母の本性、それも、あの状況を許したのかもしれない
15年以上経っても、いまだに、あの光景を思い出し
股間に手を伸ばしてる、困った自分
母親を女性として慕うというのではない
最近は、むしろ、その母の存在すらうっとおしい
ホコリ臭い布団の記憶
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