「佳〇子さんも来てくださいね」
クリスマスのミサに出たのはほんの偶然でした。
女学校で一個先輩だった花村幸恵さんは同じ女性でも、清楚というか、知的で明るい顔立ちが印象的な人でした。
ジーンズに紺のセーターと普段着で出かけた教会。
花村さんはグレーの修道服で決めていました。
花村さんのオルガンで賛美歌を歌い、散会でしたが、
「少しお話をしていかない」
と、部屋に呼ばれました。
女学校とはいえ、進学校で、お勉強の話をしていると、ふと、花村さんが取り出して見せてくれたのは、天狗のお面でした。
「これで想像しているの」
花村さんは、出家するらしい。
「あなたも入信する。ヴァージンなのでしょう」
「え、あの、それは」
ジーンズの下に下着はつけていませんでした。
「シスターと呼んでね」
しゃがみこんで、舌を這わせ、発見されたのは、栗でした。
濃厚な舌先での愛撫で私は逝きそうになっていました。
「すみません。・・・すみません」
若い男性の声がしました。
ほどなく部屋に入ってきたのは、黒い神父服を着た、花村さんの弟さんでした。
「シスター。これは。罪深いことを」
と言いながらも服を脱ぎ裸に。
屹立する男性自身を目の当たりにしたのは、もちろん初めてでした。
シスターにとってかわり私の背後に立つと、太ももの間にペニスを押し付け、素股を挑んできたのです。
「お~、お~」
声を出した先で、熱いほとばしりが宙を飛びました。
「今日はどうもありがとうございました」
お礼をいって外にでると、師走の風がとても冷たかった。