「なにも、猫に嫉妬することないじゃんよ。器ちっちぇ~」
「だってよ」
「だってよじゃねえよ」
「ご、ご主人様~」
「だいじょうぶかい。しろ」
「体がフリーズしたけどだいじょうぶ」
中年男は帰ったのか。
「しろ。溜まってたんでしょ。いっぱい射精(だ)したのね」
「お隣の三毛ちゃんが好きなんでしょ」
「三毛ちゃんか~」
「なにじろじろ見てんのさ。高々雄猫風情が」
「高飛車な雌猫だな~」
しかし、セクシーなお尻に目が釘付けになっていたのは否めない事実だった。
「三毛ちゃん」
夢の中で腰を使っていた。
「あ」
射精(だ)しちゃったよ。
夕べご主人様の脇の下と細腕で発射したばかりなのに。
発情期キタ~ッ!