「どこにでもあるもの」


13文字数:409

どこにでもあるものだね。
     
もう死滅したと思われていた、日本の性民俗は、やはり残っているわけだね。
私の田舎でも、そんな風習が残っているよ。
15歳になった男の子が、春の連休の時に神社の社務所に集まって、
全員でお払いを受けた後、その社前で籤を引く。
田舎の各在所の公民館に、その在所の25歳から39歳までの女が集まっていて、
男の子は自分のひいた籤で指定された公民館に行く、
そこで白装束で待っている女性達の挨拶を受けた後、
その女性達の前で籤を再び引いて、女性を一人選ぶ、
そして、そのまま連れ立って部屋に行き、初体験を済ませる
一度交わった後、再び籤を引きに戻って、また別の女性を選んで先ほどの部屋に行く。
     
それを都合三度して、再び社務所に戻って、明け方まで騒いで、
そのあと明け方に、神前でお払いを受けた後、褌姿で、
全員で神社の裏山に駆け上がって、そこにある小さな祠をお参りして終わる。

 

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