俺のマイブームは女子高生の格好で露出を楽しむことだった。
俺は「ノン気」の女装者だが、男が俺を見て興奮する姿を見るのが好きだ。
その日は、白のブラウスに紺のプリーツスカート、紺のリボンに紺のハイソックスという一般的な女子高生の格好を選択していた。
清楚な方が男はエロく感じるので、下着は勿論、上下共に白だ。
ブラウスからブラが透けて見えることを男は好む。
胸の膨らみは、少し割高だったが液体シリコンが封入されたDカップのシリコンバストで再現していた。
色んな女装用品を試してみたが、液体封入タイプが歩いた時の揺れ方が最もリアルだった。
そして、スカート丈はエロくなり過ぎない程度のミニ丈。
肌が透けて見えるレースのショーツの下には、ベージュのTバックを穿いて男性器の膨らみを押さえているので、前から見られても男だとバレる心配はない。
玄関で黒のローファーと黒のリュックを装着し玄関を出る。
マンションのエレベーターの鏡に俺の姿が映った。
マスクのお陰で顔の男らしい部分が隠されているので、鏡の中の俺はスタイルのいい女子高生に見えた。
露出場所は最寄り駅の隣の駅前だ。
その駅の付近には世界的に有名な観光名所があり、乗降客も結構多い。
俺は徒歩で一駅分を歩いた。
これは俺にとって、女装時のルーティンで、歩きながら女らしい姿勢や仕草をチェックした。
本物の女性がガニ股で歩いても女に見えるが、男が女の格好をする時は過剰な位に女らしい仕草をした方がよい。
女装にはメイクよりも女らしい姿勢や仕草の方が重要だ。
その日の女装の出来は上々のようで、道ですれ違う人たちに驚きの表情はなく、男性は俺の揺れる胸と顔を交互に見ていた。
同じメイク同じ洋服でも、女装がバレたりバレなかったりするので女装は奥深い。
俺はその日のコンディションが良いと判断し、夕暮れ時の駅に向かった。
このご時世なので、駅前を埋め尽くす程の観光客はいなかったが、会社や学校から帰宅する人で駅前は賑わっていた。
俺はスマホを両手で持ち、歩きスマホの状態で駅の階段を上った。
歩きスマホの姿勢になるのには、二つの理由があった。
一つは手の甲の血管が浮き出ないようにする為だ。
手を下げていると浮き出た血管が目立ってしまうが、心臓よりも高い位置に手を上げると手の甲からゴツゴツした感じがなくなる。
もう一つの理由は、俺のパンチラを見る男と目を合わさない為だ。
この世界には、面と向かって女性のパンチラを堂々と見ることの出来る勇者はほとんど存在しない。
俺は男が俺の体を凝視し易いように、自分が見られていることに気付いていない振りをしていた。
俺が前屈みの姿勢で階段を上っていると、後ろにいる男たちが俺のスカートの中を覗いている様子がスマホのフレームに反射して映っていた。
俺は事前に、どれ位の前傾姿勢になれば、後ろから下着が見えるかを確認していたので、俺の後ろにいる男たちにはパンティのクロッチ部分がはっきりと見えている筈だ。
階段で俺とすれ違った男も、振り返って俺のスカートの中を確認していた。
俺は何とも言えない優越感で興奮していた。
男にパンチラを見られることで興奮する俺、女子高生に擬態した俺のパンチラを見て喜ぶ男たち、正にWin-Winの関係だ。誰にも迷惑をかけていない。
本当は階段を何往復もしてパンチラを披露したいが、同じ場所をウロウロすることは不自然なので、俺は駅から少し離れた踏切に移動した。
遮断機ギリギリに立った俺は、リュックを片方の肩で掛け背中が見えるようにして、スマホを見る振りをしながら電車が通過するのを待った。
女装外出をして気付いたことは、本物の女性は遮断機から離れた場所に立つということだった。
その理由は、電車の風で髪の毛が乱れたり、スカートが捲れたりするからだ。
俺の後ろには俺の背中の透けブラを見ている男たちが立ち、踏切の反対側には下校中の男子高校生の集団と、ヘッドライトで俺を照らしている乗用車が停車していた。
やがて、電車が接近してきた。
俺のスカートは電車の風圧で後ろが捲れ、俺の透けブラを見ている男たちにお尻のワレメが透けているレースのパンティを見られた。
俺がリュックを片方の肩に掛けたのは、ブラが透けている背中を見せる為だけではなく、スカートの後ろが捲れ易くする為でもあった。
リュックにはスカートの後ろを抑える効果があったので、その効果を無効にする必要があった。
そして、電車が目の前を通過すると、今度はスカートの前が捲れ上がり、俺のパンティが乗用車のヘッドライトに照らされた。
自動車レースの世界でスリップストリームと呼ばれているこの風は、物体を引き寄せる効果があった。
空力特性の悪い電車のスリップストリームは強烈で、へそが見える程に俺のスカートは大きく捲れ上がった。
勿論、俺はスカートが捲れ恥ずかしがる演技をしながらスカートを抑えた。
その方が、男が興奮するからだ。
俺のパンチラを見た乗用車のドライバーは、恥ずかしがる俺の姿を見ながらすれ違って行き、男子高校生たちは、驚いた表情のまま俺の姿を目で追っていた。
俺は男子高校生たちのオナニーのオカズになるかもしれないと思うと嬉しい気持ちで一杯になった。
俺は不審に思われない程度に、階段と踏切を交互に行き来し露出を楽しんだが、夜の8時を過ぎると駅の乗降客が減り、露出する相手がいなくなった。
俺は家に帰ることにした。
駅前の通りには、コロナの影響で歩行者天国の様な賑わいはなく、土産物店や飲食店は全てシャッターを下ろしていた。
俺が通りを歩いていると、突然、誰かが背中から抱きついてきた。
俺はスマホと片方の肩にかけていたリュックを落としてしまうと、俺に抱きついた男は俺の背中やお尻に体を密着させ、胸を強く揉んできた。
俺は突然のことで体が硬直し何も出来ないでいると、男は片手で俺の胸を揉みながら俺のスカートを捲り上げ硬い棒状のモノを俺のお尻に擦り付けてきた。
女の声を出せない俺は、女装中は声を出さないようにしていたが、その習慣が身についているせいで、こんな緊急事態になっても声が出ることはなかった。
片手で俺のシリコンバストを揉んでいた男は、もう一方の手を俺のスカートの中に入れ、レースのパンティを脱がそうとしてきた。
俺は男の手を避ける為に腰を引いて抵抗したが、その動きは結果的にお尻を男の下半身に強く擦り付けることになった。
男は強引に俺のパンティを脱がそうとしていたが、レースのパンティは普通のパンティよりも伸縮性がない為、男は俺のパンティを脱がすことに手間取っている様子だった。
すると突然、男は俺を前に突き飛ばした。
道路に倒れ込んだ俺が振り返ると、男が走り去る姿が見えた。
男は走りながらズボンのチャックを締める動作をしていたので、俺のお尻に擦り付けられていた棒の正体が推測出来た。
俺は、逃げて行く男に見覚えがあった。
俺のパンチラを最後に見た男だ。
年齢は20代前半、髪の毛がボサボサでニートの様な印象の男だった。
男は踏切で俺のパンチラを睨みつける様な目で見た後、俺の後を付けてきて、階段でも俺のスカートの中を覗いていた。
道路に転がされた俺は、ブラウスがはだけスカートが捲れ上がっていたので、誰が見ても乱暴を受けた後だと分かる格好になっていたが、幸い大きな怪我はしていないようで、右ひざが擦り剥け血が滲み、手のひらに小石が食い込んでいるだけだった。
俺は起き上がり、乱れた洋服を直す為にスカートの中に手を入れブラウスの裾を伸ばしていると、手に粘着性のある白濁した液体が付着した。
俺のお尻には、自分のモノではない精液が付着していた。
男は途中で俺が男だと気付いたから逃げていったと思っていたが、しっかりと射精を済ませていた。
状況から考えると、男はDカップのおっぱいを揺らしながら歩いている女子高生のパンチラを見て興奮し、その女子高生の後ろを歩いていると、周りに人がいないことに気付き、ズボンから勃起した一物を取り出すと、後ろから女子高生に襲い掛かったが、パンティを脱がそうとしている最中に逝ってしまい、自分のしたことが怖くなって逃げ出した…という事のようだ。
俺は満員電車や深夜の暗い夜道以外にも痴漢がいる事に驚いた。
家に戻った俺が洋服を脱いでみると、スカートの裏や下着にべっとりと男の精液が付着していた。
更に、レースのパンティがビリビリに破れていて、脱がされる寸前だった事が分かった。
今回の痴漢は女の扱いに慣れていなかったので、被害は擦り傷程度で済んだが、相手が痴漢の常習犯だったり複数だった場合は、こんな被害では済まなかっただろう。
シャワーで入念に体を洗った俺は、傷の手当を済ませるとスカートや下着を処分し、女装外出をやめることにした…。
しかし、傷が癒えて来ると、あの時の興奮を思い出し、男にレイプされる自分を想像しながら、道具を使って女のようなオナニーをするようになっていた。
俺は「ノン気」の筈なのに、男にレイプされるシチュエーションを想像しないと逝けない体になっていた。
今夜、俺は女装を再開する…男にレイプされることを期待しながら…。