大きくないけどいいところに当たった彼のこと


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彼は目立たないけど素敵な人だった。
シャイで、愛情表現が下手で、でも、私のことすごく大切にしてくれてるのは分かった。
彼の身体、匂い、大好きだった。
セックスは上手とは言えなかったけど、私のことを感じさせようと、一生懸命なところが大好きだった。
自分のテクニックの無さを補うために、彼はクンニが念入りだった。
「俺、お前のオマンコが大好きなんだ・・・」
そう言って、ずっと舐めてた。
私のアソコ、ずっと舐めてくれた彼、気持ち良かったし、嬉しかった。

彼と一つに繋がるだけで、私は気持ち良かった。
元彼には、激しくて気を失うほど逝かせられた人もいたけど、彼とは、繋がるだけで良かった。
彼の匂いに包まれて、彼と一つに繋がって、そして、彼の遺伝子が欲しいと心から願った。
上手じゃなくても、大きくなくても、彼となら満足できた。
だって、彼のはいつもいいところに当たったし、私の腰が勝手に動いてた。
彼の赤ちゃん、産みたかった・・・

彼、コンビニで週刊誌を買おうとしてた時、アクセルとブレーキを踏み間違えたクルマに突っ込まれて亡くなっちゃった・・・
先週、一周忌に行ってきたけど、彼のご両親に、
「息子のことは忘れて、新しい人生を歩きなさい。三回忌は、声はかけないから。もう、うちに来ちゃダメだよ・・・」
って言われた。
でも、忘れることなんかできないよ。
戻ってきて・・・

 

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みんなのコメント

1 名前:名無しさん2021年08月26日(木) 07時58分12秒

うわあ、切なすぎるよ。

2 名前:名無しさん2021年12月06日(月) 12時58分16秒

これは辛いお話でした。

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