コロナのせいで、いきなり嫁は仕事がなくなってしまったし、僕の給料も半分近くまで下がってしまった。嫁の美優は、イタリアンレストランで料理を作っていた。シェフというわけではなくあくまでパートだが、料理はかなりの腕前なのでそれなりに任されていたみたいだ。
ただ、長引く宣言や規制のせいで、お店自体が潰れてしまった……。すぐに転職を考えたが、なかなか見つからない。僕自身も仕事が激減し、給料が半分くらいになってしまったことで、かなり追い詰められていた。
そんな中、大家さんが色々と親切にしてくれた。家賃をコロナ騒動が落ち着くまでは減額してくれると言ってくれたり、仕事の紹介までしてくれた。でも、それでも生活は苦しくなってしまい、もっと家賃の安いところ……公営の賃貸物件に移ろうという所まで追い詰められてしまっていた。
そんな事を大家さんに相談すると、大家さんは家賃をタダにしてくれると言い始めた。ただ、条件としては、大家さんの家事を手伝ったり賃貸物件の雑用を手伝ったりすることを提示された。
それは、僕らにしてみれば本当にありがたい申し出だった。ありがたくその話を受けると、
「私も、家内が亡くなって外食やコンビニ弁当ばかりで健康が不安だったんですよ。こちらこそ、お礼を言います」
と、そんな風に言ってくれた大家さん。本当に、ありがたかった。
大家さんは、3年くらい前に奥さんが病気で亡くなった。それ以来、一人で生活をしている。お子さんがいるのかわからないが、訪ねてきたのを見たことはない。
大家さんは、今まで話した内容から推測して65歳前後。ただ、趣味がゴルフと言う事もあるのか、いつも日に焼けていて健康的だ。かなり若く見えると思う。
そして、この30戸ほどの賃貸マンションのオーナーさんで、最上階に住んでいる。駅近で人気のあるこの物件は、いつもほぼ満室だ。なので、大家さんはかなり生活には余裕があるんだろうなと思う。
それに引き換え、僕らは本当に余裕がない生活になってしまった。でも、こんな形で大家さんには助けられている。帰宅すると、美優が笑顔で出迎えてくた。ビーフシチューの良い匂いがする。
『お帰りなさい! お腹空いたでしょ。今日は、良いお肉貰っちゃったからいっぱい食べてね』
そんな風に言う美優。基本的に、食事は大家さんの分も作っている。大家さんは、こんな風に色々と食材も提供してくれるので、食費もかなり助かっている。
美優は、毎日ではないが、大家さんに食事を作ったり掃除をしたり洗濯をしている。大家さんは、比較的外出していることが多いので、留守の間にする感じらしい。
僕は、大家さんに感謝しながらも、早く給料を元に戻さないとマズいなと思っていた。そして、食事が始まった。美優は、色々と楽しそうに今日の出来事なんかを話してくる。僕は、ビーフシチューが美味しいと言った。
『でしょ!? 今日のは、すごく美味しくできたと思う。大家さんがくれたお肉、和牛だよ』
美優は、ニコニコと上機嫌で言う。本当に、大家さんには助けられているなと思う。
『本当だよね。お金使わなくなったもんね。助かるよね』
美優は、すごく感謝しているという顔で言う。僕も、そうだねと言った。でも、助けられているという事に、男として複雑な気持ちもある。だからといって、いま大家さんの助けがなくなってしまったら生活も立ちゆかなくなるし、何も言うことも出来ない。
こんな感じで、不安はありながらも日々は平穏に過ぎていった。今日は、珍しく美優の方から夜のお誘いがあった。最近、コロナのせいでもないと思うが、すっかりとセックスをしなくなっていた。恥ずかしそうに誘ってきた美優。僕は、彼女を抱きしめてキスをした。
色白で顔も小さくスタイルも良い美優は、モデルとか芸能の仕事が出来るのではないだろうか? そんな風に思うのは、夫だからなのかもしれないが、実際に知り合いには美人だと褒められる事が凄く多い。
僕は、彼女のパジャマを脱がせていく。細身の身体からは想像もつかないほどの大きな胸があらわになる。僕は、むしゃぶりつくように彼女の乳首を舐め始める。
『んっ、うぅ、あっ、輝、気持ちいいよ』
美優は、控えめな声を上げ始める。いつものことだが、美優はあまりリアクションが大きい方ではない。恥ずかしがりなので、声を出すのが恥ずかしいみたいだ。すぐに固くなる小さな乳首。僕は、ついつい彼女のウエストを見てしまう。くびれて細いウエストは、折れてしまうのではないかと心配になるくらいだ。
そして、美優とセックスをするときにいつも思ってしまうのが、もしも美優がAV女優になったら、きっと天下を取るだろうなと言う事だ。身体が100点で、顔まで100点という女性はまれだと思う。僕は、美優のヘソのあたりを舐め始める。
そこを舐めたら気持ちいいだろうなと言うことではなく、単に僕が舐めたくて舐めているような感じだ。
そして、僕は彼女のショーツも脱がせていく。恥ずかしそうに手で隠す彼女。僕は、触ったり舐めたりしたいなと思うが、いつも拒否されてしまう。今日も、手を伸ばすがガードされてしまう。僕は、仕方なく自分の服を脱ぎ、さっさとコンドームを装着して美優に覆い被さる。一気の挿入すると、美優は少し身体をのけ反らせるようにしながら、
『輝、愛してる』
と、感情のこもった声で言ってくれた。僕は、美優にキスをしながら腰を振る。一気に射精感が高まってしまう。いつも早漏気味だけど、今日は久しぶりと言う事もあるのか、とくに早い。でも、さすがに申し訳なくてなんとか堪えながら腰を動かし続ける。
『ンッ、あっ、あっ、輝、気持ちいいよ』
美優は、控えめな声を上げながら僕に抱きついてくれる。僕は、こんなにも美しくてエロい身体の美優とセックスが出来ると言うことだけで、無上の喜びを感じてしまう。
僕は、身体を起こして腰を振る。揺れる大きな胸に、くびれた細いウエスト。僕は、結合部を見つめる。僕のペニスが抜き差しされるのがハッキリと見える。僕は、そのまま彼女のクリトリスを触り始めた。
『うぅあっ、あっ、輝、気持ちいいっ』
美優は、あえぎ声が大きくなった。僕は、美優の変化に驚いた。そして、クリトリスを触っているのに、拒否してこないことにも驚いていた。いつもは、クリトリスを触り始めると恥ずかしそうに僕の腕を掴んで拒否をしてくる。
でも、今日の美優は抵抗せずに触られるに任せている。そして、あえぎ声はいままでに聞いたことがないくらいに大きくなってきた。
僕は、腰を振りながら夢中でクリトリスを触る。ハッキリと固くなっているのがわかる。僕は、夢中で触り続ける。すると、自然に皮が剥けてしまった。
直接指がクリトリスに触れると、美優はさらに腰を浮かせるようにしてあえぎ始めた。美優の感じ方は、さらに激しくなっていく。僕は、興奮しきった状態で触り続ける。
『輝、気持ちいいの、ダメ、もうダメ、イ、イッちゃう』
美優は、そんな事まで言い始めた。イクなんて、いままで美優が口にしたことはない。僕は、さらに強くクリトリスをまさぐりながら激しく腰を動かし続ける。美優を感じさせている……。その思いが、僕を突っ走らせる。そして、美優は、
『イクっ、うぅっ、うぅっ!! イクっ!』
と、歯を食いしばるようにしながら言った。身体を震わせる美優。僕は、そんな彼女を見ながら射精をした。
『輝、ゴメンね、声出ちゃった……はしたなくてごめんなさい』
美優は、そんな風に謝ってくる。その顔は、今までにないくらいに色っぽい感じで、媚びた牝という雰囲気すらする。僕は、そんなに気持ちよかった? と質問する。
『うん。すごく気持ち良かったよ。愛してる』
甘えてくる美優。僕は、幸せだなと思いながらも、美優の変化に少しだけモヤッとしたものを感じていた。
数日後、会社から帰ると美優がいなかった。どうしたのかな? と思っていると、玄関で物音がした。見に行くと、美優だった。TシャツにGパン姿。汗をかいている感じだ。
『あっ、輝もう帰ってきたんだ! 早かったね! ちょっと待ってて、シャワー浴びてくるね。汗かいちゃった』
美優は、笑顔で僕に話しかけてくる。僕は、どうしたの? と質問した。
『うん。大家さんのお部屋の掃除してたの。ゴメンね、ご飯まだこれからなんだ』
そんな風に言いながらお風呂の方に行く美優。僕は、お疲れ様という言葉と、慌てないでという言葉をかけた。でも、僕は美優がブラをしていないことに気がついてしまった。
ノーブラで、掃除をしていた? 汗をかくから? 大家さんは、いなかったのだろうか? 色々と疑念がわいてしまう。
少しすると、美優が慌てて出てきた。
『いま作るね。お腹空いてるよね?』
そう言って、夕食を作り始めてくれる。僕は、急がなくて良いと言いながら美優を見た。美優は、いつもの部屋着でブラはちゃんとつけている。
胸が大きいので、垂れないようになるべくブラはつけているというようなことを言っていた気がする。それなのに、ノーブラで掃除? 僕は、釈然としないものを感じながらも、美優が夕食を作るのを待った。
『ゴメンね、思ったよりも時間かかっちゃって。大家さんの部屋、物が多いんだ』
そんな風に言いながら配膳をする彼女。僕は、大家さんはいなかったの? と聞いた。
『うん。留守だったよ。掃除をするときは、だいたいお留守だよ』
そんな風に答える美優。僕は、ホッとした。考えてみれば、大家さんがいるのにあんな格好で掃除はしないはずだ。いくら高齢とはいえ、まだまだ大家さんは若々しい。少し心配になってしまう。
『今日は、魚貰っちゃったんだ。アユだって。お友達が釣ってきたんだって』
そんな風に言いながら、塩焼きを持ってきた。僕は、食べて美味しいと言いながらも、塩焼き以外の食べ方って、何があるんだろう? と考えていた。
それから一週間ほど経ったとき、帰宅するとまた美優がいなかった。