姉ちゃんたちの計画に乗ったら、想像以上の成り行きに。
俺は姉ちゃんと童貞処女で初体験。一週間後に姉ちゃんの親友ともして、いまは姉ちゃん、姉ちゃんの親友、その弟とで、4Pもするようになった。
コロナのせいだ。姉ちゃんは俺より一年早く東京の大学入学、高校のときからの親友ミサキさんも進学して、2LDKの部屋で一緒に暮らすようになっていた。
ミサキさんは美形で背が高い。姉ちゃんは地味め、優等生タイプでスリム。
おれは中学生のころから、姉ちゃんと自転車の二人乗りするのが好きだった。
朝、姉ちゃんが学校に遅れそうになったときも、よく乗せてやった。おれの自転車じゃなく、おふくろのママチャリにだ。
そんなとき姉ちゃんはときどきおれのチンコをズボンの上からいたずらしてきたり、ぴったり胸をつけてきたりする。そういうことをする程度に仲がよかった。
姉ちゃんが大学に入った次の年、姉ちゃんと年子のおれは地元の大学に進学した。実家住まい。ミサキさんの弟ケイタは高校三年になっいた。やっぱり実家住まい。
四人一緒に何度もテーマパークとか海水浴とかに行ったことがあるから、四人は友達同士と言ってよかった。
大学に入っても、時間を持て余していた。オンライン授業で、サークル活動はないし、バイトもろくに見つからない。あっても短いので、カネもない。
そこに姉ちゃんから、日曜日に家でゲームするから来いと指示。姉ちゃんは、いつだって指示だ。誘いとかお願いなんかはしない。
休みの日なら実家から日帰りできる。ケイタも来るという。
姉ちゃんたちの部屋に行くのは初めてだし、ミサキさんのことはちょっと好きだったから、すぐオーケー。
その日の午後、途中のコンビニで飲み物とつまみを買って訪ねた。ケイタはもう来ていた。
ゲームなんかしないで、リビングで楽しく話しているうちに、姉ちゃんたちは上のスウェットを脱ぎ、ふたりともタンクトップになった。少し怪しい雰囲気。
盛り上がってから、姉ちゃんがちょっと真剣な雰囲気になって言う。
「ここまでの話でもうわかったと思うけど、姉ちゃんたち、マジでバージンなんだ。だけど、もうそろそろ卒業したい。大学に入ったら彼氏見つけるつもりだったのに、コロナがこうでできない。ネットで見つけるのもいやだし」
ミサキさんが言った。
「そして初体験は、清潔で、ガツガツしてなくて、信用できる男じゃなきゃいやだ。考えたら、身近にいるそういう男性って、あんたたちだけなの」
俺は固まったかもしれない。ケイタも目を丸くしている。
姉ちゃん「あんたたちも童貞なんだし、もしいやでなければ、俺くんは、ミサキと初体験して。ケイタくんは、あたしとしてくれない?」
ミサキさん「彼女になってくれと言っているんじゃない。重く考えないで」
姉ちゃんはケイタを見つめ、ミサキさんは俺を見つめてきた。二人とも、救いを求めているような目だった。俺は姉ちゃんのそんな目を、見たことがなかった。
俺もケイタも同意した。二組はふたつの椅子に分かれ、身体をくっつけて、妙な自己紹介みたいなことをやり直し。
弟たちはシャワーを使うように言われた。順に浴びて、それから姉ちゃんとミサキさんの部屋に分かれて始めた。部屋のしきりはふすま。壁じゃない。
ところが、ミサキさんとしようとしても、俺は未経験だし、気持ちの準備もない急展開だ。俺のものは完全に勃起しない。どうしても十分な固さにならない。
ふすまごしに、姉ちゃんとケイタのひそひそ声が聞こえてくる。こっちの声も筒抜けということだ。それが気になって、緊張しているのかもしれない。悪戦苦闘したけれど、ドツボにはまっていくばかりだった。
姉ちゃんのほうも、うまくいっていないようだった。
そのうち、「あっ」とケイタの声。挿入前に射精してしまったようだ。「すみません、すみません」と謝っている。
姉ちゃんの声「あたしがお姉さんの友達だから、緊張してる?」
「そうかもしれません」
「気にしなくていいのに」
ごそごそ音がしていたけど、やがて姉ちゃんがミサキさんに声をかけた。
「そっちは?」
「まだ」とミサキさんが答えた。「俺くん、あたしに遠慮しすぎで」
しばらくして、Tシャツを着た姉ちゃんが入ってきた。
「急ぎすぎた。お風呂使う。ケイタくんと洗いっこして、お互いの裸やタッチに慣れようと思う」
「それ、いいアイデア」ミサキさんは、俺を慰めるように言った。「いきなりだと、面食らうよね。あたしたちも、そうしよう」
「そうですね」
姉ちゃんたちがなかなか戻ってこないので、ミサキさんは裸で俺を引っ張って脱衣所に入った。ガラスごしに姉ちゃんたちが洗い場で立って洗い合っているのがわかった。
「もう少し」と姉ちゃん。
「入れてよ」とミサキさん。
俺たちも中に入った。姉ちゃんたちはふたりともボディソープまみれだ。成人した姉ちゃんの裸を見るのは初めてだった。姉ちゃんも俺のチンコを見てくる。俺のものはしぼんでいた。姉ちゃんはケイタのチンコを両手で包みこんでいた。
洗い場は四人立つには狭すぎた。満員電車みたいに、全員がぴったり身体をくっつけることになった。ミサキさんが俺にボディソープをかけ、俺もミサキさんに同じことをした。最初は手でお互いの身体を洗い合っていたけれど、すぐに身体を密着させ、すり合わせて洗うようになった。
姉ちゃんがケイタの身体をミサキさんに向けて、俺を引っ張った。俺と姉ちゃんは向かい合って密着した。
心臓が止まるかと思った。やばすぎないか、このシチュエーション。
姉ちゃんは、身体をこすりつけてくる。チンコを触られたので、それまで萎縮していたのに急に元気になってきた。
しばらくその組み合わせで身体を触り合ってから、最初に戻った。姉ちゃんはケイタのボディソープを流してから、二人で風呂場を出ていった。
俺とミサキさんは、またお互いの身体のすみずみまで念入りに洗い合ってから、部屋に戻った。姉ちゃんたちは、試合を再開していた。
俺たちも再開したけど、チンコは休憩前よりは元気になっていたとはいえ、当社比七十パーセントというところだった。俺としては、罰ゲームをやらされている気分になってきた。そう思うと、またしぼんだ。
姉ちゃんと裸でくっついていたときは、無茶苦茶な興奮で、やれると思ったのに。
姉ちゃんたちも同じようだった。
俺もミサキさんも途方にくれていると、姉ちゃんがこっちに声をかけてきた。
「ミサキ、トレードしない?」
このままでは進まないとわかったようだ。問題は初体験で、相手が誰かは二番目だということなのだろう。
ミサキさんも賛同した。
「あ、いいかも」
ケイタと部屋をかわって、ふすまを閉じ、裸の姉ちゃんの脇に横になった。
姉ちゃんは言った。
「ミサキより姉ちゃんのほうが、緊張しないでしょう」
「別の緊張があるよ」
「さっき大きくなってたよ」
「姉ちゃんだったから」何を言っているんだか、自分でもわからなくなっていた。
「だったら大丈夫だ。子供に戻ろう。むかし、姉ちゃんの胸やおまた触ったときみたいにリラックスして」
姉ちゃんを愛撫し、姉ちゃんにチンコをいじられているうちに、俺のものは完全に勃起した。
「いけそうだ」
「来て。ゆっくり、やさしくだよ」
姉ちゃんたちが用意していたゴムをつけて、そろそろと挿入していった。先っちょに感じる抵抗のところを二三度突ついてから、ちょっと強く押しこむと。
「あっ」と姉ちゃんが声をあげた。俺はびっくりした。
「痛い?」
「ううん。動かないで」
ミサキさんの声。
「いった?」
姉ちゃんが答えた。
「成功」
「あっ」とミサキさんも声をあげた。それからあえぐように「こっちも」
こうして、姉ちゃんたちの計画は、かなり違う結果になって、いったん終わった。
二組の姉弟が、同時に童貞処女喪失近親相姦をしてしまったんだ。
その夜は、二回戦はなかった。姉ちゃんが、無理、と言ったんだ。弟組は早めに帰った。
次に姉ちゃんたちの部屋に呼ばれたのは、一週間後だ。
「するの、いいよね」と姉ちゃんが言った。俺は当然そのつもりだった。このときは、最初の計画通り、俺とミサキさん、ケイタと姉ちゃんの組み合わせですることになった。あのときは「体験」であって、射精はしたけれどもセックスしたとは言えないという気分だった。姉ちゃんとすることの罪悪感もあって、失敗しちゃったという気持ちが、その日まで続いていた。
このときは、合間にリビングに出てはみんなで様子を報告しあった。
一回ごとにセックスがどんどんよくなっていって、三回目が終わったときには、みんな、完全にはまっていた。この日も遅くならないうちに弟組は帰った。
次は四日後で、ケイタも学校がなかった日。このときは、その前と同じように、俺とミサキさん、姉ちゃんとケイタで始めた。二回戦になったときは、ふすまを開けてした。初めての相互鑑賞プレイ。
三回目を始める前、姉ちゃんがミサキさんに言った。
「次、俺くんとしていい?」
「いいよ」とミサキさん。「あたしも、ケイタのを見ていて、自分にもやってほしくなってた」
姉ちゃんは俺を見て言った。
「ミサキにしたみたいに、姉ちゃんにもして」
「見てたの?」
「見えたんだ」
罪悪感が消えたわけじゃなかったけど、それがあったからよけいになのか、この日姉ちゃんとして、この快感はやばすぎると思った。姉ちゃんの声も大きかった。
それから二年以上たった。いま、俺とミサキさん、姉ちゃんとケイタが、いちおうのパートナー同士だ。ミサキさんとは、二人だけで外で会ってすることもある。
姉ちゃんたちの部屋に、ケイタも一緒に呼ばれたときは、どちらともする。最後はだいたい入り乱れての4Pになる。最初の夏休みには、そんな日を何日も、何回も続けた。
このコロナが完全に終わるまでか、姉ちゃんたちが大学を卒業するまでは、こういう関係は続くのだと思う。