俺が小3の頃の話。
当時ものすごく人見知りで、おまけにデブだった俺は、クラスに馴染めずいつも1人だった。
ある日の放課後。
いつものように、1人で下校している最中の出来事。
大通りを曲がって住宅街の方へ進んだところで前方から、スーツを着て、短めのタイトスカートを履いている20代半ばくらいのOLのお姉さんが歩いてきた。
顔をチラッと反射的に見てみたら、目鼻立ちが整っていて物凄く可愛かった。
そしてサラサラの黒髪が微風に吹かれて靡いており、清楚な雰囲気を漂わせている。
正直かなりタイプだったので、俺は完全にそのお姉さんに一目惚れをしてしまった。
(可愛い…可愛すぎる)
そして何より、タイトスカートから伸びている、色白でスラっとした生脚に目が釘付けになってしまう。
歩くたびにヒラヒラと揺れるスカートを見て、子供ながらに興奮した。
(ホントに可愛いお姉ちゃんだなぁ♡綺麗な太ももだなぁ…どんなパンツ履いてるんだろう…♡風が吹けば見えそうなのになぁ……)
気がつくと俺は立ち止まってそんな妄想をしていた。
お姉さんもいつの間にか、立ち尽くしている俺の横を通り過ぎてしまっていた。
後ろを振り返ると、お姉さんが大通りの方へ歩いていく姿が見えた。さっき俺が通ってきた方面だ。
俺は興奮を抑えられず、お姉さんを尾行することにした。
俺はお姉さんの後ろ姿を、息を荒げてデレデレした表情のまま眺めて尾行していく。
(パンツ見えろっ!パンツ見えろっ!)
(お姉ちゃんの太ももっていい匂いなんだろうなぁ…クンクンしてみたいなぁ…ペロペロするのもいいかもなぁお姉ちゃんの太もも美味しそー…)
我ながら小3とは思えないほど変態的な妄想が次々と思い浮かぶ。
特に、お姉さんの太ももに抱きついて鼻を擦り付け、クンカクンカ、スーハースーハーしている自分を妄想して興奮に入り浸っていた。
そんな妄想をしていると、突然お姉さんが立ち止まった。
見てみるとそこはバス停だった。お姉さんはバスが来るのを待っているようだ。
俺は意を決して……
(ちょっと話しかけてみようかな……?今ならチャンスだし……いや、でも緊張するなぁ…どうしよう……)
だが、人見知りな俺にそんなこと出来るわけもなく、その場で数分ほどウロウロしていたら、やがてバスが到着した。
当然のことながら、お姉さんはそのバスに乗り込んでいった。
(あぁ…お姉ちゃんが………)
俺は仕方なくトボトボと家に帰った。
帰宅後、俺はお姉さんのことばかり考えていた……というか、ほとんどがエロい妄想ばかりだったが。
(お姉ちゃんの可愛い顔に思いっきりチューしたい…顔じゅうペロペロしてヨダレまみれにしたい)
(お姉ちゃんの頭とか頬っぺたをナデナデして可愛がってあげたい)
(お姉ちゃんのおっぱいモミモミしたりお尻舐めたりしたい)
(お姉ちゃんのスカート捲ってパンツをガン見したい)
(お姉ちゃんの太ももの匂い嗅ぎたい…ペロペロもしたい)
(お姉ちゃんが履いてたスカートペロペロしたい…お姉ちゃんが履いてるパンツの匂い嗅いだり舐めたりしたい)
(お姉ちゃんと一緒にお風呂入りたい…ついでにボクがお姉ちゃんの全身をペロペロナメナメして綺麗に洗ってあげちゃう)
「あぁぁぁぁお姉ちゃん可愛いよぉ…ボクがいっぱい可愛がってあげるよぉ〜…お姉ちゃん大好きぃ〜ボクのお嫁さんになってくれっ…!」
俺は思いつく限りのエロい妄想をしながらブツブツと呟きつつ、ズボン越しにチンチンを弄っていた。
これが人生初のオナニーだった。すごく気持ちよかったのを覚えている。
もちろんまだ精通はしていなかったが。
それから俺は毎日毎日、学校でも家でもお姉さんのことばかり考えるようになった。
(お姉ちゃんの太ももペロペロしたいなぁ…)
(お姉ちゃんのおっぱい吸いたい)
(お姉ちゃん今日は何色のパンツ履いてるんだろうなあ…)
授業もそっちのけでこのザマだ。
また、体育の授業の時は、
(そういえばお姉ちゃんの体操着姿や水着姿も見てみたいなぁ…きっとメチャクチャ可愛くてエッチなんだろうなぁ…想像しただけでもう……ハァハァハァハァ)
こんなことばかり考えていた。
特に、半袖短パンの体操着姿で健康的な色白の素肌を晒しているお姉さんを思い浮かべると、なんとも言えぬ背徳感で鼻血が出そうなほど興奮した。
さらには夢にまで出てくるようになった。
1回目は、俺がお姉さんを背後から襲って無理やりスカートとパンツをずり下ろし、そのまま強奪して帰宅後にそれらを舐め回すという内容。
2回目は、嫌がっているお姉さんに無理やりキスをしたり、頭をナデナデしたりするという夢。
3回目は、お姉さんを裸にして身体の隅々までペロペロ舐め回すという夢。
これ以外にも何度か夢を見た気がするが、よく思い出せない。
だが、どの夢も物凄く興奮したのと同時に、目が覚めた時にかなり絶望したのを覚えている。
ある日の放課後。
いつものように1人で下校していたら、前回とほぼ同じ場所でお姉さんに遭遇した。
あれ以来見かけていなかったので、もう会えないのかと思っていた矢先の出来事だった。
(お、お姉ちゃん!?また会えるなんて!!相変わらず可愛すぎるよぉ…あぁぁもう今すぐ抱きついてペロペロしたい)
前方から歩いてくるお姉さんを、立ち止まって隅々まで眺める。
前に会った時と同じく、スーツ姿に短いタイトスカートを履いている。
そしてやはり、そこから伸びる生脚が美しい。
俺はこの前と同じように、お姉さんをこっそり尾行することにした。
お姉さんが俺の横を通り過ぎるのを待ち、それから尾行開始。
(ハァハァ…後ろ姿見てるだけで興奮する…ペロペロしたい…ペロペロしたい…ペロペロしたい…お姉ちゃんの色んな所ペロペロしたいよぉぉぉぉ)
俺は脳内でお姉さんを全裸に剥き、綺麗な裸体を思う存分舐め回す妄想をしていた。
……そんな妄想をしながら尾行を続けていると、また前回と同じくお姉さんがバス停の前で立ち止まった。
(今日こそ声をかけてみようか…?でも、何を話せばいいんだろう……)
声をかけるかどうか迷って、その場で右往左往する。
これじゃ前回と全く同じだ。
そして数分が経った頃、バスが到着してお姉さんが乗り込んでいく。
(お姉ちゃん!待って!)
俺はつい衝動的になって、ドアが閉まる直前にダッシュでバスに乗り込んでしまった。
車内は比較的空いていたが、俺は迷わずお姉さんが座っている一番後ろの席に向かい、お姉さんの真横に座った。
普段ならこんなことする勇気は無いのだが、この時は極度の興奮状態になっていて、このような大胆な行動に出てしまったのだと思う。
(やべー!!お姉ちゃんのすぐ隣に座っちゃった!!やばいどうしよう……ってか、チョーいい匂いするし…ハァハァハァハァ)
俺はお姉さんの身体から放たれる、甘くてとろけそうな香りに猛烈に興奮してしまった。
そして、少し目を横にやると、座っているお姉さんの太ももが視界に入る。
透き通るように綺麗な色白で、産毛一つ生えていないスベスベの肌。
俺はしばらくの間、お姉さんの生脚を食い入るように眺めた。
すると、どこからか「スーッ、スーッ」と寝息のような音が聞こえてきた。
気になったので、ふと顔を上げてみるとお姉さんが鞄を抱え、身体をコクコクと揺らしながら眠っていた。
きっと仕事終わりで疲れているのだろう。
そして何よりその寝顔が、もう天使かと思うほど可愛く、萌え死ぬかと思うレベルだった。
(はぁはぁ…か、可愛すぎ……やばいっ、もう我慢できないっ!)
お姉さんの可愛い寝顔を目の当たりにした俺は、完全に理性が崩壊してしまった。
そして。
俺はお姉さんの顔に両手を伸ばし、優しく頬を撫で回し始めた。
自分の肌とは明らかに違う、女性特有のスベスベな触感。俺の興奮は最高潮に達した。
(可愛いっ…可愛いっ…可愛いっ…可愛すぎるよぉ)
俺はお姉さんを起こさないように、愛でるように、可愛がるように慎重に撫で回していく。
撫でるたびにムニュムニュと、お姉さんの柔らかい頬っぺたが歪むのがたまらない。
そんなお姉さんに萌えながら、ひたすら頬の感触を楽しんでいる俺。
しかし段々と、撫でるだけでは我慢できなくなった。
俺は自分の顔をお姉さんの顔に近づけていき、頬と頬を密着させた。そしてお姉さんの頭を両手で軽く押さえて動かないようにしてから、スリスリと頬擦りをし始めた。
(お姉ちゃんに頬擦りしちゃったぁ…ハァハァハァハァ…スリスリ〜スリスリ〜お姉ちゃん大好きぃぃぃ…!)
こうして頬擦りをしていると、俺よりもお姉さんの方が圧倒的に小顔であることに気づいた。
まぁ俺は当時、小3にしてはかなりデブだったから顔もデカかったんだと思うけど。
(お姉さん大人なのに、小3のボクより顔ちっちゃいんだなぁ…か〜わいいっ!)
そんなことを思いながら、俺はゴシゴシと、今までよりも激しく頬擦りをし始めた。さらに、舌を伸ばして、お姉さんの可愛い顔をベヂョォォォォォォォォッと、何度も何度も舐め回していく。
舌触りのよいスベスベの肌。俺は取り憑かれたようにベロベロと舐め回していく。
さらにエスカレートした俺は、唇を突き出してお姉さんの顔じゅうにキスをした。
んぢゅーっ…んぢゅーっ…んぢゅーっ…チュパッ…チュパッ…チュパッ…チュパッ…チュパッ…チュパッ…チュッ…チュッ…チュッ…ブヂュゥゥゥゥッ…ブヂュゥゥゥゥッ…ブヂュゥゥゥゥッ
何回キスしたか覚えてないが、おそらく50回は超えていたと思う。
それくらい、俺は狂ったような勢いでお姉さんにキスをした。
お姉さんの顔は、俺の唾液まみれでギトギトに汚れてしまった。
俺は興奮のあまり、もう限度を完全に超えてしまっていた。
お姉さんを愛でること以外、この時の俺は何も考えられなかった。
「………っ!?………ひゃあっ!?」
「…………え?」
お姉さんの悲鳴で我に返った。
俺があまりに激しくキスしたり舐め回したりしたもんだから、お姉さんが目を覚ましてしまったようだ。
そして、寝ぼけていた脳が次第に覚醒していった時、お姉さんは今の状況を把握したようだ。
見ず知らずのガキにペロペロされているという、非現実的な状況を。
「ちょっ……!?な、何してんのキミ………!?」
「あ、あっごめんなさい…っ……可愛くてつい……」
慌てて身体を引っ込めて謝る俺。
お姉さんは青ざめた表情になりつつ、ちょっと怒ったような口調で
「なっ…何考えてんのよ一体……いくらなんでもあり得ないでしょー。立派な犯罪よ、これは」
と言いいながら、俺の頭に軽くチョップを食らわせてきた。可愛い。
っていうかお姉さん、声も可愛すぎる。
聞いているだけで癒されるような、包容力のある優しい声音。このお姉さんの性格の良さが滲み出ている。
「あのね、キミはついやっちゃったのかも知れないけど、された方はすごく怖いの。一生トラウマになっちゃう人だっているんだよ?私だって、さっき目が覚めたとき、何が起こったのか分からなくて怖かったんだから。だって起きたら、知らない子供が自分の顔を舐め回してるんだよ?誰だってビックリするでしょ?」
「う、うん………」
「だから、こういうことはしちゃダメなの。相手を深く傷つけることになるから。キミだって、警察に捕まって人生メチャクチャになっちゃうし。ま、今回は私のお説教だけで勘弁してあげるけど。とにかく、こんなことしたって、良いことなんて何一つ無いのよ?分かった?」
「分かった……ごめんなさい…」
「……なら良かった。じゃ、この話はもう終わりね。」
そう言ってお姉さんは微笑む。
俺のことを優しく諭してくれるような説教だった。
あんな酷いことをしたのに、なんて優しいんだろう。
そして何より俺は、初めてお姉さんと会話ができた事実にメチャクチャ興奮し、もう劣情が抑えきれそうになかった。
チンコは既に限界まで膨張している。
そして俺は遂に、勢いに任せて言ってしまった。
「お、お姉ちゃん……か、か…可愛いね………ボクお姉ちゃん大好き…っ!前にお姉さんと道ですれ違った時からずっと…っ!だから…な、名前だけでもいいから教えてっ!!!」
「えっ…!?」
お姉さんは突然の告白に驚き、ポカーンとした表情をしていたが、
「…あ、あはは、急に告白されちゃったよ〜どうしよー……。あ、私は麗香っていうの。ぼくのお名前は?」
と答えてくれた。
麗香ちゃんかぁ……。名前を知ることができたという事実にキュンキュンしてしまう。
「ぼ、ボクはタクト………今は9歳……」
「へぇー、タクトくんかぁ。カッコいい名前だね!9歳ってことは、3年生かな?」
「う、うん………れ、麗香ちゃんは…?」
「女の人に年齢を聞くもんじゃないの。…まーいいけど。私は25歳だよ〜。だからタクトくんとは16歳差だね〜。」
こんなやり取りをしていると、どんどん俺の中でムラムラが溜まっていく。
(こんなキモいボクと楽しそうに話してくれるなんて……なんて優しいお姉ちゃんなんだろう……あぁペロペロしたい…さっきみたいにペロペロしたい…)
俺はもう、欲をコントロール出来なくなっていた。
「れ、麗香ちゃんホント大好き!可愛いし優しいしサイコーだよぉ〜ボクと結婚してよぉ〜たっぷり可愛がってあげるからさぁ〜」
「ちょ、ちょっと落ち着いてってば!……っていうか結婚て……随分と年の差婚になっちゃうねw」
「道で麗香ちゃんを見かけた時からずっと、チューしたりペロペロしたいと思ってたんだぁ…フヒッ……結婚したら毎日できるよね…ウヘヘヘヘ♡♡♡」
「結婚してないのにさっきやってたじゃんw寝てる私にチューしたりペロペロしたりしてたじゃーんw」
「あ、あれはつい我慢できなくて………で、でも今ももう我慢できないんだ…今すぐ麗香ちゃんをさっきみたいにペロペロしたいんだよぉ…ハァハァ」
「うわぁ〜ヘンタイだ〜、私このままじゃまたタクトくんに襲われちゃうかも〜w身の危険を感じるから次のバス停で降りちゃおうかな?w」
少しイジワルそうに笑って、茶化すように言ってくる麗香ちゃん。
やべー超可愛い。ホントに萌え死にそう。
「待ってよぉ…ボクもっと麗香ちゃんとお喋りしたいよぉ…」
「えー?しょーがないなーw……ねぇねぇ、じゃあさ、他にはどんなエッチなこと考えてるの?」
麗香ちゃんが小声で、興味津々な様子で俺に訊ねてくる。
そんな麗香ちゃんに益々興奮してしまう。
(あぁ、やばいよ麗香ちゃん…麗香ちゃんが俺のエロ妄想に興味を持つなんて……麗香ちゃんって実はエッチな子だったんだなぁ…ハァハァ……もう俺、チンコ爆発しそうだよぉ……)
「ほ、他には…麗香ちゃんの頭ナデナデしたり、頬っぺたをむにむにしたりして可愛がってあげたいなーとか、麗香ちゃんにボクのヨダレ飲ませたいなーとか、麗香ちゃんのスカート捲ってパンツ見てみたいなーとか、麗香ちゃんのパンツをペロペロしたりクンクンしてみたいなーとか…」
俺がよくしている妄想の内容をそのまま話した。
言った後に後悔した。こんなことを言ったら、いくら優しい麗香ちゃんとはいえ流石にドン引きされるかと思ったからだ。
「ちょっとwwヤバイんだけどwww小3でそんなハイレベルなこと考えないでしょ普通wwタクトくん、将来は大物になりそうだね〜w」
しかし麗香ちゃんはドン引きするどころか、面白くて仕方ないといった感じで笑っている。
「……てっきり気持ち悪がられるかと思ったけど……」
俺は、おずおずとそう言った。すると麗香ちゃんは
「だって、その想像力が凄いなーと思ってさー。あとそれを私に惜しみなくペラペラ喋っちゃうってところも、むしろ感心しちゃった。想像力バツグンだから創作とかに向いてるかもね!」
なんて微笑みながら返してきた。
俺のキモい妄想を聞いてもなお、優しくそんなことを言ってくれる麗香ちゃん。天使だ。
「麗香ちゃんて優しいね……」
「えぇ?どうして?」
「え、だって……いや、やっぱり何でもないや」
なんだか急に気恥ずかしくなってしまった。
こんな優しい麗香ちゃんに対して劣情を抱いていた自分を情けなく、恥じる気持ちになった。
…と、ちょうどバスが終点である駅前ロータリーに着いた。
俺はここで大変なことに気付いた。
(どうしよう…お金持ってない……)
そう、俺は下校中に麗香ちゃんを発見して、その場の勢いでバスに乗り込んでしまったもんだから、運賃のことなんて考えていなかった。
「お、着いたね。今更だけど、タクトくんも駅に用があったの?」
「い、いや……バスに乗る麗香ちゃんを見て、つい興奮して意味もなく乗っちゃった………だからお金もない……」
俺は泣きそうになりながら言う。
「もー何やってんのー、バカだなーw」
麗香ちゃんは俺の頭をさわさわと軽く撫でてくれ、そのまま出口の方に向かった。
「大人1人、子ども1人分でお願いします」
麗香ちゃんは運転手に向かってそう言い、2人分のお金をジャラジャラと投入口に入れた。
「ほら、行くよ」
麗香ちゃんに手を引かれ、俺はバスを降りた。
「れ、麗香ちゃん……ごめんなさい……迷惑かけて………」
「そういう時は『ありがとう』でいいの。今度からは後先考えない行動はしちゃダメだぞ〜」
笑顔で俺の頭を撫でてくれる。
「タクトくん、さっきの話で私の頭ナデナデしたいって言ってたけど、逆に私がタクトくんのことナデナデしちゃったねw」
そう言われると、俺は恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまった。
「あれあれ?さっきまでのヘンタイなタクトくんはどこに行ったのかなー?何だか急に大人しくなっちゃってるしw ……じゃ、私そろそろ行くけど。はいこれ、帰りの分ね。」
「えっ……いいの……?」
なんと麗香ちゃんは俺に、帰りの分のバス賃を渡してくれた。
「だってお金持ってないじゃない、このおバカさんw」
そう言って麗香ちゃんは、からかうように俺の頰をむにむにと指で突っつく。
「気をつけて帰りなよ〜。降りるバス停も間違えないようにね!」
「う、うん…ありがとう……」
「…あっ!あと、これだけは言っておくけど、他の女の子に突然『ペロペロしたい』とか『ヨダレ飲ませたい』とか言っちゃダメだからね!そんなこと言ったら絶対嫌われちゃうから。」
「………っ!!」
俺はまた顔を真っ赤にして俯く。
麗香ちゃんは、そんな俺を見て笑いながら、「じゃあね」と言ってその場を離れた。
俺は駅の方へ歩き去っていく麗香ちゃんの後ろ姿を、見えなくなるまで恍惚として見送った。
スラっとした体躯にサラサラの黒髪。
そして歩くたびに揺れるタイトスカートと、そこから伸びる綺麗な生脚。
最後に見たその後ろ姿は、とても美しかった。