小学校の時、家族向けの大型の集合住宅に住んでいた。
コンシェルジュがいるようなタワマンではなく、戸数が多いだけだ。
小学校には、同じ集合住宅に住んでいる児童が沢山いた。
1つ上の従姉妹、未来(みく)も同じ集合住宅、同じ小学校だった。
うちの学校は、登校班があって、未来は同じ登校班だった。
オレと友達は、大人たちから「悪ガキ」扱いされていた。
振り返って思えば、実際、そうだったと思う。
町内会、集合住宅が主導となって、夏休みはラジオ体操が行われていた。
大人しい連中は、俺達と一緒にラジオ体操するのを嫌がったので、未来がリーダーになって、悪ガキ達をの面倒を見ることになった。
メンバーは、
従姉妹の未来(みく)6年
オレ5年
おおちゃん5年
ながとも5年
林君5年
ゆうじ5年
全員、未来のファンクラブの会員みたいな連中だ。
晴れの日は、外でラジオ体操。
雨天は、集合住宅内のレンタルルーム。有料で使用料は、親が割り勘で支払っていた。
ラジオ体操は、早朝からなので、俺たちは夏休みにも関わらず、夜更かしもせず、早寝早起きをした。
大人たちは、良い子守ができたと喜んでいて、ラジオ体操は、未来に任せっきり。
朝の忙しい時間帯に、わざわざ大人が見学に来ることはなかった。
未来は、大人の前では優等生だが、子どもだけになると、男子に対してボディータッチが増えた。
男子には冗談を言ったり、笑顔を振りまいたり、その気がある素振りを見せたり、男子が自分(未来)のことを好きになるように、導いていた。
オレが未来に、
「〇〇君が、未来のことが好きみたいだよ」
とか報告すると、満足そうな顔をしていた。
でラジオ体操の日。
未来は、
「おはよう。今日も暑いね」
とか言いながら、ポロシャツの裾をめくって、パタパタしながら来た。
オレ達は、未来のお腹とおへそにくぎ付けになっていた。
未来は、男子がガン見しても、嫌な顔をしなかったので、おれも遠慮なく、未来の縦長のおへそと、綺麗な肌のお腹を見せてもらった。
晴れの日の未来の服装は、ポロシャツと白のハーフパンツ。
未来が前屈をすると、パンツ線とパンツの柄が透けていた。
未来は
「準備するから、ちょっと待ってね」
とか言いながら、ポロシャツのボタンを全部外してから、ラジオ体操をしていた。
因みに、解散する直前になると、ポロシャツのボタンを全て留めていた。
多分、大人の前では、きちんとした服装をしているのだろう。