「じゃあ、そろそろ帰るね。明日も早いし」
まさみが、恋人の尚之に寂しそうに言う。尚之も寂しそうな顔で、
「そうだね、楽しかったよ。また明日ね」
と答えた。まさみと尚之は、同じ大学の2年生と3年生だ。尚之の方が1つ上で、交際して一年ほど経つ。大学の中でも際立って美しいまさみと、男らしいイケメンだと言われることの多い尚之は、似合いのカップルだと言われている。
今日は一緒にクライミングジムで汗を流し、軽くファミレスで食事をして別れた。筋肉質で体力もある尚之は、男性ホルモンのせいか性欲も強い。それなのに、まさみはどちらかというと淡泊なので、尚之は少し不満を感じている。
そして、尚之は帰宅すると、シャワーを浴びてノートパソコンでSNSのチェックをしたり、今日の出来事を眺めたりしていた。最近の若者の例に漏れず、テレビをつけることはない。とりあえずテレビをつけるという事もないし、必ず見ている番組もない。テレビは、若者世代に関しては完全にオワコンになってきているようだ。
尚之は、毎日確認しているSNSのアカウントを見始めた。それは、いわゆる女装系男子、男の娘のアカウントだ。最近はブームなのか、男の娘系のアカウントはとても多い。オナニーを見せたり、ディルドを使って疑似セックスをしたり、中には輪姦プレイをアップしているアカウントまである。
尚之は、まさみという完璧に近い恋人までいるくらいなので、女性が好きというごく普通の性的指向を持っている。でも、このアカウント、ミルクちゃんの動画や画像にはどハマりしてしまっていた。
小柄で可愛らしい雰囲気のミルクちゃんは、アイマスクというか、目と鼻の辺りだけを隠すマスクをして活動をしている。そのマスクも、穴が大きいので可愛らしい目は丸見えだ。ほとんど鼻しか隠れていないようなマスクで、けっこう過激なオナニー動画をアップしている。
今日はピンク色のウィッグに、スケスケのキャミソールみたいなランジェリー姿だ。透けて乳首が見えていて、尚之はもう勃起していた。考えてみれば、男の乳首だ。興奮する物でもないはずだが、完全女装をしたミルクちゃんのその姿は、そっちの気がない男性も興奮するようななまめかしさがある。
最近の女装男子のアカウントは、短い動画をアップしているが、続きを見るために有料サイトに誘導して会員になってもらうというビジネスモデルが確立してしまっている。ただ、ミルクちゃんはそんな事はしていなくて、SNSのアップ出来る上限の長さの動画をアップしていて、本編はアメリカのエロ系の動画アップ系のサイトにアップしている。
動画を見ることに関しては、全て無料で出来るようになっていて、そんなところも尚之が気軽に鑑賞するようになった原因の1つだ。
ただ、ミルクちゃんは課金行為はしていないが、買い物サイトの欲しいものリストはアップしている。ファンがそれを見て、ミルクちゃんの欲しいものを買ってあげているという状況だ。SNSでは、男女問わずよく見る行為だ。中には金券をリストに入れていたりして、口さがない人は乞食行為だと言って馬鹿にしていたりする。ミルクちゃんはそういう事はしておらず、ランジェリーやコスチューム、ディルドやバイブなど、配信に使うものしかリクエストしていない。尚之は、ランジェリーをプレゼントしたことがあるくらいには、ミルクちゃんにハマっている。
尚之は、新しい動画がアップされているのを確認すると、ズボンとパンツを降ろしてオナニーの準備を始めた。ミルクちゃんは、いつもどおりに乳首を触り始める。余計なおしゃべりはなく、いきなりオナニーを始めるのがいつものスタイルだ。
キャミソール越しに、小ぶりなペニスが勃起していくのはっきりと映っているが、薄いモザイクがかかっている。SNSの方の動画には、ペニスには薄いモザイクがかかっている。尚之は、すでにペニスをしごき始めた。ただ、勃起していく男のペニスを見て興奮することに、いまだに多少の恥ずかしさを感じているようだ。
「んっ、うぅっ、気持ち良い。乳首気持ち良い」
可愛らしい声であえぐミルクちゃん。声も可愛らしいのが特徴だ。あまりに高くて女の子みたいな声なので、何か細工をしているのかなと思うほどだ。
キャミソール越しに、乳首を触り続けるミルクちゃん。触り方も激しくなってきている。勃起したペニスはキャミソールを盛り上げていて、尚之は、そのペニスですら可愛いと思うようになっていた。その尚之のペニスは、ミルクちゃんの小ぶりなものと比べると、大人と子供くらいの差があるほど大きい。
尚之は、大きなペニスを持っていることをそれほど良いことだとは思っていない。女の子によっては、痛がってしまってセックスが中断してしまうこともあるからだ。どれだけ念入りに愛撫をしても、そもそも膣のサイズとギャップがありすぎて、どうしても痛いと言われることもあった。
今交際しているまさみは、痛がることはない。強い快感を感じてくれているが、まさみ自体はセックスには淡泊だ。まさみ曰く、感じすぎて疲れるからだそうだ。まさみに対して、ほとんど不満のない尚之だが、そこだけは不満を持っているようだ。
「気持ち良い。乳首気持ち良いよぉ」
可愛い声であえぎながら、乳首をこすり続けるミルクちゃん。キャミソールをまくり上げ、小ぶりなペニスを剥き出しにする。薄いモザイク越しでも、先走りがダラダラと垂れているのがわかる。
「ダメぇ、イッちゃう、おチンポミルク出ちゃうっ」
切羽詰まった声で叫ぶミルクちゃん。そのまま射精を始めてしまった。小ぶりなペニスから、驚くほど大量に精液が飛び出していく。ドクドクと何度も何度も精液を飛び散らせながら、とろけきった顔でうめいている。
乳首への刺激だけで射精してしまう姿に、尚之は強い興奮を感じながらオナニーを続ける。そして、すぐにリンク先の動画サイトにも飛んだ。さっきの動画からの続きの動画が、すでにアップロードされていた。
小ぶりなペニスから、精液が飛び出す瞬間から動画は始まった。モザイクのない動画なので、小ぶりなペニスが丸見えだ。仮性包茎で皮が余っているようなペニス……おちんちんと呼んだ方が良いようなペニスだ。毛は剃っているのかツルツルの無毛で、可愛らしさが強調されている。
「うぅあぁ、出ちゃった、おチンポミルク出ちゃった」
可愛い声でうめくように言うミルクちゃん。尚之は、男の射精を見ながら夢中でオナニーをしているという事になる。飛び散った精液は、ほとんど全てがミルクちゃんの身体の方に飛び散っている。キャミソールに大量に降り注いで汚してしまっている状況だ。一部マスクで隠れているとはいえ、可愛い顔がほとんど見えている。ちゃんとメイクもしていて、濡れたような唇や、より大きく見えている瞳も可愛らしい。
ミルクちゃんは、キャミソールに飛び散った精液を指ですくい取るように集めていく。そして、それを自分の口に持っていき、すすり取り始めた。自分の出した精液を口に含む……普通なら嫌悪感を覚えるような姿だ。可愛らしい顔で自分の精液を飲み干していくミルクちゃんを見て尚之は興奮しきっていて、射精感を堪えながらひたすらオナニーを続けている。
そして、ミルクちゃんは無言でディルドを取り出した。そこそこ大きなディルド……熱っぽい目でそれを見つめている。ミルクちゃんは、それを舐め始めた。熱心に丁寧に舌を絡めていく姿は、女の子が本物のペニスをフェラチオしているように見える。
「おチンポ美味しい。オマンコうずいちゃいます」
そんなはしたない言葉を口にしながら、大きく口を開けてくわえ込むミルクちゃん。小顔なので、ディルドが大きく見える。卑猥なランジェリー姿で疑似フェラチオをする姿に、尚之の興奮はさらに高まる。ミルクちゃんは、喉の奥までくわえ込み、涙目になりながらフェラチオを続けている。
「おチンポ欲しい……おチンポハメても良いですか?」
カメラに向かって、媚びたように言うミルクちゃん。そして、くわえていたディルドを床に立てた。ディルドの底には吸盤がついているようで、固定されている。ミルクちゃんは、カメラに向かって背を向けてまたがっていき、腰を下ろしていく。
すでにヌラヌラ光っているアナル周り。ワセリンが塗り込まれているようだ。ミルクちゃんは、お尻を突き出すようにしてカメラにアピールしていて、自分でアナルを左右に拡げた。
まったく毛がなく可愛らしいお尻は、女の子のお尻のように真っ白で形も良い。お尻だけを見ていると、とても男性のお尻には見えない。細い指で拡げられたアナルは、色素沈着も少ない。ただ、微妙に形がいびつになっていて、少なからず拡張されているのがわかる。
ゆっくりと腰を下ろしていくミルクちゃん。ディルドがアナルに押し当たるが、そのままさらに腰を下ろしていく。あっけなく、ディルドがアナルを押し拡げて入っていく。
「うぅっ、おチンポ気持ちいいっ」
すぐにとろけた声をあげるミルクちゃん。そのまま腰を上下に動かし始めた。可愛い顔をしていても男なので、動きは力強い。最初からいきなり激しい動きだ。
「あっ、アンッ、気持ち良いっ、おチンポ気持ちいいっ」
はしたない声をあげながら、あえぎ続けるミルクちゃん。尚之は、射精を堪えながらオナニーを続けている。
「欲しい……本物のおチンポで犯して欲しい。あぁ、ダメぇ、イク、イクっ、んおぉっ、イグッ」
ミルクちゃんは、身体をのけ反らせながらガクガクッと震えた。強い快感を感じているのは間違いなさそうで、本物のペニスが欲しいと思っているようだ。このアカウントには、色々なオナニーの動画がアップされている。でも、今のところ男性とのリアルな絡みはない。
ミルクちゃんは、身体の向きを変えて正面を見るような体勢になった。キャミソールはまくれ上がり、勃起したペニスが揺れている。小ぶりで可愛らしい見た目が、可愛らしい姿ととてもマッチしているようだ。
ミルクちゃんは、そのまま腰を上下に動かし始めた。ペニスが縦に揺れ、尚之はさらに興奮した顔になっている。もしかして、自分はゲイなのだろうか? そんな疑念を持ちながらも、尚之はオナニーを続けている。最近の男の娘系のアカウントの増加は、驚くほどだ。必ずしも、男性が好きという性的指向の男性ばかりに支持されているという事ではないようだ。
尚之は、ミルクちゃんのオナニー動画の影響で、オナニーをするときに乳首を触るようになっていた。大きなペニスをしごきながら、指先で乳首をこすり続けている。最初はさほど感じなった乳首も、今ではすっかりと感じるようになっていた。
「気持ち良い。おチンポ気持ちいいの。あぁ、中に出されたい。本物のおチンポに、種付けしてもらいたい」
ミルクちゃんは、切なげな顔で言いながら腰を動かし続ける。ファン獲得のために言っていると言うよりは、本気で男性に犯されたいと言っているような表情だ。そして、腰を激しく動かしながら、両方の乳首を指でこすり始めた。
あまりにもはしたなくて浅ましい姿だ。ただ快感を貪欲に追い求める姿に、尚之は興奮している。まさみには圧倒的に足りない部分だ。尚之は、常々もっとセックスに興味を持って欲しい、少しは淫乱になって欲しいと思っている。ミルクちゃんにハマったのも、そのあたりの圧倒的な違いがあるからかもしれない。
「気持ち良い。おかしくなっちゃう。おチンポ気持ちいいの。あぁ、イクっ、イクっ、おチンポミルク出るぅっ!」
ミルクちゃんは、叫びながら射精を始めた。ペニスには一切手を触れていないのに、ドクドクと大量の精液が勢いよく飛び散る。ミルクちゃんは、そのアカウント名の通り射精の量が多い。大量のミルクをまき散らすのが人気のようだ。
尚之は、本当に可愛らしい顔で射精をするミルクちゃんを見ながら、あっけなく射精を始めた。乳首を激しくこすりながら、大量の精液を射出する尚之……。快感が強すぎて、うめき声が抑えられていない。
画面の中では、とろけきった顔のミルクちゃんが、まき散らした精液を指で集めて口に持って行っている。口の周りをドロドロにしながら、とろけた顔で画面を見つめるミルクちゃん。そのまま飲み干していき、舌で口の周りを舐めるような仕草をしている。