お実(さね)


4文字数:2043

なおぼんが奉公人の男の子を味見するお話。

初めてだという宗太郎のオンナの扱いはひどいものだった。
「痛いちゅーてんねん。ほら見てみい。おちち、赤うなってしもたがな」
「ごめーん」
「もっと、やさしーでけへんか?」
「こ、こうかな」
「ま、ええやろ。あん、そうそう。じょうずえ。ちょっと左手、遊んでるで」
「はい、はい」
もぞもぞと、すり割りをなぞりはじめる。
濡れ出すまでは痛みがあったが、今は、十分である。

「舐めてみるか?」
「え、あ、はい」
両足を左右に思いっきり広げてやった。
鼻が当たるので、くすぐったい。
「べろの広いところを使って、大きく舐めんねん」
「こうですか」
「いちいち聞きな。舌先ををとんがらかせて、お実(さね)をつついてぇ」
べちゃべちゃとことさら音を立てて吸い付いている宗太郎。
まだひげも生えていない。

「ああ、ええわ。そうやでぇ。そこそこ」
なんか奥からじゅわっと湧いてくるような感じがたまらない。
腰が勝手に浮き上がって、宗太郎の顔に押し付けてしまう。
「んぐ、んぐ。苦しいです、姐さん」
「まだまだ、もっと舐めてえな」
「べろがしびれてきました」
「しゃあないなぁ。あんた、舐めたろか」
「え、いいんですか」
まんまるこい目をして、わたいを見つめる。
かあいらしいなぁ。
「こっちにきぃ。あたしが舐めたげよ」
ひざ立ちでいそいそと、筋張った竿をしならせながら、宗太郎が寄ってきた。
わたいは、仰向けにさして、そのまたぐらに顔を持っていった。
「かっちかちやな。若いんやねぇ」
まだ、十五やろ?もうこんなに大きいもんやろか?大人と変わらへんくらいや。
「もう、痛いくらいですぅ」
「ほんま、痛そうや」
べろりと舌を大きく出して、亀さんのウラ筋を舐め上げる。
「ひぃ~」
小娘みたいな声を上げて宗太郎がのけぞる。

ちゃんと剥けきって、なかなかどうして、カリのはっきりした持ち物やった。
「これ入れたら、気持ちええやろねぇ」
あたしは、またがって、蜜壷にその濡れた坊主頭を沿わせてみた。
「ああ、熱い。ええわぁ。宗太郎」
「ね、姐さん」
体重をかけて宗太郎を飲み込もうとするが、きつい。
久しぶりやからな。
だんなも最近は腰をいわしてからめっきり元気がのうなった。
「あつっ、ちょっと痛い」
潤いが足りないと言うわけではないが、宗太郎が大きいのだ。
ぱちっと、弾けるようにアタマが胎内へくぐりぬけてきた。
「き、きつい。ふうう」
あたしは、中ほどで腰を下ろすのを止めた。
でも、宗太郎は下から突き上げようとしてくる。
「ちょ、ちょっと、待ち」
「え?あきませんか」
「あんたの、おっきすぎるわ。裂けてしまうがな」
少し間をおいて、また挑む。
今度は最後まで飲み込んだ。
しかし、抜き差しならぬ状態とはこのことだと思った。
「うご・・かしな・・て」
「はい」

自分から動くしかなかった。
幸い、緊張は解けはじめ、弛緩してきていた。
蹲踞(そんきょ)の姿勢のまま、あたしは宗太郎に乗って船出した。
ずんずんと腰を入れ、入れたまま尻を回す。
宗太郎という舟をを漕いでいるように。
「ああん。ええわぁ」
「姐さん、気持ちええです。たまらんです」
「そうかぁ。口を吸うたろ」
そう言って、この日のために紅を引いた唇を薄い宗太郎の唇に合わせた。
「もぐ、むぐ、むん」
自慢やないけど、わたいの舌は長い。
宗太郎の歯茎を嘗め尽くすくらい奥まで届いている。
「おわっ、あう、もう」
宗太郎が息苦しくなって、顔を背けた。
「うふふ、宗太郎、どうや?おなごの味は」
余裕を見せてそう聞いてやった。
「もう、逝きそうです。姐さん」
「逝ってもええよ。ほなら、ワン公みたいに後ろからやってくれるか?」
そうして、あたしはうつぶせになり、尻だけを上げて宗太郎に突かせた。
「うあっ、おしりの穴が丸見えですやん」
「間違いなや、入れるとこ」
「わかってま・・す・て。あれ?見にくいな、ここかぁ」
「そ、そこ、指でひらげて、入れてごらん」
胎内の強い拡張感があった。
めりめりと宗太郎が入ってきて、臓腑を突き破りそうだった。
「ああ、気持ちええ。姐さんのおめこ」
「突いてぇ」
「ほな、いきますよ」
バンバンと肉の当たる重い音が四畳半に響いた。
「あ、あっ、宗太郎ぉ。もう、あかん、壊れる」
「うっ、きついです。逝きます、逝きます」
「ああ~ん」
体の奥に熱いシブキを感じてあたしは突っ伏した。
こうして、宗太郎の筆おろしは、無事に終わった。
「あんたを、娘のカヨと見合わせるのはおしいな・・・」
「姐さん・・・」
汗にまみれた、宗太郎と二人で、溶けるように寝てしまった。

 

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