初稿からだいぶ時間が経ちましたが、続きを話させてください。
姉京子の股ぐらを覗き見て、あわやというところで実行を頓挫させた僕は、次に京子の裸をぜひ見たい!と思わずにはいられませんでした。とくに、十二分に膨らんだオッパイは、絶対に外せないターゲットでした。
ある日、僕は学校が早めに終わり帰宅すると、家には誰もいませんでした。僕は、すぐに風呂場の探索にとりかかりました。風呂場に入り、無計画に周りを見回しましたが、特に覗けるような場所はありません。向かって左側にトイレと仕切りになっている磨りガラス入りの木枠があるだけでした。
(うーん、この磨りガラスが、京子の入浴中だけ透明だったら・・・・)などと、ありえない状況を考えましたが、そんなことになったらすぐにバレてしまします。僕は風呂場を出て、隣のトイレに移動しました。すぐに窓枠をジッと凝視しましたが、特に何も気づきません。とりあえず電気を付けて、今一度見回すと、木枠の左下になにやら長方形の「形」が見えました。
(?・・・・!)
わずか10秒ほどで、それが何か気づきました。僕はためらわずに、「ビリツ」とその布テープを剥がしました。そう、そこには直径1センチ弱程の「節穴」があったのです。いわゆる木目の中心部分で、そこだけポコッと落ちたのでしょう。僕は、急ぎ風呂場に急行し、木枠の右下を確認しました、そう、ありました、同じように布テープが・・・・。しかも、テープを貼ったあとに水色のペンキが塗られており、気付かなかったのです。次の行動はお決まりです。部屋にシャーペンを取りに行き、再度、トイレに急行し、少しだけ穴を開けました。もちろん、向こうは何も見えません。僕は少しずつペンでつつき、半分ほどの穴を開けました。そして風呂場に行くと、逆側から破った部分の端を奥に織り込んで、視界がよくなるようにかつ目立たないように細工しました。またトイレに戻り向こうを見ました。右目を近付けると、段々風呂場の景色が分かるようになりました。浴槽と逆側の窓が見えます。
(よし、これで成功!あとは、夜をまつだけだ!)
僕はトイレ側の覗き穴を塞ぎ、小躍りしながら部屋に戻りました。
夕方になり、姉が高校から帰宅しました。すでに台所では母が夕食の支度をしており、姉は、母に先に入浴するように言われました。姉はいつものようにピンク色の薄いパジャマを持って、
「よっちゃん、先に入るね!」
と僕に笑顔を振りまき、脱衣所に入りました。僕は、興奮しました!
(ついに、京子ちゃんが風呂に入る、よーし、いつ行こうか・・・・)
僕ははやる心を抑えながら、外見は強いて冷静を装いました。5分ほどして、トイレの前に行くと、
「ザァ、ザザァア・・・・」
という紛れもなく、姉京子がお湯を流している音が聞こえてきました。
(よし、もういいだろう、湯船に入られると困る・・・・)
案外、冷静な状況分析をしながら、僕は意を決してトイレのノブをゆっくりと回しました。中は暗く、姉が電気を付けずに入浴中だったのです。多分、夏休み前くらいだったので、日が長く、電気なしでも入浴できたのでしょう。当然、僕も電気をつけるわけにはいかず(付けるとトイレ側の電気の明かりがあちらに漏れてしまうから)、ゆっくりとドアを閉めて鍵をかけました。さらにゆっくりと腰を下ろし、覗き穴の方へ顔を近づけました。すでに心臓はドクドク早打ちし、ペニスも勃ち始めています。
(ザー、ザザー、カコン、カコ・・・)
壁一枚隔てたすぐ向こうには、京子が、あの姉京子が全裸でいるのです。そして、全裸で体をこすり、桶で汗を流しているはずなのです!!!
(お、おちつけ、せっかくのチャンスなんだ、気づかれてはいかん・・・・)
僕は震える右手の親指と人差し指で、テープの左上をつまみ、ゆーっくりと剥がし始めました。半分ほどを剥がし、僕は恐る恐る右目を穴に据えました。白い煙のようなモヤが初めに目に入りました。何も見えません。何度見ても見えません。
(湯気があるとは言え、何も見えないなんて、穴が小さすぎたかな???)
僕は、自分の計画が失敗したかと思い、その日は諦めようとしました。しかし、次の瞬間、
(ん、うん? 何か動いているか??!)
最初とは明らかに違う景色が見えたのです。そこには、薄茶色の「何者」かがふよふよと蠢いていました。凝視していると、それが次第に京子の両腕だということに気づきました。そして、さらに目を凝らすと、
(ああ、こっ、これは、もしかして、いやっ、間違いなくこれは京子ちゃんの・・・・・!)
そこには、まだ見ぬ姉京子の・・・・あったのです (3につづく)。