「思い出は降る雪のごとく遠く切なく・・・」 4


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13文字数:5650

      
八 男女の営みの秘密
    
 その夜も私は久と一緒に寝床に入って裸になって抱き合い、お互いの下腹を手でまさぐり合った後、いつものように久の手でしごかれて射精を終えていた。
久が枕元に用意してあった濡れ手拭で丁寧に拭き清めてくれて、再び私たちは抱き合って下腹をまさぐり合った。一度射精した後は余裕を持って久の性器をじっくりと弄り回し、今度は久を喜ばせるのが慣わしになっていた。
わずか一ヶ月だったが、毎夜の儀式ですっかり久の反応を学び、喜ばせる技巧を覚えていた。たかだか十二歳の子供にしては上出来で私が性的にませていた証拠だろう。
 私は二本指を久の膣に深く挿入してその中を巧みに掻き回し、同時に親指の先で膣の上に有る小指の先ほどの豆を刺激すると久が酷く反応することを知っていた。私はその技巧で久を喜ばせ、久の喜悦の表情を見ながら私もまた二回目の射精を久の手に放ち終えるのだった。その後、お互いに満足してまた私たちは抱き合った。
今度は大人しく、私が寝るまで一緒に添い寝してくれるのである。
その間が私と久の寝物語の時間だった。
 今でも良く覚えているが、毎夜、そうして真っ暗な闇の中でお互いに満足して心地よさの余韻を噛み締めながら、ひしと抱き合い様々な話しをするのだった。それは本当に仲睦ましい新婚夫婦のようだった。
 久は自分の生い立ちや、毎日の家事や、機織の仕事やその他、同輩の下女や出入りの職人たちの噂話を話して聞かせた。普段は大人しく無口だと思っていた久が饒舌に話すのは私に心から気を許している証拠で嬉しかった。私もまた学校のことなどを話したが、やはり大人の久の話が中心でもっぱら私は聞き役だった。そんな寝物語の中で私は最も関心のある性の話を久に求めた。
それは、男や女の体のことや、男女の関係の様々な話だった。
   
 その中で、やはり最も大きな驚きだったのは男女の性行為の秘密だっただろう。
私は男女の行為や子供がどうしたら出来るるかなどについては、全く知識が無く、久から手淫をしてもらって射精するようになった後も相変わらず子供が出来る具体的な方法は知らないままだった。何度か久に、チン○の先から出るのがおしっこではなく、子種の汁だと教えられたが、その先の具体的な性行為については流石にうまくはぐらかされたままで教えてくれなかった。久がそれをようやく教えてくれたのは、一緒に暮らし始めてもう一月近く経ったある晩のことだった。
 その夜、寝物語の中で私は前々からずっと知りたかったがうまくはぐらかされて、久が教えてくれなかった、肝心の質問を再び口にした。
   
 「なあ、久、あの子種の汁で子を作る話だがぁ、どうやっておなごの腹ん中に汁を入れるんかいなあ?なあ、どうするんや?久はちっとも教えてくれんがぁ」
「ふふふ・・・・、若さあ、そがいに知りたいんがねぇ、ほんにまあ、若さあはまんだ小学生だのにほんまにい、ませてござるがねぇ・・・・・」
もういっぱしの大人のつもりになっている私は小学生の子供だとからかわれて、むっとした。
「そんでも毎晩わしらあこうして裸で抱きおうて、ここんとこを弄っとるがやぁ・・」
それは大人の証左だと言いたかった。
「それわあ、あてが若さあの事が好きやから特別のことですがね。そんでなかったらばあ、こんだらやらしいこと絶対にさせるもんかいな。なあ、若さあだけやよ、特別だがねえ。」
久が自分の事を好きだと言ったのはそれが始めてのことだった。
好きだから特別に許してくれると言う言葉が嬉しく
「わしも久のことが大好きだがぁ・・」
と返した。
「あれえ、若さあうまいこと言って、大人をだまくらかいたらあかんがねえ。」
「いやあ、違う本当のことだがね。わしは嘘はつかんがねえ。」
久は返事をする代わりに唇を重ねてきて私の口を吸った。
口を吸いあうのは、何となく気恥ずかしく毎夜抱き合っていながら滅多にしなかった。
私も久の口を吸った。
互いの舌を絡め合い溢れる唾液を飲み込んだ。
暫らくじゃれあうように口を吸いあい、夫婦の愛を確かめ合った。
口吸いを終えると、今日こそは誤魔化されないぞと私は食い下がった。
    
「なあ、さっきの事やけど、ええがやぁなあ、けちけちせんと教えてくれぇ・・」
「ふふふ、あれまあ、若さあ、ほんまにしつこい事やなあ・・・」
久は焦らすように、くくくと笑っている。
「なあ、久、ええかぁ、ちゃ~んと言わんと、もうここを弄ってやらんぞ。」
久の性器をいじりながら、ふざけて言った。
「あれまあ、若さあ、そんだらあ、あても若さあのをいじってあげんがね~」
久もまだ手にしっかりと握っていたチン○を、じゃけんに払いのけた。
「あかん、あかん、それはあかん。ちゃんと握ってくれぇ・・」
私は甘えて久の手を取って握らせた。
それはささやかな夫婦のじゃれあいだった。
「なあ、久、教えてくれてもええがぁ」
私はしつこく食い下がった。
「ひょっとしたら、尻の穴から漏斗で流し込むんかいなあ?」
半ば冗談で口から出任せを言った。
すると久は、クククくっと堪えきれない様子で笑い声を上げた。
    
「ああ、若さあ、本気でそがいに思っとりんさるがいね?」
私は、うんと大きく頷いた。
再びくくくと可笑しそうに笑いながら、ようやく
「若さあには、久は負けます。そがいなあほらし事を信じとるんわぁあかんがいね。
それに若さあはもう立派な男子じゃからあ、ちゃんと知っとらないかんがいね。
仕方ないがぁ、先生のあてが教えてあげますがいね。」
久が気どった口調で言った。
   
「若さあ、本とはなあ、何でもない、いっち簡単な事ですがね。男しの硬うなったち○ち○をば、おなごしのおそ○に嵌めるんやがね。」
「嵌める?どうやって?」
「ほらあ、今、若さあがいじっとるところへ、チンチ○を重ねて、ずんと突き刺すんだけだがねぇ。」
私は内心、あぁそうなのか、と思った。
それは半ば予想していたとおりの答えだったが、そうして改めて言われると、やはり半信半疑だった。
一体チンチ○をそんなところへどうやって挿すのだろうか?
本当に挿せるのだろうか?
それに挿したら自然に汁が出るのだろうか?
手でしごかずに汁が出るとは思えなかった。
再び広がった疑問をそのまま久にぶつけてみた。
   
「若さあ、硬いち○ち○は簡単に濡れて湿ったおそ○に突き刺せるんだがね。
なあ、指が二本も入るんやから、硬いち○ち○ならすっと根元まで入りよるんよ。」
言われてみればそのとおりだった。
指で弄っているからそこが柔らかく、意外に奥が深い事は良く知っていた。
だから、チン○が全部入るのは容易に想像できたし硬い棒のようになったチン○なら突き刺すのは容易だろう。
「そんでもぉ、ち○ち○をおそ○の中に入れたら、手でこすれんがやぁ?こすらんかったら、汁が出やんがね。」
「あれまあ、若さあ、ほんま何も知らんがねぇ。入れたらおそ○で擦るんだがね。せっせと擦ったら、すぐにち○ち○が気持ち良うなって、勢いよお、汁を飛ばしますがね。」
「ふ~ん、おそ○の中で擦るんかいなあ?そんで、ほんとに気持ち良おなるんかいなあ?」まだ半信半疑
だった。
何しろ、今までずっと久の手でしごかれて射精していたから、手で擦るのが最も気持ちがよいのだと信じ込んでいた。
ただ、ち○ち○をおそ○の中に入れると言うのは本能的に良く分かったし、想像するだけで、ぞくっとするような興奮が有った。
自分の硬く強張ったチン○を、今、手で弄っている久のおそ○の中に入れる?
そこは、ぬるぬると粘って膣道の中は熱く、ぐちゃぐちゃとした柔らかな海綿のようだった。ここに、チンチ○を入れる?
女の大切な所にこのチンチ○を入れる?
思っただけでも興奮でぞくぞくしてくるようだった。
そう思うと、もう二回も射精し終えていたがまたち○ち○が棒のように硬く反り返ってきた。
「あれまあ、また若さあ、こんなに・・」
久が感に堪えたように言った。
私はもう妄想の虜で頭に血が上っていた。
「ああ、わしぁ今から久のおそ○に突き刺しとうなった、なあええがやぁ?」
私は身を乗り出して久の上に圧し掛かろうとした。
「あかん、あかん、若さあ、そがいなことはあかんです。」
久はきつい口調でぴしゃっと言い、圧し掛かろうとする私の体を押しのけた。
「なあ、そんだけは堪忍してやってくれんがね。若さぁの汁をあてのおそ○の中に出したら、やや子が出来ますがいね。なあ、若さあ、そいでもええんかいなぁ?」
私は一瞬、ドキンとした。
流石に赤ん坊が出来ると言われて私はその意味を改めて理解したのだった。
   
「まあ、若さあ、そうなったら、若さあはやや子のてて親じゃあ、大旦那はんと同じになりんさるがいね。」
大旦那とは死んだ私の父のことだった。
私が父親になるのだと言う久の言葉に、流石にそれ以上何もいえなかった。
「なあ、若さあ、それだけは堪忍してやってくれんかね。なあ、若さあの事は大好きやけんどぉ、もしもやや子が出来たらあてはここにおられんようになりますがね。なあ、久がいっつもこうして手でしてあげますがいね。そんで、若さあは気の済むまであてのとこを弄ったらええですがね。なあ、堪忍してやってくれんかねぇ・・・」
久の言葉はもう笑いは無く本気の哀願の言葉だった。
   
 私はその時はそれで引き下がったが、実は心の中では諦めては居なかった。
自分のチン○を久のおそ○に突き入れて擦り合わせる事は想像しただけで背筋にぞくぞくした快感を覚える強烈な行為だった。
そして禁じられたことでますますその興奮は強くなり、その日から一時もその妄想は私の頭の中から離れずにいつか絶対にしてやると心の中で誓っていたのである。
   
   
九 妄想の虜
   
 その夜から私の頭から久のおそ○にチン○を突き刺す妄想が離れなくなった。学校にいるときも放課後もいつもそのことが頭から離れなかった。もう勉強どころではなかった。相変わらず、毎夜、一緒に風呂に入っていたし寝床の中で裸で抱き合い、手でお互いの性器をいじり合い久の手で精を放っていた。それでも私はもう満足できなくなっていた。所詮、手の中でするのは本物ではないのだと思うといっそう腹立たしかった。
私は久に邪険に当たるようになっていた。執拗に拒む久が憎らしかった。
私は気に入らないことがあると大声でわめき散らして、久に手を上げることさえあった。一人息子で我がまま放題で育った弱さで、自制心が弱く思い通りにならないことに腹が立って仕方が無かったのである。
久は本当に申し訳なさそうに、
「堪忍してやってくれんがねぇ、あてが悪うございます・・・」
とひたすら謝るのだった。
そして、ある夜のことだった。
いつものように私は風呂場のすのこの上で裸の久を抱き寄せて、ぐいぐいと体を押し付けていた。大抵そこでお互いの性器を弄りあい、一回手の中に放ち終える慣わしになっていた。私は乱暴に久のおそ○を弄り、そのまま硬直したち○ち○を重ねた。そうして本能に背中を押されるまま、久の腰を抱えて風呂桶に押し付けた。そのまま立ったままの姿で股を広げさ無理やりにでも、チン○を入れてしまおうと頭に血が上っていたのである。
   
「あかん、あかん、若さあ、なあ堪忍して・・・」
久は本気で抗った。
流石に女でも大人の体で私よりうわ背があり本気で跳ね返されれば勝てなかった。
私は押し返されて、腹立ち紛れに久の下腹をコブシで殴った。
うっと、久はその場に痛そうにしゃがみ込んだ。
そして、「堪忍して、堪忍して・・」と肩を震わせて嗚咽するのだった。
流石に気がとがめた。
拒絶される理由は分かっている。
しかし頭ではわかっても体は別だった。
やり場の無い激しい性欲に私は捉えられ、その久の頭を手で殴った。
すると、久が堪忍してと泣きじゃくりながら、しゃがみ込んだ姿勢で私のち○ち○を手にとった。
そして何とそれを口に含んだのである。
それは思っても見なかった行為だった。
あっと思ったが私は久のなすままに任せていた。
ち○ち○が生暖かい口の中にすっぽりと根元まで咥え込まれていた。
そして、暖かな口中で、ねばっとした舌が絡みつき硬直したものに絡みついた。
それは、何とも言えない、ぞくぞくするような心地よさだった。
堪らない快感が背筋を伝って来る。
そんなものを口に含むなど汚い・・・と言う思いは有ったが心地よさで拒絶できなかった。久は口に含んだものを舌を絡ませて音を立てて吸った。
それは手でする行為とは全く異なるぞくぞくする快感だった。
たちどころに興奮の頂点を迎えて、いけない、と思ったときはもう遅かった。
一気に久の口の中に精を勢い良く放ってしまった。
久はそれをしっかりと口で受け止めてくれたのである。
荒い息遣いでがっくりして、蹲ったままの久の肩に手を載せて呆然としていた。
久が口の中で丁寧にそれを清め終えると、ゆっくりと口を離した。
「なあ、若さあ堪忍してやってくれんかね、いつでもあてがこうしてあげますがねぇ。」私は心地よさでもうおそ○へ入れることをすっかり忘れていた。
それからは、もう決して手では満足できずいつも私は久に口でするようにせがむようになった。
   
    ・・・・・  続く ・・・・・
   

 

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