ある中年男のエロい思い出実録(長文・続き物) Part 13


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【精子抗体?】
 TENGAならまさか妊娠する訳はないのですが、やはり生身の彼女に妊娠の危険性は常にあったはずでした。でも、今まで大丈夫だったから今度も・・・の繰り返しで避妊もせずにダラダラと私の欲望のおもむくままに危険と隣り合わせのセックスに耽っていました。最初の頃の中出しの際は必ず使っていたマイルーラも次第に使わなくなり、毎回毎回中出しをするようになっていました。冷静になって考えれば、分かりきったくらいに危険な橋を渡っていたはずですが、感覚が麻痺していたのだと思います。我慢できなくて、危険日に連続で中出したこともありました。それでも彼女が妊娠することはありませんでした。
世の中には不妊症の女性もいることから、もしかして彼女は妊娠しない体質なのかな?と勝手に思ってみたりもしましたが、そのうち、医療関係の友人(私達二人の関係は全部教えていました)が私に教えてくれたことがありました。その友人の話によると、女性は精子を体内に受け入れると、場合によっては抗精子抗体というものが体内にでき、それがもとで不妊症の原因になったりする事があるとのことでした。
これを聞いて、私は「もしかすると彼女に抗精子抗体ができたかも」と思い複雑な気分になりました。もちろん結婚するつもりはないのですが、彼女はこの先他の男と結婚しても一生子供ができなくなってしまったんじゃないかと、彼女には少し申し訳ないような気持ちにもなりました。一方では、彼女の処女膜を破ったことよりも、彼女の体内に私の精子抗体ができたせいで他の男の精子を受け付けない体に変化させたような奇妙な実感がありました。
ただし、実際のところは、彼女の体内にそのような抗体ができてはいなかったようでした。ずっと後になり、彼女が実際に別の男と結婚して子供を2人産んだと知った時には、安堵と少しだけ残念な気落ちが入り混じった複雑な気持ちになったのを今でも覚えています。
(つづく)

 

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