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蛇姫様のごりやく Ⅳ


前回:  蛇姫様のごりやく Ⅲ

00文字数:4439

7 四人で

部屋に帰ると健三が手酌で飲んでいた。田崎も少々ばつの悪さを感じながら、自分のお膳に座り冷めた酒を小沢に勧めた。
「どうも。どう挨拶していいのか分かりませんが」
「驚かれたでしょうけれど、楽しめればいいじゃないですか」
亮子さんへの賛美もなければ、感想も聞かれることのない、初対面の男性二人の普段の会話を続けていた。
奥の部屋から女性達の呼び声がした。
「ねぇ、こちらにいらっしゃいませんこと」
「田崎さんに、もうひと働きしてもらいましょう」
呼びに来た亮子さんに手を引かれながら別室の方へ行った。純子さんが鏡台の前で髪をほどいていた。小沢さんが純子さんを布団の上に連れてきて、田崎さんを手招きして呼び寄せた。亮子さんに背中を押されて純子さんと向かい合って正座してしまった。
亮子さんと小沢さんに囃されるようにして、二人はあらたまって挨拶を交わした。
「純子さん、何しているの。こちら初めての方なのよ」

小沢は床の間に膝を抱えて腰を下ろして見物らしい。亮子さんも小沢の膝に上半身を縋り付かせて顔を二人の方に向けている。二人の見ている前で気恥ずかしさで田崎はそれ以上に進めなかった。
「私たちが見ていちゃダメ?」
健三の手を引いて亮子は田崎の背になる布団に横になった。田崎も二人が目の前から消えたことでちょっとは楽になった。
先に横になっていた純子さんが腕を伸ばしてきたのをきっかけに田崎も添い寝して唇を寄せていった。お互いの手が忙しく相手の浴衣帯をはずしに掛かる。細身には不釣り合いなぐらいの紡錘型のバストがポロリと手の中に転げ込んだ。
「純子さんのバスト魅力的でしょう。私も嫉妬するわ」
亮子さんが背から声を掛けた。田崎は答えずにそれに吸い付いた。片手をショーツの中に伸ばして陰部を指先でさぐってハッとした。恥毛がない。驚いて乳首を離して二人を振り返ると小沢さんと目が合った。
「純子さん剃毛してるんですよ。驚いたでしょう」
田崎はそう聞いてショーツを両手で引き抜いた。純子さんが片手で股間を押さえているのを、
「純子さん、なに恥ずかしがってるの。手をどけて」
「今日はぼくが剃ってあげようと思ったんだが、きれいだね」
「出がけに主人に剃ってもらったの」
「あら、だってお客様だったんでしょう」
「急いで剃ったから、剃り残しは小沢さんにお願いしろって」
三人の会話を聞いている内に田崎は我慢ならなくなってそこに唇を寄せていった。
「こちらキョウレツ」
初めての経験だが恥毛がないだけ太ももを開くと愛芽を舌先にすぐとらえることができた。ところどころに剃り残した恥毛が舌先にさわるが、滑らかなそこは思ったより柔らかな肌であるのを知った。さっき亮子さんにクニンを断られてしまった不満をぶつけるように執拗にそれを舌先で転がしていると、純子さんの声が喘ぎにかわった。M字に開いた股間を左右にゆすって喘ぎ続ける純子さんを田崎はしっかりと両手で太腿を押さえて攻め続ける。小沢の股間に亮子さんは手を伸ばして、まだ柔らかなそれをイタズラしながら隣の布団に並んで眺めている。小沢の手ももちろん片肘はついているが、亮子さんの陰部を擦っている。
純子さんの滴れるような愛液の多いのに戸惑った田崎は膣孔に二指を入れて恥骨の裏側を刺激しながら体を起こした。
「純子さんって、濡れる方ですね」
眺めている二人に向かって云うと、二人とも微笑んでうなずいた。
「亮子さん、私のバッグからタオル出して」
今まで喘いでいた純子さんが半身を起こすと亮子さんに普段の声の調子で頼んだ。純子さんも同じくまるでテーブルクロスを拡げるようにタオルを腰の下に拡げた。純子さんは田崎の指をそこに挟んだまま腰を持ち上げタオルの上におろした。純子さんは田崎の股間に勃起しているのを掴んで手を動かした。
「ネェ、早くちょうだい」
田崎は若いときには一夜に二三度ということもあったが、今では妻も自分も二度欲しくなるということは無くなったことを思いながらも、二度目にしては力強く勃起しているそれを純子さんのそこに押しつけた。ツルリと滑ってしまったペニスをすばやく純子さんの指先が掴むと膣へ押し入れ、腰を迎えるように突き出すとゆっくりと飲み込んだ。十分に濡れている膣壁に田崎のそれはしっとりと包み込まれた。
純子さんは受け腰のうまい人だった。田崎はほとんど動かないでもすくい込まれるように抽送していた。次から次へとあふれ出る愛液はなめらかな動きどころではなく、刺激が無くなるように感じた。
眉間にしわを寄せて純子さんは喘いで田崎の首筋にすがりついたり、体をのけぞらせたりしてうめき声を上げている。ふっとひと息つくと
「亮子さん、こちらスゴいわね。奥まで届いて」
「そうでしょう。コツンコツンと当たって。私、すぐイカされちゃったわ」
「お二人ともそんな大げさな」
「純子さん、アレしてあげないの?」
「そろそろお返しネ。バッグに入れてあるからとって下さらない?」
亮子さんがバッグの中からプラスチックの小瓶を手に私たちのそばに寄ってきた。
「田崎さん、このまま抜かないで上にして」
上下入れ替わると純子さんが上半身を起こした。髪を大きくかき上げると田崎の上に座って亮子さんから瓶を受け取り指先に付けた。純子さんは自分の尻に指先をまわすとそれを塗りながら指先で揉み込んでいた。尾てい骨の方から指を入れるとすぐに指が肛門の中に隠れた。さらに指を二本いれた。
片手を後ろにまわしたまま純子さんは田崎に覆い被さり唇を合わせていった。
「イイワ、また下にして」
田崎はごろりと体を入れ替えた。純子さんが何をしているのかの興味もあったし、あまり濡れすぎているのを拭うために体を離した。そして純子さんの片手がアヌスに入れているのを知った。
「まだ、入れておいて」
純子さんの声にティッシュでひと拭きしただけでまた挿入した。
何度か注送しているうちにまたひどく濡れてきた。その時
「ネェ、ちょっとはずして。うしろにしてイィ?」
田崎は意味をはかりかねていると純子さんは両足を大きく持ち上げた。田崎はそれを腕でおさえて屈曲位の形になった。純子さんの指が田崎のペニスをアヌスに導いた。
アナルは田崎が妻に二三度試みていやがられて以来経験がなかった。指が広げているそこに白い空洞が見えた。
「ねぇ、イレテ。さっき洗ったからキレイよ」
純子さんの言葉にうながされたように少し強く押しつけてみた。純子さんの指先がペニスに添えられていたので、ちょっと抵抗があったが亀頭がニュルッとした感じですぐ行き止まりになった。純子さんの指がペニスに何かべっとりとするものを素早く付けた。
「もう少しよ」
さらに押し込むと二三度壁を押し分けるような感じでまったく抵抗が無くなってしまった。根もとはゴムで締めているかと思うくらいきついが、先端はまるで放り出されたように抵抗がなかった。
純子さんが微笑みながら、でも目はしっかりと田崎を見ていた。
「はじめて? イカガ? ねぇ、さっきみたいに動いて」
田崎は後ろに入っていることに興味を持った。
体を起こすと純子さんとのつながりをのぞいた。愛液を一杯ためているいつものところにそっと指を入れてみた。
「アラ、両方?キョウレツ!」
亮子さんが小沢に抱きついたまま声を上げた。田崎の指先が自分のペニスの先にさわるような感じがした。そのまま体を重ねて動いてみた。
「痛くないの?」
「ダイジョウブ。イッテ」
田崎が動いているうちに純子さんが
「亮子さん、ローションもう少しちょうだい」
こんどは亮子さんが二人の結合しているところへ指を差し込んでローションを塗った。
「大丈夫かしら?田崎さんの立派でしょう」
「えぇ、ありがとう。お口いっぱいの感じヨ」
小沢も二人の結合部を覗き込んでいた。
スムースに動かせるようになって、膣内の指に自分ペニスの動きが分かり、それだけで頂点に向かって走り出していた。
純子さんも指先でクトリスをいそがしく擦って自分の感覚を追い上げ、田崎を追いかけた。
小沢も横になって亮子さんの陰裂に乱暴に指を差し込みかき回しながら指で自分を擦っていた。
田崎の動きが激しくなったあと急にゆっくりとなって、腰をこれ以上はないくらいに押しつけると尻の筋肉が引き締まった。
「イクヨ」
短く云うと動かなくなった。随分そのままで動かなかった尻が最後の一滴を絞るように二三度押しつけると腰を引いた。カリのところが抜ける時に肛門がプックラとふくらんでヌルリと抜け落ちた。ポッカリとピンクに染まった空洞が開いたままだった。
「スゴい」
ため息ともつかず田崎がごろりと純子さんから離れて横になった。
それを待ちかねるように小沢が純子さんに覆い被さっていった。
小沢は膣にねじ込むと純子さんが両足で締め上げた。
「亮子。はやく」
「ハイ、ハイ。マッテ」
亮子さんが並んで横になると、小沢は片手で純子さんの首を抱き片手を亮子さんの陰裂に指を何本も入れて力一杯かき回し、腰を打ち付けていった。
すぐに頂点はやってきた。
「ウォーッ」
「キテ、キテ。イッパイキテ」
小沢も純子さんのうえに突っ伏していった。
小沢随分長い間抱きついていたが、体を離すと亮子さんの側に横になった。
それでも純子さんの腰はピクピクと痙攣していた。
「スゴいですね。スゴすぎるよ」
田崎が半身起こして呟いた。
純子さんもようやく体を起こした時、ブフッーとおならのような音と共に田崎の出したものをタオルにはき出した。
「ゴメンナサイ。変なとこ見せちゃって、田崎さんにイッパイ頂いちゃったわ」
まだ垂れてくるのをタオルで尻を拭いながらトイレによろよろと歩いていった。

8 エピローグ

四人はまるで二組の夫婦のように仲良く談笑しながら温泉に浸かっていた。
「純子さん、私たち大騒ぎして女将が変に思ったでしょうね」
「あら、ここ私たちもよくここ使うから女将はとっくに知っていると思うわ」
「田崎さんの奥様ともお友達になりたいわ。素敵な方と思うわ」
「とても、とても。うちのは考え方は古いですから」
「田崎さん、そう思っているのはあなたの願望じゃありませんか? 女性はその気になると考えもがらりと変わりますよ。一度お会いしたいな」
「そうね、私だってこの人何を言っているのか、気でも狂ったかって初めての時は思いましたもの」
「そういう亮子が今日は一番張り切っていたじゃないか」
「イヤ。そんな云い方しないで。太平寺のおじいさんの云うとおりにしただけですからネ」
「田崎さん、来年のキノコ狩りの時にはご連絡頂けませんか?」
「オイ、オイ。キノコ狩りの人のキノコを来年も狩ろうと云うのかい?」
「ゲヒィーン」
女性たちから合唱のような声が出てしまって、お開きとなった。

 

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