借金のカタに(その2)


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 翌日昼過ぎに、借金取りの男に指示された歓楽街のビルの5階に行くと、入り口のドアに××グループ事務所と書かれた部屋に入りました。借金取りにきた髭の男の姿はなく、白の背広に金縁眼鏡の40代後半の男と、20代の縞の背広姿の男が私たち夫婦を待っていました。最初、白背広の男は驚いたような表情をしましたが
「森田です。昨日黒山さんに言われてここへ来ました。」
と私が言うと、
「ああ、森田さんね。いやあ奥さんだけ来るのかと思っていたよ。」
「家内が一緒に来て見ていてほしいというものですから・・・」
「構わないけど、奥さんにどんな仕事をしてもらうか、わかっているの」
「はい」
「今日は結構ご主人にとっては過酷な講習もこれから奥さんに受けてもらうつもりだけど、大丈夫なの」
「はい、覚悟はできています」
「ならいいけど、口出しは一切ご無用ね」
「絶対しません」
そう私が言うと、部屋の隅に椅子を置いて、そこで黙って見ているように私に言いました。妻はソファーに座らされると、
「まず、話を聞きたいのだけど、奥さん、年齢は」
「27歳です」
「子供さんは、いるの」
「いえ」
「出産の経験はないのね」
「はい、ありません」
「風俗で働いた経験はあるの」
「いえ、ありません」
「今回が初めてなわけだけど、どんな仕事するか分かっているのかな」
「・・・はい、大体は・・・」
「じゃあ身長と体重、スリーサイズを言って」
「162センチ、54キロ、92、57、88です」
「凄いね。じゃあ服脱いでみて」
「・・ここで、ですか・・」
「そうだよ。からだ見せてもらわないと、仕事できるかどうか分かんないでしょ。」
妻は、言われた通りに服を脱いで、下着姿になりました。
「全部とって」
男は事務的な口調で言います。
妻はブラを外し、パンティーも脱ぎ、手で胸とあそこを隠しました。
「ほう、いいからだをしているねえ。ちょっと、ぐるっと回ってみて」
妻が言われたままに回ります。
男は金縁眼鏡を通して、市場で商品の品定めをする競り師のような視線で妻の裸体を見ます。
「じゃあ、この服に着替えて」
そう言うと、男は黒のランジェリーを妻に渡しました。レース地のセクシーな、乳首や陰毛もスケスケの着物です。妻がそれに着替えると、カメラで妻にポーズをとらせ、何枚かの写真を撮りました。掌で目の部分だけを隠させて、写真を撮るのです。男は、
「いいねえ、いい、いい。奥さん、モデルにスカウトされたことはないの」
実際、妻は美人だと思います。AV女優にも、私の知る限り、セクシーさでは引けをとらないでしょう。私のような50男が、妻のような20歳以上も若い美人と結婚できたのは、僥倖としか言いようがありません。
「学生時代に、何度か・・」
「そうでしょう。実際にモデルの経験はあるの」
「ええ、主人の以前勤めていた出版社の雑誌で・・」
「ヘエー、良かったら、その雑誌の名前教えて」
「□□□□です」
その雑誌は以前私が勤めていた出版社の男性向け月刊誌で、写真家の◆◆氏の水着モデルとして、学園祭でミス・キャンパスに選ばれた二十歳の妻の姿が掲載されたのでした。その担当だった私と妻は交際し、その後結婚したのです。
「じゃあ講習始めるから。」
男はそう言うと背広を脱いで、ソファーの妻の横に座りました。いきなり、舌を絡めてのキスです。妻は自然に応えます。
「お客さんと二人きりになったら、すぐにキスをしてね」
私に遠慮してか妻は声を出しませんが、男が乳首を刺激するたびに、上半身をピクンピクンと敏感に動かします。男は最初、舌で乳首を転がすように刺激していましたが、次に乳首だけを吸った後は、大きく口を開けて妻の豊満な乳房に吸い付き、顔を左右に振ったりしたので、それに合わせて肩全体が大きく揺れました。妻の色白の張った乳房と硬くなった乳首は、男の唾液で濡れて光っていました。男は妻の太ももを撫でていた手を股間に滑り込ませると
「おやおや、ここがもうこんなに濡れているじゃないか。ずいぶん感じやすい奥さんだ。これじゃご主人が毎日してあげないと、欲求不満になっちゃうんじゃないかなあ」
そう、私の方を見て言いました。私は恥ずかしくなりました。会社の経営がうまくいかなくなって性欲も薄れてしまい、ここのところ立たなくなっていたのです。もう半年も妻とまともにセックスしていなかったのでした。男は立ち上がるとズボンを下ろし、妻にペニスをしゃぶるように言いました。まだ軟らかい男のペニスを手で持つと、目を閉じて舌を出して男の亀頭を舐めます。サイズは私と同様、標準的です。男は
「俺の方を見ながら口に含んで」
と命じます。妻は言われるままに男の顔を見上げながら亀頭を含みました。男が腰を前後に動かすと、ペニスが次第に硬く大きくなるのが分かりました。亀頭が喉の奥にあたるのか、妻が眉を八の字にして、やや苦しげな表情になります。
「時々吸ったりして、自分から頭を動かしてみて」
妻が言われる通りにすると、男は大きく息を吐きながら
「気持ちいいよ。じゃあ、次は顔を少し横に向けて、ちんぽの先が頬の内側にあたるようにして」
妻の頭を手でつかみ男が腰を振ると、妻の片側の頬が飛び出るように丸く膨らみます。
「こういうのもお客さん喜ぶから。じゃあ、次はパンティー脱いで」
妻はパンティーを脱ぐと、ソファーの端に置きました。男は身をかがめると、妻を寝かせて両脚を広げ女陰を舌で刺激します。今まで私に遠慮してか、声を出さぬようにしていた妻も、堪らず声をだします。
「ハア、アアアアア~」
最初は驚きの声のようでしたが、執拗に女陰を舌先で攻められ、膣口の中にまで舌を入れられ、ジュルジュルと下品な音まで立てて中を啜られると、妻の声はすすり泣くような声に変わりました。その声も次第に大きくなります。男は女陰を刺激しながら視線を上にやると
「奥さん、横になってもきれいなおっぱいだね」
そう言って、仰向けに寝ても形の崩れない、お椀のような乳房と硬くなった乳首を伸ばした手で揉みました。
「ハアアアッ、アアアアアッ・・・」
悲しいのか、苦しいのか、切ないのかわからない声で、しかし身体の奥底から湧き上がるエロスのエネルギーが制御不能となって妻は鳴いているようでした。
「そろそろ欲しくなったでしょ、奥さん、入れますよ」
男は妻の両脚の間に下半身を押しあて、亀頭を最初は女陰にこすり付けるようにしながら、ズブリと根元まで挿入しました。借金の返済の為とは言え、27歳の美しい妻の女陰に、他人の肉棒が入れられる光景を目の前で見る事は衝撃でした。激しい興奮と無念、好奇心と拒絶・・・
 男は次々と体位を変え、腰を振って出し入れを続けました。男が妻を腰の上に乗せて、下から突き上げるようにすると、妻はガクガクと身体を震わせて逝ったようでした。すぐに体位を変えて妻を四つんばいにさせると、男はわざと私に結合部分が見えるようにしゃがむような格好になって、出し入れ運動を続けました。男のペニスと陰のうには妻の膣の粘りのある粘液がべっとり付いて、陰のうが妻の秘部にあたる度に糸を引いていました。そのままクライマックスを迎えると、男は妻のヒップを両手で強くつかみ
「うををををを・・」
と雄叫びしながら激しく妻を突いた後、ペニスを引き抜き背中一面にスペルマを飛ばして果てたのでした。男は俯けになった妻の背中をティッシュで拭きながら、
「いやあ、気持ち良かったですよ。奥さんも気持ちよかったでしょう。」
妻は小声で、はい、と答えました。
「しかし、いいなあ。奥さん才能ありますよ。これならお客がたくさんつきそうだ。」
「本当ですか」
妻がゆっくりと起き上がりながら聞くと
「長年こういった仕事をしている俺がいうのだから、間違いない。奥さん、ソープやデリヘルじゃなくて、金持ち相手の会員制グループのほうで働いてみませんか。ずっといい金になりますよ。」
金山という男の話によると、大企業の重役や政治家相手の秘密クラブの高級娼婦の仕事を紹介すると言うのです。上手くやれば店に手数料を払っても100万以上の収入があり、半分を借金の返済にあてれば1年で借金の返済ができるというのです。妻は服を着ながら
「よろしくお願いします」
と金山に言いました。

 

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続き:  借金のカタに(その3)

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