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元妻の告白 1


4文字数:1678

元妻と離婚して5年が経ちました。

離婚して元妻の持ち物はすべてなくなったはずでしたが私の車のトランクポケットに、元妻のポシェットが見つかりました。
妻が置き忘れたのか、隠していたのかはわかりませんが、その中にアクセリー小物とSDメモリーが入っていました。
SDメモリーの中には離婚に至るまでの元妻の赤裸々な体験と心体の変化が日誌として残っていました。

高校の同級生のスナックを手伝いだして2ヶ月、仕事にも慣れて彼女のパートナーの男性とも何回か顔を合わせた。義雄さんと言う彼はドキッとするほど端正な顔立ちと逞しい長身の男性でお店の女の子の憧れの的だったが私には少し恐い感じに思えた。正業についているように思えないし、経営者の彼女とは正規に結婚しないのも何か訳がありそうだし時折見せる冷たい視線はすごみがあった。年末最後の忙しい営業を終えてささやかな忘年会が催された。専業主婦の私は家族の夕食の支度を済ませてからの8時から10時までの2時間だけの手伝いだった。オーナーの彼女とパートナーの義雄さんがすべて用意し、私たちを労ってくれた。彼女の「今年はありがとう、来年もよろしくね!乾杯!」で宴が始まった。1時間ほどで彼氏の待っている女の子たちは帰っていった。私はまったくと言って良いほどお酒が飲めない。帰り支度を始めた私に「外は寒いからもう少し待っていて、送って行くよ」と言われ3人が店に残った。改めて3人で乾杯した。私がウーロン茶を飲み干して後片付けを始めた時に義雄さんがコーヒーを入れてくれた。「芳江さんは飲んでないから大丈夫かな、酔い覚ましにどうぞ」と2人に勧めた。コーヒーを飲んでしばらくして彼女がトイレに立ってそのまま帰ってこなかった。乾杯をする前から眠そうだった彼女は年末の疲れと無事に新年を迎えられる安堵感からか睡魔に襲われ店の奥にある3畳ほどの控え室のソファに座った瞬間に寝入ってしまっていた。帰ってこない彼女を私は心配して様子を見に行くとだらしなくパンプスを脱いでソファで寝入っている彼女を発見し壁に掛けてあった彼女のコートを身体に掛け、フロアに戻ろうとして軽い目眩と寒気を感じ今まで座っていた椅子に倒れ込むように崩れた。記憶があるのはそこまでだった。

頭が痛いような重いような違和感と肌寒さで目覚めた私はすぐには目を開けられなかった。『どうしちゃったんだろう?どこにいるの?』いくら考えても答えが見つからない・・・ファンデーションの香りのするコートを掛けられて寝かされていた。『この香り私のファンデーションだわ』と思った瞬間、自分のコートだとわかり身体を動かすと裏地の冷たさが伝わってきた。『まさか!』全裸にされてソファベットに寝かされていた。びっくりして周囲を見渡しても誰もいない。彼女が寝入っていたソファベットに全裸の上にコートを被せられて寝ている。
恐る恐る股間に手を伸ばしてみる・・濡れたヘアとラビアが指に触れる・・『犯された』ことよりも恐怖で身体が震えた。『一体誰に?どんな風に?私は拒んだんだろうか?』・・・『こんな姿を見られたくない』ドアのロックを確認するためにソファベットから飛び降りた。ロックはされていた。安堵して戻るとき立っている私の股間から何かが太股の内側を伝った落ちだした。確かめる勇気がない。コートのポケットの中を探ってハンカチを取り出し伝え落ちるものを拭った。真っ白なガーゼ地のハンカチに黄色いシミが着いていた。ソファテーブルの下に散乱している自分の下着を見つけ拾い上げ身に付けた。ショーツを履くとき、クロッチが濡れていて気持ちが悪い、パンストは伝線していなかった。丁寧にパンストを履きブラを着けホックをかけようとして両手を背に回した時、身体の奥からドロッとした液がショーツを濡らした・・『犯された』実感と惨めさと怒りと恐怖が沸き上がってきた。ソファベットの下に隠すように置いてあったスカートとブラウスと上着・・パンプスを見つけ慌てて着た。一刻も早くこの部屋を出たかった。助かりかった・・・

 

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