飛鳥時代には歌垣という文化がありました


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まぐわいという言葉には、特別な意味があると考えていた当時の恋愛事情について触れておきたいと思います。
     
昔の時代ならではのしきたりや、結婚観に加えて、本音と建前が入り混じる耽美な世界を記述をもとにご紹介します。
     
今から1,400年ほど昔にさかのぼる飛鳥時代(飛鳥を都としていた時期)には、歌垣という文化がありました。
     
恋愛というよりも、宗教色をまとった儀式のようなもので、その点ではまぐわいに似ていると言えなくもないのですが、場に集まった男女が豊作を祝い、飲み食いを交わし、意中の相手と行為に及ぶという無礼講のお祭りのような慣習です。
     
実際、この歌垣は公家、民間を問わず、神事の一つという理解に皆の納得を求めつつ、各地で慣習として受け継がれてきたようです。
     
広くアジア圏の国々にも同様の風習があり、参加年齢に制限があったとする地域もありますが、当時は戸籍がはっきりしているわけではないので、おおらかな親睦の和に許された土着信仰とも言えます。
     
実際には、どこまでの行為が許されたのかは定かではありませんが、日本の例を紐解けば、歌垣の名前の通りに、自慢の歌を読んで異性の気を惹くことで、初めて親密な仲へと繋がりを持つことができたため、歌垣と呼ばれていたとする説が伝えられています。
     

 

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