小学校時代に通院していた、大学病院の小児科について、以前に何度か投稿させていただいた者です。
私はその病院に小学校時代、3ヵ月間入院しておりました。
私の入院していた小児科病棟の病室は大部屋で6人の子供たちが入院しており、男の子は私を含め2人、女の子が4人いました。
その中に、学用患者として入院していた、女の子が一人いました。その子の名前は慶子ちゃんという、とてもかわいい女の子でした。慶子ちゃんは、小6で私達の中では一番の上級生。明るくて、面倒見もよく、私達からは、慶子姉ちゃんと慕われていました。
そんな慶子姉ちゃんでしたが、毎日行なわれる、先生の回診や、検査や処置のある日は、いつも明るい慶子姉ちゃんも朝から、元気がありませんでした。
慶子姉ちゃんは、先生の回診や、様々な検査、看護婦さんの行なう処置等の時は必ず、着ている物を全て脱がされ、全裸にされていました。
ベットにカーテンはついていますが、慶子姉ちゃんの回診や、検査、処置の時は、閉められることがなかったので、私をはじめ、他の子供たちや、親からも、全裸で回診や、検査、処置を受ける、慶子姉ちゃんが丸見えでした。
慶子姉ちゃんは、いつも先生や、看護婦、研修医、看護学生をはじめ、私達や、親達など、たくさんの人達に、自分の全裸になった恥かしい姿を晒し、様々な検査や処置をされていました。
週1回必ず行なわれる体重測定(ナースセンターの前で行なわれる)の時も、慶子姉ちゃんは、全裸で測定を受けていました。(私達はパジャマのままで行なわれた。)
その他にも慶子姉ちゃんは、朝から看護婦に全裸のまま、ストレッチャーに乗せられ、何処かに連れて行かれ、昼頃まで戻ってこなかったり、昼から連れて行かれ、夕方に戻ってきたりしたこともあった。
1度、慶子姉ちゃんに何処に行ってたの?と聞いたら、大きな教室のようなところに連れて行かれ、たくさんの先生に聴診器で診察されたりした。と言っていた。
裸で診察されたの?と聞いたら、ずっと丸裸のまま、たくさんの先生に診察されていた。と恥かしそうに話していました。
当時私達は、なぜ、慶子姉ちゃんだけが全裸で診察されているのか、不思議でしかたなかったが、退院してから、母親に慶子姉ちゃんは学用患者だったこと。学用患者とはどんなものかということを、教えてもらい、やっと慶子姉ちゃんが全裸で診察されていた意味が理解できました。
今でも一部の大学病院では学用患者の制度が残っていると聞いたが、やはり今でも全裸での診察が当然のように行なわれているのだろうか?
学用患者
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