『今日浩二さんと会うことになったから夕飯は要らないよ。また帰る時に連絡します。』
夫の智から連絡が入ったのはついさっき。
ちょうど買い物を終えたところだった。
(もう、夕飯用に色々買っちゃったのに…。)
ぶつぶつ独り言をいいながら夫にメールを返した。
23時をまわったころ夫が帰宅した。
私「おかえりー。浩二さん元気してた?」
智「ただいま、うん、元気そうだった。店もようやく軌道に乗ってきてるみたいだよ。」
浩二さんは私と夫の元上司。
結構年上だけど大人の魅力があって仕事も出来たから女子社員からは結構人気があって私も少し憧れていたことがある。
今は退職して自分の店を開いているらしく夫もオープンの手伝いに駆り出されていた。
もう少し浩二さんの話でも聞こうかなと思ったとき夫が話し出した。
智「そういえばさ、うちの会社の三井さんって覚えてる?」
(三井さん…。よく知っている名前…。)
私「三井さん?うん分かるよ。デザイン部の人だよね。辞めたんじゃなかったっけ?それがどうしたの?」
智「浩二さんが前に飲んだことあるらしいんだけどその時麻琴の話題が出たんだって。」
私「へぇそうなんだ。」
智「三井さんがあの子可愛いくていい子だって褒めてたらしいよ。結構話したことあるの?」
……何故急にその人の名前を出してきたのか私は内心気が気じゃなかった。
つい何時間か前にもその人からメールがきていて返信するべきかどうか頭を悩ませていた所だ。
三井『久しぶり~!元気?夫婦生活うまくいってんの?会えなくなっちゃって淋しいよ~。今度飲みにでも誘っていい?あっそういえばこの間転職した会社が人手不足だから良かったら働いてみない?』
友達からなら返信するのも簡単な内容だけどこの人はそうじゃない。結婚前まで働いていた職場の人で、かつて私が浮気して身体を許した相手。
夫は私が浮気したことは知らない。
でもメールの相手をあまりよく思ってないから下手に相談もできなかった。
その人の話題を出されて私は動揺を隠すのに必死だった。
(もしかして何か知ってるの?)
私「まああの人って誰にでも話しかけるからね。そんなことより今日お義母さんから電話きてね。………」
適当な話題ではぐらかせようとしたけどうまく誤魔化せたかな?
そのあとは三井さんの話をしてこなかった。
今日急に夫が三井さんの話をしてきたのを聞いたら
下手にメールを無視して怒らせれば誰かに言いふらしたりするかもしれないと思って当たり障りなく返信しておくことにした。
今日は夫と元上司のお宅に招待されている。
あちらのご夫婦と私たちでお酒でもって誘われたらしい。
私は浩二さんの奥さんとは面識がないので少し緊張していた。
浩二「麻琴ちゃん久しぶりだね。」
ご夫婦が出迎えてくれた。
私「ご無沙汰してます!すみません夫婦でお邪魔しちゃって。」
浩二「全然だよ。結子も久しぶりにお客さんきて喜んでるよ。なあ結子。」
結子「はじめまして、聞いてた通り可愛い奥様ねぇ。じゃあキッチンで盛り付け手伝ってもらおうかな?」
私「はい、お邪魔します!」
結子さんは女の私から見ても綺麗でスタイルも良くて羨ましいくらいだ。
料理を手伝うと言ったものの結子さんはとても手際がよくてほとんど役に立てなかった。
出来た料理をリビングに運ぶと男性2人はもう飲み始めている。
結子「じゃあ私たちも頂きましょうか?」
私「はい、いただきます。」
席に着いて部屋を見渡すと改めて大きな家だなぁと思った。
私「すっごく素敵なお家ですよねー。私もこんな家に住みたいなぁ。」
結子「古い家をリノベーションしただけだからあちこち傷んでるし不便なところもあるのよ。夏なんかエアコン無しじゃ暮らせないしね。」
智「でも流石ですよね。内装かなり凝ってますよね。
浩二「まあな、そこには1番金かけてるよ。」
私「うちも早く家買おーよ。アパートだと好きに出来ないもん。」
智「じゃあ頑張って貯金しないとな。節約は任せた。」
私「いっぱい稼いでくれれば話は早いんだけど。」
嫌味っぽく言ったからか夫は黙ってしまった。
夫も仕事はできる方だった。
だから浩二さんにも信頼されて可愛がってもらっている。あとで謝っておかないとなぁ。
お酒もだいぶすすんで私も結子さんとの気まずさはもうなくなっていた。
浩二さんも結子さんもリードがうまいからだろう。
ふと結子さんを見ると少し顔が赤くなっててエロチックな雰囲気たっぷりで子供っぽい自分がなんか恥ずかしいくらいの魅力だ。
夫が目線を結子さんに送ってるのがちょっと悔しかった。
そんなことを考えていると浩二さんが、
「今日泊まっていったら?」
と言ってくれた。
たしかにこれから帰るのは面倒だったけと夫は明日珍しく日時出勤だと言ってたのでお断りしなくては。
浩二「明日日曜日だしいいだろ?」
結子「そうだね。結構飲んでるから心配だし、部屋はあるから遠慮しないで大丈夫よ。」
私「でも主人ご明日仕事なんですよ。」
智「そうなんですよー。まあ午前中だけなんですけどここからだと遠いんで。」
浩二「じゃあ麻琴ちゃんだけ泊まれば?1人で寝るの怖かったら一緒に寝てあげるよ~笑」
結子「おじさんは1人で寝てもらって私と女子トークしようよ。」
さすがに初対面の人と一緒に寝るのは気が引ける…。
私は智に助け舟を出してもらおうと視線を送った。
智「じゃあそうさせてもらえば?明日仕事終わったら迎えにくるよ。」
浩二「うん決まり~。」
(もう、なんで勝手に決めちゃうのよ!)
いつもなら一緒に帰ろうと言ってくれるのに…。
少し腹が立ったけど仕方ない。
麻琴「じゃあそうさせてもらおっかな?ホントにいいんですか?」
結子「もちろん!お風呂も一緒入っちゃう?笑」
結子さんが嬉しそうでよかった。
「じゃあ明日迎えに来るから」
そういって夫は帰っていった。
なんとなく親戚の家にひとりで泊まった時のことを思い出して少し寂しい気持ちになってしまった。
夫が帰ったあと結子さんと2人でお風呂に入ることになった。さすがにお断りしたけどどうしてもって言われたしお風呂を見たらすごく広くてこれならいいかって思って一緒に入った。
私「こんだけ大きいともう外のお風呂行かなくてもいいですねー。」
結子「でも洗う大変だよ。ひとりだと寂し〜く感じるし。普通のお風呂でいいのになぁ。」
私「じゃあ浩二さんがお風呂好きなんですか?」
結子「うーん、何人かで入るの想定して作ったからね。」
何人か?
あぁ、もしかしてお子さんの事かなぁ…。
悪いことを聞いてしまったと反省…。
ガチャッ
「俺も入れてーー笑!」
扉が急に開いて浩二さんが乱入したので私はびっくりし過ぎて心臓が飛び出るかと思った。
結子「ちょっと!なにやってんのよーー!」
私「きゃー」
浩二「いいだろー別に。ねぇ麻琴ちゃん?」
結子「ばかじゃないの?もう…。はい出てって!」
そう言われて浩二さんは寂しそうに出ていってしまった…。
私「あーびっくりした笑。」
結子「ホントごめんねぇ、若い後輩が来てくれたもんで嬉しかったんだと思う笑。」
浴槽の縁に腰掛けてた私は思いっきり見られちゃったし、思いっきり見てしまった…。
お風呂から出ると夫からメールがきている。
智『家に着いたよ。飲み過ぎて迷惑掛けないように!明日すぐ迎えに行くからね。おやすみ。』
夫は明日仕事なのにお風呂ではしゃいでしまって少し罪悪感…。
いつもメールは素っ気ないと言われてしまうので少し甘えたメールを送っておくことにした。
智『おかえり!さっきお風呂出たところだよ。素敵なお風呂だったー。明日お仕事がんばってね♡』
髪を乾かしてリビングに戻ると結子さんがまた軽いおつまみを作っていてくれて浩二さんはウイスキーを飲んでいる。
浩二「おっ、さっきはごめん!結子に怒られちゃったよ笑。」
私「もうびっくりしましたよ笑。あっ結子さん!パジャマありがとうございます!」
結子「そんなのしか無くてごめんねー。若い時のならブカブカじゃないかなって思ったから。」
結子さんが貸してくれたのは人気ブランドのパジャマで胸元の緩い少しセクシーなやつで家では着ないタイブだ。
私「いいえ、すごく可愛いです!」
浩二「それ俺が選んであげたんだよ。そういうの結構好きでね。」
私「趣味いいんですねー。うちパジャマなんてなんでもいいと思ってると思いますよ。」
浩二「若いからすぐ脱がしちゃうし興味ないんだろ」
結子「またそんなこと言っておじさんぽい。」
浩二さんは会社では渋いイメージだったけど家だと結構ひょうきんなんだなぁ。
浩二「じゃあ寝る前に少しゲームでもやるか。飲み会とかでたまにやるやつがあるんだよ。」
私「おっ、いいですね。どんなゲームですか?」
浩二「カードを順番に引いていってJOKERを出した人が罰ゲームをする。」
ゲーム自体は単純なもので、あらかじめ決めておいた
お題をJOKERを引いてしまった人が言わなくちゃいけない。
ゲームが始まって順々にカードを引いていくと私がJOKERを出してしまった。
浩二「はい、じゃあ麻琴ちゃん罰ゲームね」
最初お題は始める前に浩二さんが決めた、
〖子供の頃にやった人に言えない悪いこと〗
簡単な内容だけど意外と思いつかないものだ。
私「んーと、じゃあ…、友達の漫画に落書きをしました。」
浩二「OK!じゃあ次のお題は負けた麻琴ちゃんが決めていいよ。」
大したこと無さすぎてダメって言われるかと思ったけどこんな感じでいいらしい。
私「それじゃ次のお題は………
しばらくゲームを重ねるうちに3人ともなるべく答えにくい質問を出すようになっていく。
〖異性と付き合ったのは?〗
〖初恋の人の名前は?〗
〖あそこに毛が生えたのはいつ?〗
中学生がやりそうなゲームだけどお酒が入っているからか意外と盛り上がって質問もだいぶエスカレートしてきた。
結子「じゃあ次はね、〖経験人数は何人?〗!」
浩二「おっ、ついにきましたねー。」
こういうイヤな質問に限って当たってしまうもので
私がJOKERだ。
結子「ごめーん、麻琴ちゃんになっちゃった笑。
私「引いちゃう気がしたんだよなぁ…。」
浩二「はーい正直に答えて!どうぞ!」
私「…4人です。」
浩二「ほんとぉ?意外と少ないんじゃない?」
結子「ね。麻琴ちゃんならもっといるかと思った。」
私「そう言われるとなんか恥ずかしい…。」
浩二「よーしじゃあ最後の質問にしようか。さっきが経験人数だったから次は……
〖パートナー以外とセックスしちゃった人数〗
その質問に思わずドキッとした。
たしか夫は浩二さんが三井さんと飲んだことがあるって言っていた。
浩二さんは実は何か知っていてこの質問にしたんじゃないだろうか。
私を試しているならどう答えるのが正解なのか…。
浩二「最後だからJOKERを引けなかった2人が罰ゲームってことにしよう。」
負けなければいい。
JOKERを引けば…。
浩二「よっしゃー!結子と麻琴ちゃんねー。」
案の定負けてしまった…。
しかもまさかと思ったが目の前に旦那さんがいるのに結子さんが先に浮気した人数を話しだした。
しかも3人も…。
浩二さんが笑いながら聞いていたので嘘なんじゃないかと思ったけどどうやら本当みたいで私はもうパニック寸前になっている。
結子「じゃ次麻琴ちゃんどうぞ!」
麻琴『どうぞって言われても私ないですよぉ。』
浩二「そんなことないだろー?1回くらい誰でもあるもんだよ。なぁ?」
結子「そうだね、麻琴ちゃん可愛いんだからあっても全然驚かないよ。私も恥ずかしいの教えちゃったんだし麻琴ちゃんのも聞きたいなぁ。」
結子さんにそう言われると言わないのは悪い感じがして弱い。
私「……ちょっとだけ…。」
結局2人に押し切られてそう答えてしまった。
浩二さんは誰といつ?って追及してきたけどそこは結子さんが助けてくれて逃れることができた。
さすがに三井さんと浮気したとは言えない…。
その後結子さんと私は寝室に、浩二さんはソファで寝ることになった。
結子さんは女子トークができるのが嬉しいみたいではしゃいでいて年上なのに可愛い。
寝室では結子さんと横になりながら話をしていた。
女同士の秘密ってことで、思わずなんでも話したくなっちゃう。
やっぱり結子さんの浮気のことは本当みたいで、それを許した浩二さんも凄いと思う。
たぶん智だったら大変なことになるだろう。
それからは私のしてしまった浮気の話をした。
姉のように優しく聞いてくれるからか私は聞かれたことに素直に答えていく。
私は話をしながら三井さんの強引なキスや夫とは違う荒々しくて激しいセックスを思い出して下半身が熱くなってしまっていた。
今この場に三井さんがいたら拒む自信はない。
むしろ私から誘ってしまうかもしれないと思った。
結子さんに「エッチな顔になってるよ」って言われて見透かされてるようですごく恥ずかしくて初対面の人なのにぶっちゃけ過ぎたことをちょっと後悔した。
結子「でもさ、ちゃんとお別れできたなら偉いよ。それだけ智君がいい旦那さんってことだね。明日いっぱいエッチしてもらうんでしょー?」
私「…どうですかねぇ笑」
結子「あーなんかムラムラしてきちゃったなぁ。麻琴ちゃんに襲いかかっちゃうかもよ笑。」
私「きゃー笑。もう寝ちゃおー。」
そんな感じで女子会は終わった。
眠りについてどれくらい経ったのか。
私は尿意を感じて目を覚ました。
(さすがに飲みすぎちゃったかな。)
トイレに行こうと身体を起こして気がついたのだけど
横に一緒に寝たはずの結子さんがいなかった。
(あれ?もしかして結子さんもトイレかな?)
1階にあるトイレへ向かおうと廊下に出てみると階段の下から灯りがさしている。
(やっぱり結子さんもトイレなんだ。)
ソファで寝ている浩二さんを起こさないように静かに階段をおりていく。
すると微かに何か声が聞こえた。
(アッ アン アッ …)
(え?)
私は硬直してしまった。
(浩二さんたちエッチしてる…?)
階段の途中で聞き耳をたてる。
(アッアッ アッ アン)パンパンパン
女性の喘ぎ声と何か打ち付けるような音…。
間違いない。
2人がセックスしていたのだ。
(気まずいところに出くわしちゃったなぁ…。)
寝室に戻らなきゃ。
…でも結子さんのエッチな声…。
もう少し近くで聞いてみよう…。
階段をゆっくりと降りてリビングに向かった。
(あっ! )
リビングのドアが10cmくらい開いている。
(さすがにまずいよなぁ…。でも少しだけ…。)
ドアの隙間から覗くと浩二さんが結子さんに覆い被さるようにして腰を打ち付けている。
「あっあっ 気持ちいいよ あっあん」
「あぁ俺も気持ちいい…。」
「あん あっあっあっ奥すごい!」
…初めて見る他人同士のセックス…。
気持ちよさそうな結子さんの表情はさっきまでとは別人のようだ。
それに…その結子さんに出し入れさせているアレは少し離れたところから見ているのに凄いと思った。
お風呂で見てしまったときも(おっきい)と思ったけど今はまた別物のよう。
…私は釘付けになっていた。
気がつくと下腹部は痛いくらいジンジンしている。
気持ちよさそうに喘ぐ結子さんが恨めしく思えるくらいだ。
その時、ふたりが体勢を変えるためか起き上がったのを見て我に帰り慌てて階段を登り寝室に戻った。
(すごいの見ちゃった…。)
ベッドに横たわって布団を被り目を閉じても今見た光景がはっきりと蘇ってくる。
下着の中は触らなくても分かるくらいビショビショになっている。
そういえば何日もしてないから欲求不満なのかもしれない。
(今から帰って智にしてもらいたいなぁ。)
その夜は結局朝方まで寝付けなかった。
「おはよう。」
「あっ、おはようございます。」
ほとんど眠れなくてボロボロな状態の私とは反対に結子さんは爽やかだった。
(あなたたちのせいで眠れなかったんですけど!)
心の中でボヤきながら体を起こし身なりを整えリビングに入るのと朝食が並んでいてさっきまで淫らなことが起こっていたソファには浩二さんがいて新聞を読んでいる。
まあふたりにとっては自宅でのいつものことなんだろうけど見せつけられたこっちの身にもなって欲しいものだ。
「お客様なのに見送ってあげられなくてごめんなさい。また絶対遊びに来てね!それじゃ行ってきます。」
朝食を食べたあと結子さんはそう言って出ていった。
昨日は聞かされてなかったけど用事があったらしい。
私に気を遣わせないようにしてくれたんだろう。
浩二「智が来るまでは勝手に好きなように過ごしてもらって構わないからな。」
智が迎えに来るまでは3時間くらいある。
何もしないのは悪いと思ってお風呂掃除とかリビングの掃除機でもと浩二さんに申し出たのだが断られてしまった。
浩二「そんなこといいからこっち座りなよ。」
私「ホントにいいんですか?なんかすみません。」
浩二「いいのいいの!麻琴ちゃんにやらせたのバレたら結子に怒られちゃうから。それより昨日は結子と仲良くしてくれてありがとね。」
私「いえいえ!私の方こそ!」
浩二「結子すごく嬉しそうにしてたなぁ。あの後も遅くまで話してたんだって?」
私「はい、色々話聞いてもらって。ホントのお姉ちゃんみたいな感じで結子さん大好きになりました。」
浩二「そうか、ならよかった。でも寝不足でしょ?」
私「まあちょっとだけ笑。」
浩二「そうだろうね。で、どうだった?」
私「え?何がですか?」
浩二「俺たちのセックス」
私「えっ!??!?」
浩二「見てたよね?どうだった?」
(見てたのバレてたの?それともからかわれてる?)
私「いや、あのぅ、私は…
浩二「あはは笑。いいんだよ、怒ってるわけじゃないんだから。感想を聞きたいなと思って。」
私「…いや、それは…、すみません。」
浩二「可愛いなぁ麻琴ちゃんは。もしかして人の見るの初めて?」
私「……当たり前です。」
浩二「そっか初めてがこんなおじさんとおばさんじゃキツかったよなー。」
私「いいえ!そんなこと…ないですけど…。」
浩二「そりゃよかった。でどうだったの?感想としては。
私「えぇっと…おふたりとも激しかったというか…。」
浩二「少しは興奮してくれた?」
私「………それはどうなんですかねぇ笑」
本当は興奮していたけどそんなこと言えるわけもなくて誤魔化そうとしていた。
浩二「本当は一緒にしたかったんじゃないの?」
私「いやいや笑。何言ってるんですか!朝からお酒飲んでるんじゃないですかぁ?笑。」
そこまで言ったとき浩二さんが抱きついてきた。
私「えっ、ちょっと待ってください…!どうしたんですか笑?」
浩二「いいだろ?」
私はソファに倒されて浩二さんは無言で胸をまさぐってくる。
私「ちょっ、待って…ください!ダメですって…。」
ワンピースを捲し上げられ脚の間に膝を入れられ股を開かれると下着の中に手を入れようとしてくる。
私「あっ、そんな…ホントにダメです!手入れないでください!」
浩二「ほら、もうこんなに濡れてるよ。」
私「それは違うんです!」
濡れていたのはわかっていた。
夜からずっとエッチな気分にさせられていたし、今もふたりのセックスを思い出してしまっていたからだ。
浩二「我慢してたんだろ?風呂でも俺のチンポ見てたの気づいてたよ。」
クリトリスを激しく撫でられてピチャピチャと卑猥な音が聞こえる。
私「ホントに…あっ…だめ…なのにぃ…あっ」
浩二「ほら見てごらん。これが欲しかったんじゃない?」
いつのまにか浩二さんはパンツを下ろしていて昨日見た大きなモノが見えた。
私「それだけはダメです!結子さんを裏切りたくない!」
その時私は夫よりも結子さんのことが頭をよぎっていた。
浩二「結子は大丈夫。ほら入れるよ。」
腰を押し付けてくる。
入れられないように身を捩って抵抗したけど私の入り口に浩二さんの先が付いたかと思った瞬間…
私「あ゛あっ!」
一気に深く入ってくるモノに全身が震えた。
こんなにキツくて深い挿入感は今までになかった…。
浩二「すごいヌルヌルだよ。」
私「お願い…抜いて…んっ…ください…。」
浩二「もう無理だよ。それに麻琴ちゃん、もう抵抗してないよね」
そういってゆっくりと出し入れを繰り返される。
私「んんっ、もうやめましょ?…んっ…。」
浩二「無理しなくていい。麻琴ちゃんのマンコ、すごく締め付けてる…。感じてるのわかるよ。」
卑猥な言葉を耳元で囁かれて私の中がきゅんっとなってしまう。
でも感じているのを認めたくなかった。
結子さんに申し訳ない。
口をぎゅっと閉じて快感に流されないように堪えた。
私「……んっ……やめて…おねがい…ん…」
浩二「麻琴ちゃんのマンコにいつか入れたいって思ってたんだ。嬉しいよ。」
私「…うっ…んっ…私はうれしく…ない…」
そんな私の言葉が気に障ったのかどんどん力強く深い挿入になってきた。
私「…はっ…うっ……そんな…深いの…うんっ!」
浩二「ここがいいんだ?」
私「……ち、ちが…あん!…いや……あっあっ」
浩二「いい声になってきたね。麻琴ちゃん可愛いよ」
私「…ああっ…んっ…あっあっあっ…」
(だめだ…もう我慢できないかもしれない。)
そう思ったのを察したのか今までよりも奥深く力強く入ってくる。
私「…あん…あっ…ああん…奥…だめなのにぃ…!」
浩二「逝っていいぞ。ほら!」
私「あっ!あっ♡あっ!…もう…だめ…!あああっ!」
逝かされてしまった…。久しぶりのセックスだからだろうか…こんなに早く逝ったのは初めてかもしれない。
浩二「ふぅ…。逝くなら言ってくれないとダメじゃないか。」
再び腰を動かし始める。
私「ちょ、ちょっと待ってください…私…もう…うんっ!
唇を塞がれて長い舌が伸びてくる。
それを受け入れ長い長いキスをした。
それからはされるがまま。
私「あんっ…あっあっ♡ またイク…!あっあん♡」
浩二「あー最高だ、麻琴ちゃん。最高に気持ちいいよ。」
私「あっあっあっ…わたしも…きもちいい…あん♡
あっダメ、いっちゃう♡…あああっ」
…いったい何回したんだろう?
何度目かもわからない絶頂を迎えたときふと時計をみると夫が迎えに来る時間が迫っていた。
シャワーも浴びずに慌てて服を着替えて夫の到着を待っていると浩二さんが唇を近づけてくる。
私はそれを無言で受け入れ舌を絡ませた。
玄関で『ピンポーン』と呼び鈴がなったけど私たちは唾液を絡ませ続ける。
私が玄関に向かったのは5回目の呼び鈴が鳴ったときだった。
自宅に入るとなんだかしばらく帰ってきてなかったような感覚がして少し後ろめたかった。
感傷に浸る私を夫が急に後ろから抱きしめてくる。
腰のあたりに固いものがあたっていた。
(昨日私がいない間に何かあったのだろうか?)
後ろめたさから夫に優しくしてあげようと
「どうしたの?昨日寂しかった?」
と問いかけた時夫に押し倒されそうになってさっきの浩二さんとの行為がフラッシュバックしてしまう。
夫への申し訳ない気持ちとさっきまでの快楽が交錯してそのまま身を預けようとした時、浩二さんとの行為のあとシャワーも浴びてないことに気がついて夫から離れた。
「昨日お風呂入ってないからまた後でね」
と言うと夫は渋々納得してくれた。
私はホッとした。
シャワーを浴びてないこともそうだけど、今日は夫を受け入れる自信がなかったから。
結局その日はお互い疲れていて何もせずに寝てしまった。
お泊まりの後も私は浩二さんとセックスをしている。
おふたりがスワッピングをしたり結子さんには浩二さんとは別のパートナーがいるというのも知っている。
夫には結子さんにお料理を習っているということになっていて週に1、2回くらい抱かれるための訪問をしていた。
浩二さんとふたりでするときが多いけど、結子さんにフェラチオとか男の人を悦ばせることを教えてもらったり、パートナーの人とも何回かセックスした。
子供を作る行為はNGという約束だったけどそれ以外はなんでも受け入れた。
もうしばらく夫とはしていない。
そんなことが何週間か続いたころ夫とふたりで浩二さんの家にお邪魔していた。
浩二さんが夫と食事の約束をしていたからだ。
4人で食事をしながら初めてこの家に来た時のことを思い出した。
あの時は私が1番緊張していたと思う。
元上司の家でその奥様とも初対面だったから当然だろう。その私も今では夫婦のセックスパートナー。夫がここにいることに違和感があるくらい馴染んでいる。
飲み始めてどれくらいたったろう。
ふと夫を見ると眠ってしまっていた。
今日はなんだか緊張していたように見えたから疲れてしまったんだろう、私は結子さんからタオルケットを借りて夫に掛けてあげた。
それを見ていた浩二さんが私の横にきてキスをしてくる。
隣に夫がいるからかいつも以上に官能的なキス。
唾液を交換する音がクチュクチュとリビングに響く。
それでも私たちは唇を離さずより激しく舌を絡める。
後ろから結子さんに乳首を摘まれて呼吸が苦しくなってくると頭がぼぉーとしてもう何も考えられない。
「はぁはぁ…チュ…ンッ……チュ…ン はぁ チュ…チュ…」
その音に反応して夫が「う、う~ん」と寝返りをうったのを見て私たちは寝室に移動する。
部屋に入ると浩二さんのカチカチになったモノを結子さんとふたりで膝立ちフェラをした。
「チュチュ…チロチロ…はぁ…チュッチュ…」
結子さんと舌を絡ませたりしながら充血した先っぽを舌でちろちろすると浩二さんが気持ちよさそうな顔で頭を撫でてくれる。
先から出ている透明な液を吸い上げて根元まで咥えると喉の奥が悦んでいるのがわかる。
咥えるのを交代して私は結子さんの乳首を舐めながらすでに濡れている部分を手で撫でてあげた。
結子「…うんっ…はぁはぁ…んっ…ぷはっ」
その後は交代で浩二さんのモノを挿入してもらう。
私「…あっ…あっあっすごい♡ 浩二さん…あっ」
結子「あーあなた!気持ちいい!」
浩二「よし出すぞ!」
そう言うと浩二さんは結子さんの顔にめがけてこの夜1回目の射精をした。
気がつくと結子さんは部屋からいなくなっていたけど私たちはずっと愛しあっている。
「あんっ!浩二さん…奥…すごいっ…あっあっ!
ああっ やばい あっ♡あっ あっ…」
「麻琴、気持ちいいか?」
「はい、あっ あっ あんっ」
「ほら、ちゃんと言ってみろ。」
「はい…、き、きもちいいです! あっだめっ」
「麻琴、誰の何がきもちいいんだっ?」
「あんっ 浩二さんの あっあっ! おちんちん ああっ! きもちいい っ です あんっ やっ」
「旦那のセックスとどっちがいいんだっ?」
「…あっ♡あっ…旦那よりも…あっあっ…こ、浩二さんのセックスが…あっ…きもちいいです…♡」
「よし今日も逝かせてやるからな」
「はいっ♡ いかせてほし アッ ほしい…あっ ああ〜」
(カチャ)
ドアが閉まった音がした。
「旦那が覗いてたぞ。」
「はいっ…あっ知ってます あんっ」
「いいんだな?」
「いいですっ…あっあっ、浩二さんが あっ…好きだから♡」
「いい子だな。俺も麻琴が好きだよ。もうイクぞ!」
「…うれしいです …あっあっわたしもイクっあああっ!中に…いつもみたいに …あっあっ オマンコにだしてくださいっ…ああっ!!」
浩二「よし麻琴のマンコに出すぞっ!うぅ!」
私「……あああっ!…あっ…いっぱい…でましたね♡」
そのまま朝まで何回も中出しの快感に酔いしれた。
浩二さんのその日最後の射精を私のナカで受け止めて
惜しむようにキスをした。
簡単に身なりを整えてリビングへと降りていく。
私のセックスを見ていた夫はどんな顔をするだろうか。私はなぜか落ち着いていて顔を合わせるのも怖くなかった。
リビングに入るとちょうど夫が起きたところだった。
私「おはよう、昨日ここで寝ちゃったの?」
智「うん、気がついたら寝ちゃってたみたいなんだ。麻琴はどこで寝てた?」
私「私は2階でさっきまでいっぱい寝てたよ。」
私は少しいじわるにそう答えたけど夫はその意味に気が付くことはなかった。
その後も私は浩二さん夫婦との関係を続けながら
夫とも変わらず良好に暮らしている。
ひとつ変化があるとすればパートを始めたことだ。
パートに出たいと夫に相談したら喜んで賛成してくれた。
すぐに仕事を紹介してくれた人にメールを打つ。
『お久しぶりです。以前ご紹介して頂いた仕事の件ですが是非お願いしたいと思います。ご相談したいこともあるので一度お会いしてお話させて欲しいです。 場所はおまかせします。 麻琴』
返信はすぐにきた。
『メールありがとう!連絡もらえるとは思ってなかったから嬉しいなぁ。麻琴ちゃんが来てくれるならすぐに上司に話しておくよ。じゃあ〇〇ホテルのロビーで待ち合わせよう。楽しみに待ってるよ 三井』
(あっそうだ、浩二さんにも返信しておかなくちゃ。)
『明日楽しみにしています。旦那といてもこないだのこと思い出しちゃいます。早く会いたいなぁ…♡またいっぱい中出しセックスしてください。 麻琴』
end