局の女 2


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 春日津慕音経理課課長代理
 年齢50歳。独身。趣味 お酒(を飲んでカラオケ 「あ〇たのバラード」)。
 時々舌打ちをするが、怖い。(上司談)
 社長の姪に当たるらしい。

 「おい、平〇、こっちへ来い。何度いったらわかるのだよ。無能」
 椅子をパンプスで蹴飛ばされました。
 「ひ~」
 喉の奥から悲鳴を発していました。

 「そりゃそうと、おめえ、童貞喰ったのだって」
 「いえ、その、あれは」
 「てめえ、誰に給料もらっているのだよ。向いた方向いて仕事しろよ」
 「すみません」

 「今度一人回してくれよ」

 何があったのでしょうか。早速係長に相談します。
 「あ、ああ。聞いていたよ。昨日の今日のことで」
 目の下にクマが。
 「係長、大丈夫ですか」
 「平〇、泣くなよ。なんとかするからさ~」

 数日後辞令が出て、係長は出先に飛ばされてしまいました。
 そこは絶海の孤島と言われ、

 やりまんのパートさんや、たそがれの女性管理職の人たちに支配されたキリングフィールドだったのです。
 会社を辞めるのは時間の問題でした。

 ああ、こんな怖い世界が身近にあるなんて信じてもらえないかと普通なら思えるのですが、何分運が悪いというか、ただほど怖いものはないというか、ごめんなさい、でも、あなたのところだって、似たようなものじゃないですか。

 

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