昔の話ですが‥。
大学四年の時に男三人と二年生の女子三人で、児童施設を慰問して紙芝居などを行っていましたが半年後に、その内の女性一人が肺炎になり三週間も入院しました。
彼女は私と同じ電車の利用者で、優しさとスラリとした体型が魅力的で親しくなりたいと思っていた頃で、入院一週間後には面会が出来るようになり、一日おきにお見舞いに通いました。
二週間で病院内を歩けるようになった頃、訪ねた時に「家に帰ってから中を見てね」と言われて封筒を渡されました。
家で空けると石ころ等とメモ紙がありました。
なんと「小さな石ころ9個と少し大きい石1個、爪楊枝に米粒」です。「今の私の気持ちです」と書いてありましたが、意味が分かりませんでした。
翌日に訪ねて「意味が分からないけど・・!?」と尋ねると「ごめんなさい。病院内の図書の一冊に、石ころ等で異性に気持ちを伝える方法」と言うのが有ったので早速真似してみたの・・というのです。
石ころ等には意味があって、翻訳すれば「恋しい(小石)気持ちが九・ここのつ、思い(重い)は一つ、用事(楊枝)あれども、まま(米)ならない」の意味だと顔を真っ赤にして変形ラブレターの説明してくれました。
大人のダジャレに、思わず笑ってしまうと共に、目と目を合わせてから初めてのキスで終わりました。
退院後には、恋人同士として喫茶店で長話しをする機会はありましたが、彼女も学生である事からそれ以上の間柄にはなりませんでした。
そして私は卒業後に就職して九州支店に配属となり、五年後に東京に戻ると彼女は既に結婚していました。
転勤通知のはがきを彼女にも送ると「会いたい」と連絡があり、中間の駅で待ち合わせて庭園を散歩した。
彼女は「貴方の優しさが忘れられない・時間があるからもっと一緒にいたい」と甘え声で向き合ったまま久しぶりのキスを長々としつつ腰を擦りつける様にスリスリすると「アーっ・もっと抱いてーぇ」の声にラブホに入った。
相手は他人の奥さんなのに、独身の年上男と交わるなんて考えてもみなかったが「本当は貴方と結婚したかったの・お見合い結婚の夫はセックスが淡白ですぐにイッテ終わりなの・私を好きなだけ抱いて欲しい!!」と性欲をむき出しに足を絡ませて女の悦びの声を上げていた。お互いの若い時の恋心が、性欲に発展していったのです。
その後にも連絡をすると、主婦の性欲丸出しで月に一度のラブホデートが続いた。彼女の愛情の強さに性欲も加わり、私のセックスポーズの知識が加わって、お互いの立場を忘れての楽しみは続いた。
独身者の性のはけ口として、あらゆるポーズを交えて楽しんで居ると、旦那が「最近イヤに肌ツヤが良くなってる・まさか浮気してるのか??」と疑いだしたらしく、デートは三か月に一度から半年に・・で自然消滅していった。
学生時代の恋心が、独身男と若い主婦の浮気の形で大人の恋を楽しめたのでお互いに幸せのままで終焉となった。