孫の顔が見たいから早く結婚してくれと両親から言われてるが…


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姉は33、俺は30になったがお互い恋人すら作ってこなかったので両親からは「どっちでも良いから早く結婚して孫の顔を見せてくれ」と言われてる。
孫の顔を見せるのは簡単だけど喜んでもらえるとは思えないんだよなぁ…。
何せおれと姉はもう10年以上身体の関係を待ち続けていて、最早お互いが人生のパートナーと言えるくらい愛し合ってるんだ。
「どうする?思い切って親に打ち明けて子供作る?」
「許してもらえるとは思えないからねぇ…」
「そこなんだよな…許してもらえるならすぐにでも子供作りたいけど…」
「私達姉弟だからね…」
悩みながらも腰を動かして愛し合う。
「もう少し焦れるまで待とうか?でも姉ちゃんが高齢出産になると身体の負担がね…」
「私も産めるなら今すぐに産みたいよ」
「いっそのこと子供作ってから打ち明ける?堕ろせない状態になるまで黙ってて産むしかないってなれば親も認めるしかないんじゃないかな?」
「そうしよっか!もう私達子供じゃないんだし生き方は自分で決めれるからね」
こうなったら多少強引でも既成事実を作って認めてもらうしかない!と結論を出してコンドームを外した。
「生は最初の時以来だから新鮮な感じだね」
「やっぱり生は気持ち良いね」
「出すよ?親が認めてくれなかったら二人で家を出て暮らそう」
「愛の逃避行だね…それも良いな〜」
覚悟を決めて姉の中に精子を出す。
「今日から毎日中に出すから」
「早く子供できると良いね」
かなり夜も更けてきたけどまだSEXを続けた。
やっと姉と子供が作れるんだから張り切りもするさ。
親の前でも少しずつ匂わせるような態度も取っていく。
姉と話す時の距離感とか、見つめ合ってみたりとか。
徐々に親を慣らしていって頬にチューもする。
姉もお返しに俺の頬にチューしてくれる。
家に居ても腕を組んでイチャイチャ。
少しずつだから親も何も言わない。
そうやって慣らしていきながら子作りにも励んだ。
そして姉が妊娠してお腹が大きくなるまで待つ。
そこそこお腹が大きくなってから姉と二人で両親に話したんだ。
「孫の顔が見たいって言ってたよな?実は俺と姉ちゃんは昔から愛し合ってて…」
「そうなの…それで二人で子供作ったから孫の顔も年内には見せられると思う」
衝撃的な告白に両親は固まってしまった。
暫くしてやっと口を開いたのは母だった。
「あんた達が…?子供作った?お父さん!どうしましょう!娘と息子が!」
やはりショックはデカかったか…。
取り乱して横に居る父の肩を掴み、ユサユサと大きく揺さぶっている。
「おお落ち着け母さん!まずは詳しく話を聞こうじゃないか」
「えっ?ええ…そうね…話してくれる?」
流石は父だ、この状況でも落ち着いて経緯を聞こうとしてくれる。
「姉ちゃんと初めて関係を持ったのはもう10年以上前なんだ…俺から告白して彼女になってもらって、それから愛し合うようになった」
「遊びじゃないの!私達本気で愛し合ってるの!でも姉弟だから許してもらえないと思って言えずにいた…」
「それでこの前孫が見たいと言われてさ、もう子供作っちゃおうって二人で決めて作ったんだ」
「もう堕ろせないから産むしかないって状態になったら打ち明けようって…」
「父さんと母さんには本当に申し訳ないと思ってる!でも本気だから認めて欲しいんだ!この通り!」
テーブルに額をぶつかる勢いで頭を下げた。
姉は妊娠してるから深くは頭を下げられないが、姉も頭を下げて許しを乞うてる。
また無言の時間が暫く続いたが俺と姉は頭を下げ続けた。
「話は解った…本当に本気で愛し合ってるんだな?嘘じゃないな?」
父の言葉で頭を上げる。
「嘘なんかじゃない!本当に本気で愛し合ってる!」
「そうか…私達が認めなかったら?」
「その時は姉ちゃんと二人で家を出て一緒に暮らそうって話もしたよ」
「母さん、どうやら二人とも本気なのは間違いないようだ」
「まさか自分の産んだ子供達がこんな関係になってたなんて…」
「いや…思い返せば最近は少しずつその片鱗を見せていてくれたかもしれない…」
「そう言えば…」
「あれも二人なりに考えて少しでも私達のショックを和らげようとしてくれていたんだろう…それだけ二人は本気だって事だ」
「どうするの?」
「もう堕ろせないようだし認めるしかあるまい…子供に罪は無いし、何より本気で愛し合ってる娘と息子を引き離すのは可哀想だ」
父は認めてくれるようだ。
残るは母なんだが…。
「世間様にどんな目を向けられるか考えてるの!?この子達は実の姉弟なのよ!?」
「だからこそ私達くらいは味方になってあげないと二人とお腹の子供は孤立するぞ?」
まだ認めたくない母を父も説得してくれてる。
俺と姉と父から説得された母ひ渋々認めるしかなかった。
「わかったわよ…お母さんも認めるわ…はぁ…」
本当に渋々だったようで溜め息吐かれたよ。
無理矢理感は否めないけど両親に認められたので肩の荷が下りた気がした。
姉も認めて貰えたので不安が解消して安心して子供を産めると喜んだ。
五ヶ月もよく我慢してくれたよ。
それからと言うもの妊婦の姉を皆でフォローして出産予定日まで漕ぎつけた。
「そろそろ陣痛始まってもおかしくないよね?」
「うん、でも遅れる事もあるみたいだからね」
「無事に元気に生まれてきてくれればそれだけで良いよ」
「そうね、私もそう思う」
「女の子だっけ?」
「うん、打ち明けた時はあんなに認めたくなさそうだったお母さんも女の子と知った時は凄かったね」
「喜んでたなぁ…初孫だし可愛い服をいっぱい着せたい!って張り切ってたね」
「ふふ…もうすぐ可愛い孫を見せてあげられると思うと私も嬉しくなっちゃう」
「俺も同じだよ、やっと孫を見せてあげられるんだから」
「痛…痛たた…陣痛始まったかも…」
「先生呼んでくる!」
話してたら姉がお腹を抑えて苦しみ出したので慌てて先生を呼んだ。
そこからは怒涛の勢いでバタバタとした時間が進んでいった。
無事に生まれますように…と立ち会い出産で姉の手を握って祈るしか出来ない俺は無力だと感じたよ。
姉は脂汗をかきながら出産の痛みに耐えて命懸けで子供を産もうとしてくれてる。
どれだけの時間が経ったのか…子供が生まれて産声を上げた。
その瞬間に俺は姉を抱きしめて感謝の言葉を叫んでたよ。
「ありがとう!産んでくれてありがとう!大変な思いをして元気な子供産んでくれて本当に嬉しいよ!お疲れ様!」
姉も疲れ果ててるのに俺を抱きしめ返してくれた。
「お母さん、赤ちゃんですよ」
「旦那さんも嬉しいのは解りますが奥さんは体力消耗して疲れてますから…赤ちゃん見てもらいましょうね?」
先生と看護師さんに注意されて慌てて姉を離した。
看護師さんに抱かれた赤ちゃん見て姉も俺も感動で泣いたよ。
皺くちゃで元気に泣く赤ちゃん。
姉はすっかり母親の顔になってた。
赤ちゃんとの感動の初対面の後は産後の処置をして病室へ。
授乳室に初乳をあげにいく姉について行って初めての授乳をする姉と必死におっぱいを吸う赤ちゃんを写真に収めた。
両親は新生児室で赤ちゃんと対面。
可愛い可愛いを連発してたな。
打ち明けた時はどうなる事かと心配したけど、問題無く祝ってもらえて良かったよ。

 

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