あの、
だって、
駅を飛ばす電車のこと呼び方が違うから、場所とか特定出来ちゃうじゃん。
ご、ごめんなさい。
液を飛ばす電車の話です。
きったないな~と思われる方は、スルーしてください。
いなかから出てきたばかりで、何も知らない私は電車に乗ると、なぜか体がフリーズしてしまうんです。
都心に向かうその電車は、大きな駅の手前から駅を飛ばして、ほぼ10分間身動き取れない状態になるんです。
そんなとき、各停にすれば座っていけたのかもしれませんが、乗り換えは面倒だし。
その日も、かわいい男の子だったら、きっとそんなことはしなかった。
でも、振り返って確認したその男は、私より背が低く、小顔で、正直ねずみのようなリーマンでした。
声にならない声を出して、しきりに私のお尻を触ろうとする。
やっと着いた大きな駅のホームに、私は、ねずみの手をつかんで、引き摺り下ろしました。
「何とかいったらどうなの」
私は、大学生なのですが、社会に出たら、きっとこんなお父さんにコキ使われることになるのね。
なぜかそう考えた私は、力任せにつかんでいた手を緩めました。
次の日も同じ電車でした。
今日もすし詰め。
10分間の難儀は、同じ駅から乗ってきた「哉」のつくタレントに似た、高〇生の男の子でした。
明らかに彼のティ〇ポが私のお尻に当たっている。
しかも、ぴくぴくと動くんです。
だんだん大きくなるのもわかります。
彼の中で何かがはじけたように
「うっ」
と低いうめき声が聞こえました。
大学のある駅は各停しか停まらない。
駅のホームに降りた私は、お尻のあたりに小さなしみを発見した。
今でも晩のおかずはこれで決まりです。